堀切正二郎さんが描いた東京大空襲の様子で昭和20年(1945年)3月10日の朝、会社から家に帰る途中に足立区千束にある鷲神社(おとりさま)の前で見た光景である。当時鷲神社の前には防空壕がたくさん掘られていたが、ここで穴から亡くなった家族を引っ張り出している人を初めて見た。 当時三ノ輪には都電の車庫があったが、電車も焼けて真っ黒になっていた。道路には焼け落ちた電線が散乱していた。(オーラルより)