映像チュウニチニュースダイ215ゴウ V1H2020000017

中日ニュース第215号

撮影年月
1958年(昭和33年)2月頃
コレクション(提供者)
中日ニュース
撮影
発行
中部日本ニュース映画社
製作
中部日本ニュース映画社
配給
時間
8分31秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

一、全早大善戦す――オールブラックス第一線―― ――東京
 世界最強を誇るニュージーランドのラグビー・チーム、オールブラックスは二月二十三日、秩父宮ラグビー場で、全早大と第一戦を行いました。
 試合はオール・ブラックスのキック・オフで開始、全早大は得意のゆさぶり戦法で果敢に攻撃をかさね、前半九対八とリードして、予想をつくがえす健斗をみせました。後半、風上に回ったオール・ブラックスは、次第に日本の戦法にもなれて矢継ぎ早やに得点、三十三対十二と大きく全早大を引離し来日第一線を飾りました。
一、週間話題
★捕った“白昼の通り魔”――四日市
 警視庁戦後二度目の特別手配中であった殺人、強盗の凶悪犯桂正義は意外にも四日市拘置所に居ることがわかり、追求の結果判明しただけでも三十五件にも及んでいます。
★南極本観測ついに断念
 南極観測へ最後の努力をつづけた宗谷は二月二十四日も悪天候にはばまれて、越冬隊を送ることが出来ず、ついに本観測を断念しました。
 しかしオングル島の西堀第一次越冬隊は多くの困難と斗いながら科学のメスを加えたのです。
カメラ・ルポ
最低賃金――東京・埼玉・京都・静岡
 臨時労務者の中央集会がこのほど東京で開かれ労働法の保護も満足に受けられない人々が強い不満と生活の不安を訴えました。下町の工業地帯、燃え上る火花の中で働く大部分が臨時工の人たちや年少労働者です。低賃金で知られる京都の西陣では時価数万円もする織物とは縁遠く彼女たちの身入りはわずかに五千円足らず。東京のある製本工場では組合が一週間に一度の休日を要求したため会社は一方的に工場を閉鎖してしまいました。
 静岡県のミカン工場は業者間協定に強い不満をのべています。こうして今国会の重要法案である最賃制の今後のなりゆきが注目されています。

原文

Chunichi news No.215