新評 第19巻第8号 = 通巻第228号(昭和47年8月)
ふくろう評壇
沖田総司ブーム(尾崎秀樹)
国連人間環境会議(中島誠)
古き良き夏姿(加太こうじ)
カウアイ島のヒッピー(赤塚行雄)
日本五輪選手団(牛木素吉郎)
佐藤前総理の記者会見(真鍋博)
特集 戦争と虜囚
暁に祈る「𠮷村隊」始末記 捕虜収容所における同胞虐待事件、その真相と謎(山崎崇弘)
オランダ人婦女子抑留所長の記録 敵国人三千人を守り通した、一下士官の記録から(山地正)
アメリカ日系人抑留所の記録 近代アメリカ史上最大の汚点といわれた強制移住(杉町八重充)
生きつづける日本の捕虜感覚 アーロン収容所体験からみた歴史学者の人間洞察(会田雄次)
秘かに行われた捕虜軍人の戦中処分 捕虜ゼロの数字の裏にかくされた軍の過酷な素顔(伊達久)
外国人俘虜の収容史 外国人捕虜の扱いと、民衆の反応からみた日本史(才神時雄)
戦後は終らない
ミンダナオ島幻の日本兵を求めて これだけある!オオサカのノサ生存説の裏づけ(石川可彦)
戦後二七年未帰還者三千人の実態 第二の横井さんの出現を期待して待ち続ける人(本誌編集部)
兵士たちにとって虜囚とは ▶人々はなぜ戦陣訓をもてはやす!(伊藤桂一) ▶囚われの兵たちがみた裸の人間像は!(江崎誠致) ▶捕虜収容所で覚えたことは!(五味川純平)
太平洋戦争屈辱の記録
南陽(北朝鮮)収容所の通訳さん 同胞の裏切が皮肉にも私のシベリア行きを止めた(安田武)
ハルピン花園難民収容所 全収容人員が四度び死にたえた元小学校舎の惨状(灘千造)
新聞記者が体験した北京収容所(佐藤亮一)
カウラ捕虜収容所脱出事件(堂市次郎)
ラーゲリに囚われた十一年(島村喬)
捕虜収容所で読んだ国際法(高杉一郎)
セレベスの寅さん奮闘記(小島貞二)
わが俘虜記
●デカンショ節で向上した作業能率(邑井操)
●原始生活に強い日本人(小川哲男)
●セメント袋に作譜した異国の丘(吉田正)
●プレオー8の夜明けの日々(古山高麗雄)
●シャックリを止めた陳さんの親切(矢崎新二)
●死と対決した一年半(坂島洵)
●ガダルカナル島の捕虜日誌(森義富)
●戦陣訓は許すことなし(平野正巳)
●優越感が敗北感に変るとき(湯浅質治)
●モンテンルパを訊ねた時(渡辺はま子)
俘虜の実態を知るための九〇冊の本 昭和二十年代に出版された無名兵士の証言の凡て(福島鋳郎)
◆捕虜文学の一覧(高崎隆治)
ぷれいないと
誕生日の過ごし方(下重暁子)
純粋日本人!?(鈴木武樹)
薄皮をはぐように(田辺茂一)
健産連(ヤクルトの政治献金団体)が上位に進出したのは! 無名の団体が急に公害の元凶ポリ容器をめぐる疑惑(河井継史)
インサイド情報
東急グループのスカウト経営(勝田健)
〝後遺症〟人事に悩む花王石鹸
チェース・マンハッタン銀行の憂鬱
株式の内幕レポ 仕手株を動かす投機資金の実態 巧みな操作でボロ株も暴騰する!その荒稼ぎの内幕(青野豊作)
(こちら苦情一手引受窓口) ダイエー・クレーム一一〇番
<体験レポ> 人間クジラ二十日間の記録(金子健太郎)
貂の〝ピー助〟飼育奮戦記(佐々木幸子)
世界のおんな《アメリカ》(北條誠)
新・文壇人国記Ⅷ<近畿地方(下)> 伝統と進歩を合わせ持つ京都・兵庫県などの作家達(巌谷大四)