映像シンニホンニュースダイ7ゴウ V1H2214000035

新日本ニュース第7号

撮影年月
1946年(昭和21年)2月~1946年(昭和21年)2月
コレクション(提供者)
日本ニュース
撮影
発行
製作
株式会社日本映画社
配給
時間
9分13秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

1.インフレはどうなる?
 政府緊急措置発表
  100円の札束を教える手もと。日銀券発行高を示すグラフ(昭和12年~20年)。緊急措置を記者団に発表する渋沢敬三蔵相「日銀券は3月7日までに封鎖預金に……」。新円の見本100円札と10円札。旧円で衣類
を求める人たちでにぎわうヤミ市の古着屋。つり銭ありませんと書かれた張り紙を下げた店先。(1円以下の小額紙・貨幣は新円切り換えの対象にならなかったためつり銭を求める人がふえた。)。小石川勤労署に職を求めて集まる人の列。係員から整理券を受け取って署内に入る求職者。求職の申し込みを記入する人たち。新橋郵便局に張られた支払い制限の張り紙。閑散とした窓口。人けのない銀行の玄関。
2.これからの生活はどうなる?
  ねぎの山や、いか・あじの並んだ露天の店先。店員と客のやりとり「預金封鎖で商売にならない……」。
3.“隠匿物資を摘発せよ”
  旧軍隊とみられる建物とその前に積まれた米俵。東京中央郵便局の全景。郵便配達の職員の話「500円生活は無理だ……」。ごぼうやいわしの丸干しが並んだヤミ市の店先。
4.“食糧配給を強化せよ”
  丸の内のビル街へ出勤のサラリーマンとインタビューに答える人「遣う金が減って物価が下がればよいが、とにかく生活必需品を大量に生産しなければならない……」。乾パンの袋と乾パンの製造。製糸工場で働く女子工
員。坑内で石炭を掘る炭鉱作業員。石炭の貨車積み。
5.“生産を再開せよ”
 金融経済学者木村禧八郎氏の話「インフレ抑制は働く者が組合を作り自分たちで工場を動かすことだ。これが実行できる強力な政府を人民の手で作る。つまり民主戦線内閣を作らなければ根本的な解決にはならない」。
6.忘れられた学童たち
 焼け跡を登校する子どもたち。校庭で鉄棒やなわ跳びをして遊ぶ子どもたち。校庭に残された「七生報国」、「国威宣揚」の石碑や「大和魂」と書かれた太鼓。回収された修身や地理の教科書。「公民」も登場した授業の時
間割。教室で1冊の教科書を2人で見ながら勉強する子どもたち。校庭の青空教室で児童たちにこれからの生き方を説明する先生「何事も科学的に考え、うそでない真実を尊ぶ考え方でなければならない……」。校庭で持参の弁
当をひろげて昼食をする先生たち。焼け跡に建てたバラックの代書屋で内職をする教員の話「こんなことでもしなければ食っていけない……」。肉弾三勇士の銅像の下の石畳に軍艦や飛行機の落書きをする子どもたち。路地裏の
ベイゴマ遊び。ヤミ市で買い食いをしたりたばこをふかしたりする少年たち。新聞の売り子をしたりくつみがきをしたりする少年たち。くつみがきの少年にインタビュー「なぜ学校に行かないの……」の質問にうつむく6年生の
少年。万世橋の鉄道博物館で蒸気機関車や船の模型に熱心に見入ったり、メモをとったりする子どもたち。教職員の組合大会で執行部に質問する組合員「教員の待遇改善はどうなったか。学校給食を実施せよ……」。

原文

New Nippon news No.7