雑誌シンピョウ 180002453

新評 第19巻第12号 = 通巻第232号(昭和47年12月)

サブタイトル
特集 戦争と出版ジャーナリズム
著者名
出版者
新評新社
出版年月
1972年(昭和47年)12月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
318p
NDC(分類)
051
請求記号
051/Sh69/19-12
保管場所
地下書庫半藤雑誌
内容注記
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

日本にハリ麻酔時代はやって来ない 中国ブームで見直された東洋医学に二つの大障害が(代田文彦)
𠮷池軍曹事件解決の方向 ルバング話題の中で、結審間近い敵前逃亡兵の真相(花園一郎)
 
ふくろう評壇
人気集まる鉄道もの(尾崎秀樹)
日中国交樹立の中味(中島誠)
遊びその歴史的変遷(加太こうじ)
立候補者の政見放送(萩元晴彦)
東北野球(株)の設立(牛木素吉郎)
老後のしあわせとは(樋口恵子)
 
特集・戦争と出版ジャーナリズム 二十七年の沈黙を破って〝何をしたか〟の空白を埋める!
戦時下のジャーナリズムとその教訓 新しい主人が出ればまた忠誠尽くす欠陥体質を突く(鈴木均)
戦時出版物を再発掘する 毎日出版文化賞を受けた筆者がその労作の一端公開(福島鋳郎)
戦中の新聞が報道したもの、しなかったもの 虚報と知りながら公器の使命を果せなかった裏側!(植田康夫)
戦時下の流言蜚語にみる風剰精神 窮乏生活の中で起きたさまざまな流言、それらは当時の新聞報道よりもはるかに事実に近いものだった(松浦総三)
大政翼賛マンガの実態 「権力に屈した!」といいうるほどの作家がいたか?(石子順造)
 
発禁!すべて発禁!
十五年戦争下の全発禁本(城市郎) 「無からの抗争」(萩原朔太郎)/「再建」(島木健作)/「ふまぬ影」(清野謙次)/「ファッシズム批判」(河合栄治郎)/「砂風呂縁起」(坂本石創)/「火線」(柴田賢二)/「その妹」(武者小路実篤)/
「自然と人生」(徳富蘆花)/「我が日本学」(中山忠直)/「古事記及日本書紀の研究」(津田左右吉)/「獄中記」(林房雄)/「第二の人生」(里村欣三)/「夫婦善哉」(織田作之助)/「愛と智と」里見弴/「文学建設」(板垣直子)/「ゴヤ」(古沢岩美編)/
「伝統について」野口米次郎/「勝機戦」(佐藤庸也)/「ラッフルズ」(信夫清三郎)/「異説日本史」(五冊雄山閣)/日本現代文章講座(三冊厚生閣)/「天の夕顔」(中河与一)
発禁処分の十四人の作家たち 風俗紊乱から筆禍事件まで、その問題描写を分析!(山本容朗) ●黒い乳首が女の歓喜で鈴のようになっている(林芙美子) ●「天皇様と皇后様は御一緒に御食事をなさいますか?」(石坂洋次郎)
●「キミは無責任よ。よくそんな事が云えるわね」と(井上立士) ●崖下に海を見る日本旅館で、夫婦としての夜を送った(丹羽文雄) ●「えい! えい、えいッ!」まるで気が狂ったような(石川達三)
 
軍部さまさま「われは戦犯編集者」 用紙の獲得と軍の歓心をかうために奔走した五年間(鈴木敏夫)
ある戦記出版ジャーナリストの証言 知られざる戦記をいち早く大衆公開した内幕を語る(福林正之)
「特高月報」にみる不敬・反戦落書
 
カラーセクション
話題の本/「国有地黒書」「宝さがし」
全国社寺の変ったご利益
にっぽんのボルドー山梨ぶどう園
72ナショナル技術展
 
日本遺族会の二十五年 いまや〝恍惚〟の票田となったマンモス集団の行方(橋本修一)
 
インサイドレポート
台風が暴いたプレハブ住宅の欠陥 メーカー二百社のうち信頼がおけるのは五分の一だ(五代彰)
サービスに黒点の出た太陽銀行 大衆奉仕がモットーの都銀の派閥とサービスを点検(勝田健)
 
ぷれいないと
供奉の梯子酒(田辺茂一)
もういいさ、おさらばさ(堀内美紀)
わが無念(駒田信二)
 
有名温泉の効能とその由来(村岡空)
 
グラビア
シリーズ'72植草甚一(石黒健治)
クマこそわが家族(磯俊一)
 
野次馬図布(武市好古)
飲んでもう一言(郷伍郎)
私の本(能美金乃助)
日本うそっぷ物語(青山紳四郎)
古書情報
出版ニュース
 
実名小説の限界<私の取材ノート>(清水一行)
海外・ポルノと文学見てある記 ロンドン、ニューヨーク、各地の作家と交歓したもの(大竹勝)
 
こちら苦情一手引受け窓口 日立式接客法の秘訣
 
丹沢山塊の鹿を調べて 自然破壊と、ハンターの無謀さに滅びゆく動物たち(鎌奥哲男)
世界のおんな<アメリカ> アラモの砦で繰りひろげられた女体との葛藤とは!(北條誠)
 
新・文壇人国記Ⅻ<九州地方> 「燃える火の国」南国生まれの熱情的な作家たち(巌谷大四)