雑誌ベッサツ シンピョウ 180002454

別冊新評 第5巻第3号 = 通巻第20号(昭和47年8月)

サブタイトル
作家の死 日本文壇ドキュメント裏面史
著者名
出版者
新評社
出版年月
1972年(昭和47年)8月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
390p
NDC(分類)
051
請求記号
051/B39/5-3
保管場所
地下書庫半藤雑誌
内容注記
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

川上眉山自殺の真因
国木田独歩 文星又隕つ
石川啄木薄命なる青年詩人
二葉亭四迷帰朝の船中死去
文壇九十年の過去帳 自殺第1号は北村透谷、ガン第1号は尾崎紅葉、波瀾に満ちた近代文学の軌跡を辿り、作家の死にまつわるエピソードをみる。(平野謙/奥野健男/巌谷大四)
明治・大正期 北村透谷・仮名垣魯文・樋口一葉・正岡子規・高山樗牛ほか・島木赤彦・徳富蘆花・片上伸・若山牧水・広津柳浪
文壇一方の権威 夏目漱石氏死す 初めて判明した!時事新報記者菊池寛の記事
森鷗外の死面
葛西善蔵流浪の果てに
富永太郎の死
死を観念する田山花袋
生田春月氏投身自殺す
梶井基次郎君を悼む(広津和郎)
 
芥川龍之介劇薬自殺を遂ぐ 文壇ばかりでなく、日本の知識人全体にショックを与えた彼の死の前後
〝我世に敗れたり〟島田清次郎の狂死 十八歳の時に書いた「地上」第一作で世に出た天才作家の短かい生涯!
二つの情死事
有島武郎 波多野秋子と心中 二人の腐瀾死体が発見されるまで報道を続けた朝日新聞の記事全文収録
太宰治の情死事件詳報 ナゾ秘める「桜桃」!衝撃的な太宰の情死事件の報道と死にまつわる証言
直木三十五の死<追悼文 直木三十五>(広津和郎)
牧逸馬死因に一点の謎<追悼文 牧逸馬のこと>(杉山平助)
〝孤独の人生〟の破局牧野信一<追悼文 牧野信一の一生>(宇野浩二)
詩集出版を目前に!中原中也<追悼文 追悼>(島木健作)
泉鏡花有難とうの一言<追悼文 亡き鏡花君を語る>(徳田秋聲)
徳田秋聲孤独と娑婆気<追悼文 秋聲先生を思う>(高見順)
立原道造の〝消息欄〟
北原白秋先生(木俣修)
酒仙田中貢太郎の死(浜本浩)
島崎藤村の臨終の言葉
 
小林多喜二〝虐殺〟の真相(江口渙)
宮本百合子 終焉の記録(佐藤俊次)
風貌姿勢 武田麟太郎のこと(井伏鱒二)
織田作之助 〝哀傷と孤独の文学〟(宇野浩二)
横光(利一)君のこと(菊池寛)
菊池寛の死
立派な往生(今日出海)
文学の断層(平野謙)
追悼文集
斎藤茂吉/近藤芳美
林芙美子/真杉静枝
堀辰雄/佐多稲子
村松梢風/奥野信太郎
邦枝完二/村松梢風
徳富蘇峰/正宗白鳥
虚子先生/山口青邨
小川未明/浜田広介
尾崎士郎/今東光
富田常雄
佐藤春夫/檀一雄
山川方夫/田久保英夫
江戸川乱歩/荒正人
亀井勝一郎/河盛好蔵
山本周五郎/小松伸六
壺井栄/平林たい子
室生犀星/福永武彦
正宗白鳥/深沢七郎
久保田万太郎/今日出海
奥野信太郎
長谷川伸/大仏次郎
山之口貘/金子光晴
十返肇/藤原審爾
太田洋子/円地文子
子母沢寛/海音寺潮五郎
獅子文六/大仏次郎
飯沢匡
深田久弥/串田孫一
平林たい子/市川房枝
 
田中英光 太宰の墓前で服毒自殺
科学と人間(本多顕彰)
流行作家とは?(白井明)
未完成の天才 坂口安吾
陋屋で悶死した永井荷風
抒情詩人の扼殺(吉行淳之介)
火野葦平は自殺だった!
〝文学の鬼〟宇野浩一
万年床で旅の話(水上勉)
静かだった晩年(中山義秀)
宇野さんをいたむ(山本健吉)
 
虚無主義者 正宗白鳥〝洗礼〟をうけて 昇天まぎわに再び青年時代のキリスト信者にたちかえった
運命的な事故死をとげた久保田万太郎 生粋の江戸っ子作家〝久保万さん〟が食べた最後の寿司
■詩人の最後・三好達治(石原八束)
■よき先輩梅崎(春生)氏(遠藤周作)
■三好十郎の業績(荒正人)
■伊藤整氏を悼む(丹羽文雄)
佐藤春夫〝ラジオ放送中に急逝〟
追悼 佐藤春夫と芥川龍之介(谷崎潤一郎)
谷崎潤一郎〝天才と強者と自負の生活〟
追悼 谷崎文学の世界(三島由紀夫)
感動的な〝最後の文士〟高見順
山本(周五郎)文学の特色(尾崎秀樹)
広津和郎の〝裁判に傾けた情熱〟
孤高の文士 中山義秀
近代文学の巨木 志賀直哉
志賀直哉の文学と思想(中村光夫)
三島由紀夫 伝統回復あせる(江藤淳)
川端(康成)さんの笑顔(安岡章太郎)
 
<特別グラフ> 作家の風貌(土門拳/林忠彦)