雑誌チセイ 180001824

知性 第1巻第1号-第8号(昭和13年5月~12月)

サブタイトル
著者名
出版者
河出書房
出版年月
1938年(昭和13年)5月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
1冊
NDC(分類)
051
請求記号
C051/C48/1-1
保管場所
地下書庫中公新社
内容注記
合本
和書
目次

第一巻第一號 創刊號(昭和13年5月1日發行)
△表紙・カット(荒木剛)
△目次寫眞(若松冨士彦)
△ナンガ・パルバット[口繪]
△カツト(中村妙子)
△顔[デツサン](神原泰)
知性の新時代(三木清)
二十世紀の社會學(新明正道)
行爲と思考(中島健藏)
△知性人
結婚と拘束(中川善之助)
鐵砲(谷川徹三)
九代目團十郞の首(高村光太郎)
時評
 社會時評(上泉秀信)
 知性時評(小山忠三)
平均時代(深田九彌)
△あ・ら・ろんど
ご近所のこと(井伏鱒二)
文人的叡智(伊藤整)
永遠の追想(中山省三郎)
風景[一](豊島與志雄)
汝の薪をはこべ[詩](三好達治)
菊五郎放談(尾上菊五郎)
映畫の知的役割[書評](飯島正)
[詩]花咲く日(山本和夫)
新ルポルタージユ
 支那少年の顔(中村正常)
 香港風景(村田孜郎)
□編輯後記

第一巻第二號 六月號(昭和13年6月1日發行)
△表紙・カツト(荒木剛)
△目次寫眞「龍安寺の甍」
△カツト(中村妙子/青柳喜兵衞)
政治の優位・經濟の優位(杉村廣藏)
日本人の知性と感性(長谷川如是閑)
法律上より觀たる民族性(高柳賢三)
知性人(中村健藏)
能面の彫刻美(高村光太郎)
風景(豊島與志雄)
獨墺合邦と一スタンプ(中川善之助)
風俗時評 事變と女性の相貌(新居格)
全體時評 知識人の社會的方向(宍戸儀一)
美しさを摑む手(伊藤康)
フォーランの畫と畫家の追及權—著作權挿話(勝木正晃)
[詩]沖(丸山薫)
演劇放談[二](尾上菊五郎)
[詩]四季(菱山修三)
文化映畫の針路[映畫評論](岩崎昶)
○あ・ら・ろんど
文化の新聞[巨石文化・新興建築](小池新二)
ローザノフの言葉(神西清)
學藝欄批評「知性論の擡頭など」
○編輯後記

第一巻第三號 七月號(昭和13年7月1日發行)
△表紙(鈴木信太郎)
△カツト(中村妙子/青柳喜兵衞/荒木剛)
知性人の立場(三木清)
プランク生誕八十年(矢島祐利)
歴史の一時期(阿部知二)
文化接觸の問題(古野清人)
△學藝時評[知性の信賴]
遺族扶助の問題(中川善之助)
風景(豊島與志雄)
美意識について(高村光太郎)
本の思ひ出(宇野浩二)
△あ・ら・ろんど
泣き女(中島健藏)
ト居(堀辰雄)
[詩]近代修身(村野四郎)
題號は法律の保護を受け得るか(勝本正晃)
演劇放談 三(尾上菊五郎)
大陸を剖く(篠原龜三郎)
二、三の神經(里見弴)
長篇時評[青春](板垣直子)
△編輯後記

第一巻第四號 八月號(昭和13年8月1日發行)
△表紙(中出三也)
△カツト(荒木剛/猪子斗示夫/中村妙子)
比例均衡(高村光太郎)
 美は到るところにある。比例均衡のあるところ、適所適材であるならば、美は又到るところに創り得る。
郷土(中川善之助)
 ハ調音にニ調音。さては郷土的に短音階を基調とし乍ら、その後の環境で長音階的になった人々…。
増大する世界經濟の不安(玉城肇)
 世界經濟の全般的變化の狀勢裡に於いて、列強には一體どんな重要な出來事が起つたであろうか。
T'es gentil(渡邊一夫)
 若奥様のハンカチを拾って上げても、ジヤンテイ! アパート代を早目に支拂つても、ジヤンテイ!
進歩と進化(新明正道)
 スペンサーの社會學の死滅を宣言する事は、輓近社會學者の通念であるが、彼の取扱つた問題は死滅しない。
文化建設の決意[全體時評](宍戸儀一)
 過去に於て、国民のあらゆる層を文化に動員し、これを高め得る機會を持たなかつたことは…。
轉形期世界觀の二つの型(宮島肇)
 アポロン的とデイオニツスス的。甲はロゴス的・フイジカ的、乙はミユトス的・メタフイジカ的である。
知性人(山本和夫)
 薪割で鮎を料理せんとするものや、講談流に知性を説くものが多い時、流れ來るオフイスのハモニカ。
批判と知性(清水幾太郎)
 賞讃は批評の地位を危からしめる方向を持ち、非難は逆の方向を持つ以上、批評は非難に重心を持つ。
悪の華序詞 ボオドレエル(小林秀雄/三好達治)
 先づ、我等…が、僕等…になつた。人々よ、様々の手法で永遠に「新しき戰慄」を搔きたてよ。
演劇放談[4](尾上菊五郎)
芝居を投げるとよく云われますが、役になりきるといふ事、私の型となつたわけ、その他、その他。
不眠症[コント](今日出海)
 眠られぬ巴里の夜を射撃場でピストルの稽古。傍の女に「日本人は軍人でなくても射的はうまいよ」
あ・ら・ろんど
 いづれも、十八字目にこそつヾいてゐるが、なかには三十一文字よりみぢかいものもすくなくない。
書評 志村と哲造と駿介(中島健藏)
 「續生活の探求」のなかに出て來るこの三人は、何故に現代青年の頭脳の三つの型なのであろうか。
夢の圖[創作](豊島與志雄)
 ものをかんがへ、考へあぐんで、なほかんがへつヾけながら、いつしかうつらうつら假睡する者は…。
編輯後記
 あらゆる雑誌の編輯者をして、「後記」のペンは執らせたくないものである。

