雑誌ロンソウ 180001784

論争 第4巻第6号-第11号 = 15号-20号(昭和37年7月~12月)

サブタイトル
著者名
出版者
論争社
出版年月
1962年(昭和37年)7月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
1冊
NDC(分類)
051
請求記号
C051/R66/4-6
保管場所
地下書庫中公新社
内容注記
合本
和書
目次

1962年7月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・藪崎昭
特集=日本のフロンティア
日本は世界一 国際比較による評価から、日本のフロンティアをひき出す(坂本二郎)
技術革新と教育のフロンティア 現実に従いながら、フロンティアを発見しよう(吉田夏彦)
技術革新と教育のフロンティア 優れたマン・パワーの開発なしに今後の日本の発展はありえない(田口三郎)
“サロン・ヒマラヤ”で生まれた開発構想 二〇世紀の後進国開発ミッションを提案する(川喜田二郎)
新しい経済秩序と官僚の課題 権力を背景にした時代は去った。新しい官僚の課題はなにか(井上毅)
左翼戦線のフロンティア 左翼は戦後ひらかれたフロンティアをすべて失ったが…(高橋正雄)
科学技術開発のネック・ゾーン 日本が科学技術輸出国になるための条件(雨宮庸蔵)
海外論調■アメリカのフロンティア論争(直井武夫)
イタリア共産党の中共批判 モスクワにおけるイタリア共産党代表、ルイジ・ロンゴの報告<訳並に解説>(栗原伯壬)
ソ連官僚制論(C・ラコフスキー)
判断と意見 核実験と再開・本土反抗について(木内信胤)
●五分間伝記—市川団十郎(沙東丸伍)
●政治マンガ—お目目拝借(石山弘)
石田英一郎氏と、人類学と日本人▼対話とエッセエ=日本文化・思想の焦点と盲点(中村雄二郎)
書評■伊東光晴「ケインズ」
   D・C・マックレランド「意欲的な社会」
   N・ウッド「共産主義とイギリスの知識人」
各界紹介■ネールを継ぐものは?
     東西≪禅≫論争の新発展
     漢方ブームの秘密
外国雑誌と論文紹介■「自由中国之工業」—台湾農業開発の可能性
トロツキー暗殺者の仮面と心理 メキシコの犯罪心理学者のテストによって政治的暗殺者の仮面はひきはがされてゆく(苅野審)
政界夜話▼連載座談会 近衛文麿と木戸幸一(岩淵辰雄/斎藤貢)
カタロニア讃歌2(G・オーウェル)
谷をへだてて民兵軍とファシストは対峙した 銃の扱いも知らぬ十五、六才の少年たちにサビついた一八九六年のドイツ製モーゼル銃が手渡され、五分間の速成教授が始まる

1962年8月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・藪崎昭
特集=教育が直面する四つの課題
愛国心教育の擁護 くにを愛することを教えることは依然として教育の重要な課題であるという立場から、いかにして現代の愛国心教育を進めるかを説く(大井魁)
道徳教育の昏迷と苦闘 ソ連もアメリカも道徳教育に重大な関心を払っているがはたして日本ではどうなるか、その昏迷した状況を衝く(鰺坂二夫)
教育投資の新しい理念 教育投資への関心が高まっている中で人間は手段か目的かという義論が行われているが…(榊原昭夫)
教育の白紙還元は可能か 民主主義とは白紙還元の技術であるといわれるが…(吉村達二)
判断と意見 いまのアメリカについて(木内信胤)
非英雄時代<随想>(塙英夫)
シンポジウム 西欧は冷戦に勝利しているか
“開かれた社会”が最後に勝利する(A・シュレジンガー)
検討を迫られている冷戦戦略(H・J・モーゲンソー)
冷戦は西欧の欠陥を浮彫りにした(D・リースマン)
 他(H・S・ヒューズ/S・フック・N・ポドレッツ/M・マッカーシー/G・リヒトハイム/I・ハウ/C・P・スノウ/D・H・ロング/R・ロウェル/H・ローゼンバーグ/S・クニッツ/H・アレント/訳と構成・島村力)
愛国心とはなにか 石川達三、江田書記長両氏に寄せる(大熊信行)
首相公選でヒトラーは生れるか(渡辺恒雄)
トロツキー綱領の批判 トロツキスト諸君に与う(對馬忠行)
●五分間伝記—舟橋聖一(沙東丸伍)
●政治マンガ—お目目拝借(石山弘)
書評■R・P・ドーア「都市の日本人」
外国雑誌と論文紹介■香港の経済雑誌と情勢
アルジェリアの動乱と平和<現地報告>(星野芳樹)
トロツキー暗殺者の仮面と心理3(苅野審)
政界夜話▼連載座談会[最終回] 軍人と共産主義(岩淵辰雄/斎藤貢)

