映像ニッポンニュースダイ256ゴウ V1H2114000011

日本ニュース第256号

撮影年月
1945年(昭和20年)9月頃
コレクション(提供者)
日本ニュース
撮影
発行
社團法人日本映画社
製作
社團法人日本映画社
配給
時間
10分58秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

1.タイトル映像
2.米軍進駐
 先遣隊は八月二十八日 沖縄から神奈川県厚木へ三十日 最高司令官マッカーサー元帥が到着。軽装にコーンパイプをくわえて乗機バターン号から下り立った元帥はバーガー中将と握手し談笑。到着第一声は「日本の誠意により戦争終結は摩擦も流血もなく円満に成就するであろう」これより先二十七日連合軍艦船は相模湾逗子沖を埋めた海からの進駐開始である。横須賀から横浜へ一万三千の米海兵隊はここでも無血のうちに進駐を完了星条旗が接収建物に。
3.帝国全権 降伏文書に調印
 東京湾上 ミズーリ号 重光葵 梅津美治郎 連合国調印 
4.首相宮殿下御演説 第八十八臨時議会
 東久邇宮稔彦王総理大臣
 演説内容「先に畏(かしこ)くも大詔を拝し、帝国は米英ソ支四国の共同宣言を受諾し、大東亜戦争は茲(ここ)に非常の措置を以て其の局を結ぶこととなりました。連合国軍は既に我が本土に進駐しております。事態は有史以来のことであります。三千年の歴史に於て、最も重大局面と申さねばなりません。今日に於て尚、現実の前に眼を覆い、当面を糊塗(こと)して自ら慰めんとすること、又(また)激情に駆られて事端を滋くするが如きことは、到底国運の恢弘(かいこう)を期する所以ではありません。一言一行悉(ことごと)く、天皇に絶対帰一し奉り、苟(いやし)くも過たざることこそ、臣子の本分であります。我々臣民は大詔の御誡(いまし)めを畏み、堪え難きを堪え、忍び難きを忍んで、今日の敗戦の事実を甘受し、断乎(だんこ)たる大国民の矜持(きょうじ)を以て、潔く自ら誓約せる ポツダム宣言を誠実に履行し、誓って信義を世界に示さんとするものであります。今や歴史の転機に当り、国歩艱難(かんなん)、各方面に亙(わた)る戦後の再建は極めて多難なるものがあります。戦いは終りました。併(しか)しながら我々の前途は益々多難であります。詔書にも拝しまする如く、今後帝国の受くべき苦難は蓋(けだ)し尋常一様のものではありません。固より政府と致しましては衣食住、各方面に亙り、戦後に於ける国民生活の安定に特に意を注ぎ、凡(あら)ゆる部面に於いて急速に萬全の施策を講じて参る考えであります。併し戦争の終結に依って直ちに過去の安易なる生活への復帰を夢見るが如き者ありと致しますならば、思はざるも甚だしきもので、将来の建設の如きは到底期し得ないのであります。 我々の前途は遠く且(か)つ苦難に満ちて居ります。併しながら 御詔書にも御諭しを拝する如く、我々国民は固く神州不滅を信じ、如何なる事態に於きましても、飽(あ)くまでも帝国の前途に希望を失うことなく、何処までも努力を盡(つく)さねばならぬのであります。」 

原文

Nippon news No.256