雑誌プレジデント 180002463

プレジデント 第29巻第12号(1991年12月)

サブタイトル
ビジネス新時代の総合誌 特集=「人間」山本五十六と太平洋戦争 特集=この激戦市場の勝者は誰か
著者名
出版者
プレジデント社
出版年月
1991年(平成3年)12月
大きさ(縦×横)cm
28×
ページ
376p
NDC(分類)
350
請求記号
350/P97/29-12
保管場所
地下書庫半藤雑誌
内容注記
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

特集=「人間」山本五十六と太平洋戦争
その不幸は、外交的ミスにより日米間に今日に至る禍根を残したことだ 「真珠湾五〇年」凡将、愚将説を撃つ 地球の緯度にして九〇度の壮大なる作戦を同時に成功させた、その非凡なる戦略の才(奥宮正武/豊田穣/野村實)
真珠湾攻撃を成功させた五十六は我らが日本のシンボルだった 「軍国少年」たちの英雄と大アジア主義の時代 『黎明の世紀』の著者はかつての「大アジア主義」を検証しつつ、新たな関係性の構築を訴える(深田祐介)
心友・堀悌吉の娘の眼に映じた「面白いおじさま」はその時 ロンドン軍縮予備交渉「条約派提督」の悲嘆 条約破棄だけは避けたいと願う山本のもとに堀の予備役編入の知らせが届く(宮野澄)
開戦時の台南空司令、義弟斎藤正久氏は、その非凡な着眼と実行力に刮目した 戦艦無用、過激な「航空本部長」誕生す 手塩にかけて育てた「九六陸攻」の誕生は、積年の自説をより強固にさせた(戸髙一成)
秘書官実松譲が見た米内光政海相との名コンビぶり 「大物海軍次官」三国同盟阻止に身体を張る 「英米と事を構えてはならぬ」。テロの危険が身に迫っても彼の決意は揺るがなかった(保阪正康)
「長門」配乗の少尉候補生杉山績にはその姿が泰然自若に見えた 「連合艦隊司令長官」不可避の対米決戦に秘策 「航空戦力で艦隊を叩けないか」という着想がハワイ奇襲作戦へと結実した(檜山良昭)
第一次攻撃隊志賀淑雄大尉らは、大いなる戦果を喜び合った。が、山本は 沈痛な思いで聞いた「真珠湾」奇襲成功 緒戦の大勝に沸く中で、長官は一人、戦いの遙かなることに思いを馳せたのだった(阿部牧郎)
「飛龍」乗組の短現・関良忠は、自艦の壮絶な戦いぶりをその眼に見た 五十六、痛恨の敗北「ミッドウェー」 初の本土空襲に驚愕し一気に敵の主力を叩き早期講和への道を模索しようとする(赤羽堯)
現存する唯一の護衛零戦パイロット・柳谷謙治の脳裏には今もあの時のことが 「海軍の巨星」南海に墜つ 前線の激励と士気の高揚を期して、山本はラバウルを飛び立った(小堺昭三)
「GET YAMAMOTO」の命令を受けた一六機の「狩人」は 「山本長官機」を撃墜したのは誰か それはトム・ランフィアと言われていたが、しかしその後は…(原勝洋)
ラバウルの勇士は「大艦巨砲」に呪縛されていたとしか思えないシーンを 「撃墜王」が見た「もう一つの五十六像」 操縦桿を握った男たちは感じていた。彼は真に「航空主兵論者」なのだろうか、と(坂井三郎)
 
特別レポート●慶應義塾大学の総合研究
「陸の王者」は大学改革に成功するか 新学部の設置のみならず経済、法、商各学部も再編すべきだが、果たして(野田一夫)
塾長インタビュー 石川忠雄―「同一の中の多様性」を実現し塾の活性化を目指す
財界の貴公子たちは「世襲経営」を克服できるか(七里富哉)
「次代の宰相」に台頭する「福澤門下生」の実力度
リベラルな風土が生んだ「三田文化人」の寂しき現状
新しい「学」の創造を試みる「新設」二学部の明日(浅利佳一郎)
「入試」「授業」改革で「名門経済学部」再生はなるか
医学部は「白い巨塔」体質からの脱却を模索し始めた
 
連載●長崎からリゾート産業の未来を読む―⑥ 「ハウステンボス」に吹く風 二重奏「アミューズメント」の夢と現実 ハードの松下、ソフトのNHKエンタープライズ、共に積極的に参画しているが(上之郷利昭)
「セントアンドリュース」来た、見た、攻めた 「ゴルファーの聖地」といわれる世界の名門コースでの「ダンヒル・カップ」プロアマに挑戦(三好徹)
 
