映像チュウニチニュースダイ208ゴウ V1H1920000010

中日ニュース第208号

撮影年月
1958年(昭和33年)1月頃
コレクション(提供者)
中日ニュース
撮影
発行
中部日本ニュース映画社
製作
中部日本ニュース映画社
配給
時間
7分40秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

相つぐ冬山の遭難
★冬山に挑むアルピニスト達で、今年のお正月はどこの山も大変な賑いを見せました。しかし元日から二日間、吹雪に荒れた北アルプスでは相ついで遭難者が続出。わずか二日間で、白馬岳、唐松岳などで十二人が遭難五人が帰らぬ人となりました。
なだれの多い所へテントを張ったり、悪天候をついた行動が原因と見られています。
相互釈放の喜び――日韓覚書調印
★新春の明るい話題となった日韓抑留者相互釈放の覚書は、藤山外相と韓国側金公使の間で十二月三十一日深夜調印されました。不安に閉ざされていた留守家族や、長崎港にも明るいお正月が訪れました。同じ長崎県の大村収容所の韓国人たちも、お祝のダンス・パーティーを開くなど喜びに湧いています。しかし問題の李ラインは依然西日本の漁船を公海から締め出したままです。
新春ことはじめ
★昭和三十三年事初めア・ラ・カルト。
○日航では戌年の有名人を招待し、初飛行を行いました。東大茅総長、社会党浅沼書記長や女優さんも交え賑やかな初乗りでした。
○兜町の大発会の場立は先行き不安のためか、何とはなしに気勢があがりません。
○こちらは銀座の某デパート。日本髪の社員さんが、馳け込んだエスカレーター一番乗りの腕白にはもったいないような愛嬌をふりまいていました。
○京都の祇園では芸子さんを一堂に集めて、きらびやかなおさらい始め。ふんだんにお金をかけて、美しさを競うならわしです。
○新春の花形は何といっても灘の酒造り。日本古来の酒造りも近頃ではオートメーションの採用で面目を一新しています。
○今年はお酒の税金をまけるという一万田さんは目下予算編成の真最中。解散風にあおられて財源の切り盛りもなかなか骨が折れる様子です。

原文

Chunichi news No.208