映像チュウニチニュースダイ252ゴウ V1H2020000046

中日ニュース第252号

撮影年月
1958年(昭和33年)11月頃
コレクション(提供者)
中日ニュース
撮影
発行
中部日本ニュース映画社
製作
中部日本ニュース映画社
配給
時間
7分28秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

浅間山大爆発(長野)
 十一月十日夜半、浅間山が三十年ぶりという大爆発を起こしました。
頂上から中腹にかけて、一夜に降り積った火山灰で雪化粧をしたようです。
夜の爆発が幸いして、人畜には被害はありませんでしたが、爆風で小諸、軽井沢など二千戸の民家が被害をうけました。
政府・自民 苦境に立つ
 自民党のだまし打ち同様の会期延長には、世間からゴウゴウたる批難があびせかけられました。
 これにあわてた自民党は、懸命に妥協を呼びかけましたが社会党はボイコット。会期の切れる八日からは、社会党は街での警職法反対運動に委員長以下全員が繰り出されました。
 ところで星島、椎熊正副議長は、自民党のいいなり放題だと世間の不評を買った上、党内からも悪口がでる始末でサンザン。
 又、岸首相は世論の批難と党内の仲間割れのはさみ打ちで困りはて、元首相の吉田、鳩山氏らを御意見拝聴と訪れましたが妙案もない様子。
とうやら、岸さんのやり方には無理が多かったようです。
あれから九年 最後の審判へ―松川事件―
 有罪か無罪かをめぐってまる九年間、裁判史上かってない論争を捲気した松川事件の上告審が、十一月五日からひらかれました。
 今から九年前、東北本線松川駅近くで起きたこの脱線転覆事件は、やがて国鉄、東芝労組から二十名の容疑者を逮捕。一審、二審とも異例の重刑が科せられていたものです。
「松川裁判」批判を書いて五年、判決の矛盾と不合理を指摘してきた作家の広津さん、また死刑の重圧を背負いながら斗病する佐藤さん、そして「松対協」の小沢さんらの涙ぐましい九年間の記録の数々。
 そして今、高まる人々の良心は、占領下の日本におきた不思議な事件の真実へ、最高裁の英知を願って止まないのです。

原文

Chunichi news No.252