別冊新評 臨時増刊 通巻第21号(昭和47年10月)
戦車が出動する〝東宝争議〟(山本嘉次郎)
ミッチー・ブーム総決算(山本誠一郎)
ビルとデモ(六十年安保のころ)(黒井千次)
戦後重大事件懇談会 大事件の謎の部分をそのままにしておいてよいのか―数々の隠蔽された戦後史的事実!それを見極めたい(佐野洋/熊井啓/森本哲郎)
帝銀事件はまだ終っていない!
依然、謎のままの下山事件
マスコミ操作によって作られた事実 白鳥事件から連合赤軍事件まで
ワイセツ罪規制は〝憲法違反〟 〝チャタレー裁判〟論議の間違い、日活ポルノ問題
スチュワデス殺し事件とCIAの暗躍
問題のこした〝森川偽証事件〟の奇怪さ 公安事件デッチ上げの手口を解明すべきだ ほか
事件とその後
戦中に咲いた仇花 〝東京ローズ〟
人は何で生きるか ある判事の死
住友令嬢誘かい事件 遠い月の幻
驚天動地、ストリップショー誕生
ここまで鬼になれるか寿産院事件
破滅へ突進した学生社長〝光クラブ〟
アプレゲール犯罪録 金閣寺放火
南海の孤島での異常な男女関係
新しい世代の明暗〝八頭身〟と〝メツカ事件 ほか
宇宙人(デモクラシイ)がやって来た! ある日、全く異質な統治者が日本人のために持ってきたものは(荒垣秀雄)
特集 戦争の終り
Ⅰ伝統と変節 〝暁に祈る〟吉村隊長事件 ウランバートル補虜収容所で起った敗戦兵士同胞への惨虐行為(加太こうじ)
Ⅱ軍人の敗戰意識 敵を追い求めた職業軍 敵を作り出さずにはいられなかった旧帝国陸海軍人たちの末路(小山内宏)
ⅢGHQの狙い 占領下の猿芝居舞台裏 天皇を活かして〝天照大神〟を追放しようとしたGHQ政策!(新名丈夫)
Ⅳキャノン機関 鹿地事件は生きている 突然闇に連れ去られた筆者だけに書けるCIA極東での陰謀(鹿地亘)
Ⅴ東京裁判 大川周明と石原莞爾 勝者が敗者を裁く〝東京裁判〟にみる二人の奇人思想家と将軍(青地晨)
Ⅵ公職追放の実相 パージそしてレットパージ 新聞は「無血革命は来る」と書いたが、実際は政敵を倒す道具(松浦総三)
総括戦後の虚像 塗り変えられた大物戦犯リスト A級戦犯釈放、公職追放者解除にみる、占領軍政策の変貌ぶり(石井清司)
手記 劇団と共に満州引揚録 ボロ布れのように死んでいく他人の子供を見ながら、我が妻、娘亜子への必死の愛、涙の逃避行!(芦田伸介)
永かった国交断絶の舞台裏 日中断絶の責任を問う 日本と中国との断絶路線を決定づけた事件を追う(大森実)
田中角栄内閣総理大臣著 「日本列島改造論」大批判 遂に出た大型反論!田中首相には日本列島の改造は無理だ(藤原弘達)
意識革命のほうが先決問題!(評論家・作家・秋元秀雄)
サラリーマンには無縁の「青写真」(サラリーマン同盟・評論家・青木茂)
経済効率からみて問題が多い(三菱総合研究所常務取締役・牧野昇)
土地収奪の戦後史 高度経済成長下の土地収奪の図式から、戦後の農地解放の実態(内橋克人)
私が取材した水俣病の12年 〝猫がアワをふいて狂死〟それを前兆に人間が死にはじめた!(桑原史成)
大宅壮一は戦後をどう料理したか 天才的な流行語作者、大事件をなで斬り、人を斬った、が晩年には原稿用紙ノイローゼに陥った!(大隈秀夫)
山口淑子にみる戦中・戦後・現代 その人生がさながら日本の近代史の縮図だという(金原文雄)
庶民のアパート天神荘の27年 戦後を象徴する天神荘を舞台に生れた事件と人生(横田清)
食物から金のノベ棒へ密輸品まで変った 時代の欲求に応じて移り変る手口とブツの変遷史(森谷清彦)
カストリ雑誌があばいた事件記録 大事件と肉体の解放、カストリ雑誌の黄金時代!(山岡明)
芸術かワイセツか
〝チャタレー裁判〟で指摘された問題描写 性の扱いが邪道にそれない為に完本を発売すべし(荒正人)
見事パスした〝現代の性描写〟比較検討 発禁本より露骨な描写が一方堂々と罷り通る世界(山本容朗)
傀儡だった60年安保全学連指導部 60年安保渦中の誠実な学生層を惜しがらせた事実(中島誠)
狭山事件の謎を追う 別件逮捕から自白、そして否認する事件の奇怪さ(足利信造)
帝銀事件死刑囚 平沢貞通〝無実〟の確証 平沢シロ説を明確に綴る元敏腕刑事の問題の記録(成智英雄)
獄中21年の手記 獄中から無罪を訴える死刑囚!何故か歴代の法務大臣は死刑執行令書にハンコを押さない この事実を直視せよ!(平沢貞道)