日本ニュース第12号
1.タイトル映像
2.最近の仏領 印度支那
ドイツ・イタリア両国に降伏したフランスは、日本政府の要求に対し、6月20日、フランス・インドシナ領内の援蒋物資の輸送を禁止し、西原一策陸軍少将を団長とする監視団の現地派遣を承認した。
援蒋ルート基地ハノイの商業上の実権をにぎる華僑をはじめ、安南人など多くの人種が雑居しています。
敵性行為を根絶するため我が仏印監視隊西原一策少将らは仏印総督と会見しました。
鉄道は仏印側によって切断され、柵の向こうに支那領があり、安南兵が武器を持って常に鉄道監視を行っています。
ハイフォン港には我が軍艦も碇泊し、仏印代表を迎えて重要会談が開かれました。
週間話題
3.銃後の農場
甲州ぶどうの取り入れ(山梨)
銃後の農場では早くも実りの秋を迎え、収穫に女性が従事しています。山梨県勝沼郡のぶどう園ではじまったぶどうの取り入れ。
4.防火改修家屋
防火改修家屋の耐火実験(東京)
8月21日、防火改修家屋の力を試す実験が隅田公園運動場で行われました。モルタル塗りの防火改修家屋と普通家屋の防火比較実験が行われ、阿倍源基警視総監、大久保留次郎市長、東大・内田祥三博士らをはじめ、警防団員や婦人会員ら1万人余りが見学しました。
5.英駐屯軍引揚げ
イギリス駐屯軍の引き揚げ(上海)
ドイツ軍機のロンドン爆撃など欧州戦線は急を告げ、英国は属領防備に血眼となっていた。中国駐留の英軍は北京・天津に続いて上海からも引き揚げを開始し、香港・シンガポールの防衛に充てた。
北支に続き、上海からも引き揚げるイギリス駐屯軍の閲兵式が上海の競馬場で行われ、行進するバグパイプのスコットランド兵。上海共同租界の南京路やガーデンブリッジを行進する300人の先発隊。21日先発隊300名が本国へ引き揚げました。
Nippon news No.12