焼け跡で雑炊をすゝる少年 飢(う)えと寒さで凍(こご)えた手に 母がつくった米粒の浮いた 汁だけの雑炊(ぞうすい) すゝっているうちに 涙が出てきた みんな生きているんだ 『赤い涙-東京大空襲・死と生の記憶-』p.108