1962年9月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・藪崎昭
EECレポート
チンバーケン教授とEECを語る EECブレーンとのインタービュー(増田米治)
日本も阿呆の天国か 日本の知識人は敗北したことがない(西義之)
ドイツ作家の戦争責任論争 過去をいかに克服しようとしているか(福田宏年)
歴史を裁くことのむつかしさ 「よかれあしかれわが祖国」につくした者をさばけるか(村松剛)
海外論調■ソ連とEEC 中共の飢饉は人災(直井武夫)
判断と意見 現代アメリカ論Ⅱ(木内信胤)
現代日本=部落社会論 戦後意識の変遷は近代主義者の図式に当てはまるものではない(安田三郎)
家永三郎氏の内村鑑三論を駁す 明治変革期の“和解洋才”
は“異質の価値の無葛藤の共存”となしうるか(中沢護人)
神島二郎氏と敗戦論▼対話とエッセエ=日本文化・思想の焦点と盲点・連載第6回(中村雄二郎)
幣原さんと憲法第九条(勝部真長)
アイヒマンの処刑(井上誠)
戦中派の良心 戦艦大和の生き残りの告白的戦争責任論(吉田満)
敗戦っ子の疑問(渡辺喜蔵)
民社党“よく聞けよ”≪座談会≫社会党と創価学会に挟撃された“サンドイッチ政党”の現状と未来を鋭くえぐる(中村勝範/木畑公一/畑昭二/中村みよ子/上条末夫/小平修)
書評■日経編「欧州共同市場の発展」
坂内富雄著「EEC讀本」
荒木信義「EEC」
   土屋清編著「EECと日本経済」
外国雑誌と論文紹介■ハーバード・ビジネス・レビュー「アメリカのナショナル・ゴールとその費用」
「カティンの森」大虐殺の秘密 ポーランド人がその真相を世界に訴える(中野五郎)
≪連載≫十七年目の韓国[Ⅰ]金玉均の額のある部屋にて(湯浅克衛)
トロツキー暗殺者の仮面と心理[最終回] ジャック・モルナールことラモン・メルカーダーの仮面は割れた。刑期満了三ヶ月前に保釈された暗殺者は、鉄のカーテンの彼方に消えさってゆく(苅野審)

1962年10月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・藪崎昭
経済社会の“危機意識”と日本の知的伝統 内田・湊両氏の軽井沢論争にふれて無雑作な“経済危機”論を批判する(太田哲夫)
EECレポート
EECから見た日本(対論・内田忠夫/増田米治)
“日本の目標”を考える 平和な現在こそナショナル・ゴールを探るべきときだ(吉田夏彦)
新エリート論 戦後の“悪平等”はエリートを放逐してしまった(桑原季隆)
近代論理学の思想 文学的社会は近代論理学に圧迫されている(石本新)
判断と意見 現代アメリカ論Ⅱ(木内信胤)
≪随想≫発想法(森恭三)
創価学会の社会的役割はなにか 保守反動か、革新か、この大衆イデオロギー運動の実態をえぐる(村上重良)
派閥は必要である 吉田茂氏らの英国保守党礼讃論の迷妄をただす(渡辺恒雄)
ケネディ政権を揺さぶる男 新国家主義ゴールドウオーターの横顔(野中星郎)
百万都市と岡山県政 科学的に計算された三木行政をながめると(水野肇)
宮城音彌氏と心理学と日本人▼対話とエッセエ=日本文化・思想の焦点と盲点・連載第7回(中村雄二郎)
隋筆<日本の伝統・文化—捨てるべきもの・残すべきもの>
 只事でない話(中道喜安)
 私の武士道論(早川雪洲)
 己惚れと卑下の間(吉川末次郎)
 信長を見直す(古川哲史)
 韓国で考えたこと(平林たい子)
ゴシップ・昔と今(洗足太郎)
書評■ストレイチ『帝国主義の終末』
外国雑誌と論文紹介■パシフィック・アフェアーズ『日本人のソ連観』
“東京ローズ”始末記 日本陸軍の戦時謀略電波戦の実相を卒直にブチまける(恒石重嗣)
≪連載≫十七年目の韓国[Ⅱ] 日本語は花ざかり(湯浅克衛)
柳田國男の死 
柳田民俗学の遺産と民衆の遺産(最上孝敬)
女性と柳田民俗学(瀬川清子)
柳田に弟子なし(山口昌男)
「海上の道」と天才の死(谷川健一)