人物クローズアップ 宮沢喜一―いつ意地を見せるか「老プリンス」
フォト・レポート
最新ロンドン・シティ「パブ」事情
台風禍の「りんご王国」津軽を行く
人に教えたくない店 北見けんいち―サンダル履きで巡る「新宿」の旨さよ
人間邂逅 ナシカ・ロベバ/塚本能交 松平誠/石川昭夫
娘よ! 須田寛/由紀子
父よ! 酒乱について(諸井薫)
正統オシャレ学 帽子②(出石尚三)
最新用語図書館 飽食日本人を蝕む「贅沢病」(桐山秀樹)
 
美を巡る旅⑨ 静岡県・静岡市立芹沢銈介美術館―芹沢銈介「布文字春夏秋冬二曲屏風」
特派員の書かない「アメリカ情報」(37) 「再選に黄信号」ブッシュのアキレス腱(霍見芳浩)
スタート早々、ブッシュの来日延期で冷水を浴びせられた新政権の明日を占う 田中角栄が見た「宮沢喜一」という男 知米派、経済通と言われるが、この「秘書官」はあまりにも「日本」を知らなすぎる(早坂茂三)
シュミット前西独首相に単独インタビュー。ドイツの前途、ユーゴ問題などを問う 「統一ドイツ」が片肺飛行から脱する条件 何よりも旧東独国営企業の民営化が急務と彼は言う。その真意は(H・シュミット/聞き手・井手重昭)
 
特集=この激戦市場の勝者は誰か
「ビール戦争」キリン五〇%復活をめぐる「熱き攻防」 アサヒ、サッポロが健闘し、目標達成直前で足踏み状態に(江坂彰)
「ビデオムービー」松下はトップを奪えるか 東芝は完全撤退したが、キヤノンが大攻勢を。果たして独走してきたソニーは(今岡和彦)
横浜・神戸「ホテル」戦線、波高し ベイエリアに甘い蜜を求め、三菱地所、セゾン、シェラトンと続々進出(徳丸壮也)
「郊外型(ロードサイド)紳士服店」東西二強の天下盗り作戦 熾烈な戦いを繰り広げる価格の「青山商事」、質の「アオキインターナショナル」、そして(石橋忠子)
「ビジュアル国際情報誌」未だ浮上せず 『マルコポーロ』『バート』『ヴューズ』など、相次いで創刊されたが、読者の反応は(桐山秀樹)
「ゴルフボール」ガリバー支配に異変あり ブリヂストン、キャスコが進める「一強」ダンロップ追い上げ作戦とは(篠田達)
 
シリーズ・大企業は、いま⑥ 三菱マテリアル
合併一年、素材産業の「宿命」をどう超える 景気変動への耐性、管理部門の合理化と、リストラクチャリングはこれからが本番(並木信義)
新グループ戦略で「素材の高級百貨店」化はなるか 九五年度総売上高三兆二〇〇〇億円。その鍵は「アルミ」「シリコン」二つの子会社が握る(秋場良宜)
R&Dは「単品」から「システム志向」へ 金属が「工具」を育て、セメントが「電子部品」を生んだ多角化の次代は(岩井正和)
トップ・インタビュー
藤村正哉社長―合理化は焦らず、だが統合は積極的に
永野健会長―いまは既存分野に注力する時期です
 
弥生人の起源、稲作の伝播、日本語の成立過程などあらゆる角度から推論する 日本人はどこから来たか 吉野ヶ里などの発見は、我々の「ルーツ」への興味を喚起させる(奥野正男/安本美典/前田憲二/小林恵子/渡来伽羅人)
 
テーマエッセイ館 「道具」に対するわがこだわり
愛用の万年筆でラブレターを書く幸福(大島渚)
私の不安、心の迷いを露呈する「黒革の手帳」(田原総一朗)
槍鉋(やりかんな)が指先と化すとき、私は飛鳥人(あすかびと)になる(西岡常一)
マイスター気質が物語る優れた道具の条件(佐貫亦男)
 
男たちの行路 日本興業銀行「昭和四年入行組」の青春<第三回> 二・二六事件は、興銀に君臨した結城豊太郎を経済界の中枢に押し出す(澤野恵之)
連載小説 松永久秀(30) 信玄上洛へと動く 信長の小谷攻めで浅井、朝倉両氏は窮地に。この報を受け、焦燥にかられた久秀は(津本陽)
 
プレジデント・ライブラリー 今月のホット・テーマ―話題の大型辞典を播き当世流「日本語」を考える
新刊紹介
ワシントン・ブックレビュー
シンクタンク・レポートを読む
情報ファイル
世界の新製品・新技術<R&Dニューズ>
編集室