第一巻第五號 九月號(昭和13年9月1日發行)
△表紙(庫田叕)
△カツト(荒木剛/猪子斗示夫/中村妙子)
(恒藤恭)生長する知性人
(石川三四郎)智慧の東洋と西洋
(中川善之助)僞作[あ・もん・さんす 5]
(三木清)知性人
(秋田雨雀)[文學通信]文字・國語・文化の問題について
(森山啓)戰時の生活様式・藝術と國策[全體時評]
△あ・ら・ろんど
(中谷宇吉郎)眞夏の日本海
(小林秀雄/三好達治)ボオドレエル 祝禱
(伊藤永之介)バスの中
(澁川驍)仕事の歩調
(平林彪吾)純文學は他所行きの顔をしてゐる
(藤原定)古き牡丹園にて[詩]
△學藝時評
(尾上菊五郎)演劇放談[五]
(宮島肇)アリストテレス「ニコマコス倫理學」
(葉山嘉樹)影[創作]
△編輯後記

第一巻第六號 拾月號(昭和13年10月1日發行)
△表紙(庫田叕)
△カツト(荒木剛/猪子斗示夫/中村妙子)
秋灯随筆
 蕃秀材の場合(小泉丹)
 記録(福士孝次郎)
 あ・もん・さん・す[6]南洋らしさ(中川善之助)
 日本海の思出(中谷宇吉郎)
 二百十日(井伏鱒二)
知性人(豊島與志雄)
續・智慧の東洋と西洋(石川三四郎)
合理主義への反省(船山信一)
信天翁[ボオドレエル](小林秀雄/三好達治)
カサノヴァ斷章(青柳瑞穂)
村の歌[詩](長田恒雄)
あ・ら・ろんど
演劇放談[六](尾上菊五郎)
書評 太陽と薔薇(伊藤整)
日向見の宿[創作](高見順)
△知性總目録
△編輯後記

第一巻第七號 十一月號(昭和13年11月1日發行)
△表紙(庫田叕)
△カット(猪子斗示夫/荒木剛/中村妙子)
随筆についての随筆(土井虎賀壽)
厄年と糸瓜佛(宮澤俊義)
ヂョーヂ・ケンナン—五十年前の書物の話(大塚金之助)
理性的處理の必要(中島健藏)
知性人の環境(伊藤整)
婦人の知性(窪川稲子)
社會の二つの呼吸[全體時評](高沖陽造)
特輯 今後の日本と支那
 思想 日支を結ぶ思想(三木清)
 文學 文學と日支両國(新居格)
 教育 對支文化工作と教育(關口泰)
 科學 科學の日本と支那(永野繁二)
 農業 支那の農業を如何に建設する(原祐三)
 工・鑛業 長期建設と北中支の工・鑛業開發(稲葉秀三)
 政治 新しい民族自決と日本の政治原理(大澤三郎)
知・性・人(中川善之助)
古都南京(金子光晴)
イタリアの性格(摩壽意善郎)
詩 私は防人となり明月の夜戎衣を着た(山本和夫)
新しい繪畫についてのテーゼ(内山義郎)
映畫點影
暮秋落葉日記
 家で迎へた朝(江閒章子)
 秋日往來(田島準子)
 秋夜出征(露木陽子)
學藝時評
あ・ら・ろんど
創作 金曜日の花(阿部知二)
マルセル・プルウスト 天職の啓示(井上究一郎譯)
室生犀星氏「作家の手記」私觀(三好達治)
編輯後記

第一巻第八號 十二月號(昭和13年12月1日發行)
△表紙(庫田叕)
△カット(中村妙子/猪子斗示夫/荒木剛)

生活と思想(佐藤信衞)
刑事被告人と肖像權(瀧川幸辰)
新支那建設と國内問題(尾崎秀實)
時評・生活と文化
★文化と眼識(阿部賢一)
★歌はぬ兵隊・まづ基礎工作を(本多顯彰)
⦿知性人(新明正道)
國民再編成への道(篠原龜三郎)
特輯 生活と思想
[東京]丸の内(中島健藏)
   兜町周邊(今村武雄)
   銀座(阿部知二)
   新宿・性格・生活・思想(新居格)
[大阪]大阪の性格(日野草城)
[中國]中國の農村(丸山義二)
[九州]北九州の生活と思想(河野密)
[長野]信州の生活と文化(三波利夫)
[北海道]ひらかれた北海道(西野旗生)
支那人の生活<覺え書>(飯島正)
⦿あ・ら・ろんど
★學藝時評「知性の勝利」(市川爲雄)
書物隨筆 カメレオン(山田珠樹)
事大主義者の讀書日記(清水幾太郎)
廣東の少年兵(中村正常)
北京籠城回想記(奥野信太郎)
演劇放談[七](尾上菊五郎)
⦿新劇時評・大同再團結への示唆
詩 夜霧(野長瀨正夫)
創作 猿と驢馬(鶴田知也)
編輯後記