1962年11月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・藪崎昭
シンポジウム 日本の目標を考える
第一回 日本の国民的経済目標はなにか
問題提案者(生産性本部主任研究員・増田米治/京都大学教授・青山秀夫/成蹊大学学長・野田信夫/横浜国大助教授・長洲一二/慶応大学教授・福岡正夫/ソニー社長・井深大/富士銀行頭取・岩佐凱実/経団連事務局長・堀越禎三/八幡製鉄調査部長・桑原季隆/世界経済調査会理事長・木内信胤/日本経済新聞社経済研究室長・武山泰雄/日本社会党政審会長・勝間田清一/通算省企業局次長・高島節男/前公取委事務局長一橋大学講師・坂根哲夫/企画庁内国調査課長・宍戸寿男/総評議長・太田薰/全労会議書記長・和田春生)
新産業体制論争の核心 論争の系譜を紹介し、現代におけるこの論争の意義を明かにする(井上毅)
第二回軽井沢論争 東京青年商工会議所秋季経済研究セミナー
日本経済は転型期にあるか——日本経済を語る——(湊守篤/内田忠夫/中川順)
判断と意見 これからの世界の焦点(木内信胤)
≪随想≫国際感覚(森恭三) 
日本の防衛はどうするか 伊藤論文の批判に応えて(佐伯喜一)
ドゴール=ケネディの核論争(R・アロン)
ロンドン・エコノミストの日本経済論 イギリスから見た日本(太田哲夫)
海外論調■EECとジャン・モネー(直井武夫)
水野成夫論に触発されて(鍋山貞親)
“天皇の演出家”入江相政論 みごとに象徴天皇の国民的イメージを創造した男の内幕(梶井亮一)
王者の孤独(筑波常治)
ゴシップ・昔と今(洗足太郎)
西イリアンとパプア族 日本人よ知ってほしい(イスマイル・バウ)
隋筆<日本の伝統・文化—捨てるべきもの・残すべきもの>
 西芳寺の庭(黛敏郎)
 伝統と因習(松尾邦之助)
 二重生活の中で(牧内正男)
 片ちんばの観光日本(山田泰吉)
外国雑誌と論文紹介■『ハンサード』
“ニコライの鐘”はソ連に鳴る 偉大な知日家ニコライの大主教の精神は今もソ連文化人の心の底に生きる!(樋口浚)
十七年目の韓国[Ⅲ] 朴政権一年の勤務評定(湯浅克衞)

1962年12月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・藪崎昭
和辻哲郎と大東亞戦争 “日本の悲壮な運命”と観じた博士の大東亜戦争論とその終末(古川哲史)
シンポジウムの要約
再び国民的経済目標を論ず 先月号に寄せられた十六氏の解答を検討し更に新しい七〇年代の絵姿を打ち出す(増田米治)
フルシチョフ体制は転覆するか 赤い広場でデモった全学連委員長の死¥ソ連印象記(根本仁)
連合国版日本史の反省 現代教育の盲点を衝く(村尾次郎)
判断と意見 ドゴールと国民投票(木内信胤)
≪随想≫税金(森恭三)
    真の自由人とは(直井武夫)
国家資本主義と社会主義革命 新しい“帝国主義論”はどうあるべきか(對馬忠行)
アメリカはEECからなにを学ぶか ヨーロッパの経験からアメリカの関税貿易政策に対する教訓をひき出す(I・B・クレイビス)
自衛隊の天皇攻略戦 天皇と自衛隊の“微妙な関係”をさぐる(堂場肇)
ムード・メーカー江田三郎論 “右翼社会民主主義者”の胸の底には…(河原五郎)
ガン論争はどこへ行く 国民の関心はガンではなく人間のガンにある(水野肇)
桑原武夫氏の日本の知識人▼対話とエッセエ=日本文化・思想の焦点と盲点 最終回(中村雄二郎)
隋筆<日本の伝統・文化—捨てるべきもの・残すべきもの>
 果物あれやこれや(不室直治)
 埋蔵文化財の危機(滝口宏)
 白いイモの蔓(池田宣政)
 箱根山はケンカの嶮(村井米子)
ゴシップ・昔と今(洗足太郎)
書評■B・セレクマン著『現代ビジネスの思想』
   高瀬浄著『経営哲学入門』
外国雑誌と論文紹介■インディア・クォータリー『イタリアの政治情勢』
フィリピン独立運動と布引丸事件 太平洋をめぐる日米抗争史の一断面(黒羽茂)
≪連載≫十七年目の韓国[最終回] 帰化人と日本文化(湯浅克衛)
忘れられぬ人物 
 私の星・日ソ関係 役立った道草 後藤・ヨッフェ会談の秘史(内藤民治回想録 上)