「深川製材所の材木が どんどん燃えて おきになって 空に吹き上げられ こんどは 大きな火の雨になって 頭のうえに落ちてきました 熱い風が 音をたてて 吹きつけてきました 私は朝まで 冷たい池の中でかくれていました 鯉がときどき 励ましにやってきてくれました」妹・孝子(こうこ)の日記より 『赤い涙-東京大空襲・死と生の記憶-』p.65