堀切正二郎さんが終戦後、昭和21年の3月10日(東京大空襲のちょうど一年後)に、家族の最期の場所である二葉小学校に行った時の様子。校舎にはいると天井には大きな穴が空いていて、そこからは青空が見えていた。建物の中は黒く焦げていていて、焼けた人の油の跡と思われる影が人間の形をし、いくつも壁や床に残っていた。