映像チュウニチニュースダイ253ゴウ V1H2020000047

中日ニュース第253号

撮影年月
1958年(昭和33年)11月頃
コレクション(提供者)
中日ニュース
撮影
発行
中部日本ニュース映画社
製作
中部日本ニュース映画社
配給
時間
8分16秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

カモにされた岸さん(東京)
 延長国会のボイコットをつづける社会党では十一月十二日臨時大会を開きましたが、攻めるばかりが能でないと弾力性のある作戦に切りかえることになりました。
 自民党では早速四者会談を申入れて、国会正常化のお膳立てにのりだしましたが、浅沼さんは警職法をひっこめないかぎりゆずれないとなかなかの高姿勢。その余勢をかった社会党の十三周年記念パーティには、仇役の岸さんが現われて、
「社会党は自民党のお兄さんです」とお世辞を言いましたが、司会の三宅さんはすかさず「ソツのない御挨拶ありがとうございました。これで警職法も廃案になったと信じます」と冷やかし、岸さんはよってたかってカモにされてしまいました。
ソ連だより
 十月七日 ソビエトの社会主義革命四十一周年を祝う記念行事が今年もまた“赤い広場”で行われました。
 例によってパレードに移りましたが、今年は空軍やICBMなどの姿は見られませんでしたが、“赤い広場”は美しいマスゲームで平和一色に彩られました。
 また日ソ通商交渉も、モスクワで行われていますが、すでに交渉の見通しも明るく、片道百五十億円、昨年の二倍近くまで話が進み妥結も近いといううれしい便りです。
カメラ・ルポ
土に生きる(長野・滋賀・静岡)
 日本の農業技術の勉強と、修学旅行を兼ねて、沖なわから高校生が静岡へやって来ました。
 将来はみかんやお茶の栽培もと、農業技術者の養成にのりだした琉球政府から派遣されたものです。
 一方滋賀県長浜農高では家庭科の女生徒たちが、農村生活実習の合宿生活。
 新しい農村女性を目指して、新型耕運機の扱い方からお料理まで、楽しい勉強をつづけています。
 また長野県美ガ原のふもとに精神薄弱児を収容するための“草の葉学園”が出来ました。満洲帰りの内城さんがここに引きとった子供達は畠仕事、乳しぼり、放牧などそれぞれ力に応じた仕事に一生懸命。
 日本アルプスを目の前にしたずばらしい自然の中で、この子供達は力一杯の生活をつづけています。

原文

Chunichi news No.253