雑誌ロンソウ 180001783

論争 第4巻第1号-第5号 = 10号-14号(昭和37年2月~6月)

サブタイトル
著者名
出版者
論争社
出版年月
1962年(昭和37年)2月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
1冊
NDC(分類)
051
請求記号
C051/R66/4-1
保管場所
地下書庫中公新社
内容注記
合本
和書
目次

1962年2月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・菊川多賀子
右翼の擡頭を促す進歩主義の頽廃
新しい愛国主義の呼びかけとクーデター発生の真因を衝く(大島豊)
日本ナショナリズムを論ず はたして間接侵略に耐え得るか 対談(猪木正道/前芝確三)
多元主義の時代 マルクス主義的一元論に対する批判のためのアプローチ(石本新)
戦後の歴史教育はこれでよいか(村尾次郎)
 日本の封建地帯・第一回
日本の学閥 なぜ日本で論争が行われないのか(多津木慎)
国有化の神話と迷妄 マルクスは国有化を放棄したが、マルクス主義者はいまだにそれを金科玉条としている(広西元信)
現段階の資本主義をどうみるか 国家資本主義に関する新しい提案(玉野井芳郎)
高度成長の評価を誤るな 池田内閣は辞めなくてよい(太田哲夫)
日本経済の基調は変ったか 重化学工業化の行き過ぎ、貿易不振などの悲観論に対する反批判(内田忠夫)
●各界紹介
文壇 純文学は歴史的概念か
経済学 宇野経済学の課題
財界 財界と景気調整
株式界 株式投資家のとまどい
私はいいたい 第一回
日本マルクス主義時代錯誤ではないのか(ゲスト・名和純一/聞き手・高屋定国)
批判の役割(田中美知太郎)
自然を見る目(三田もと常一)
●五分間伝記—松本清張(沙東丸五)
●東京の功罪—そのニヒルの根源(山本治三郎)
ソ連経済学は労働勝価値説を放棄しつつある
ソ連学界誌では労働価値説の棚卸しが花咲かり(加藤寛)
ソ連の公式統計を推理する(丹羽春喜)
ソ連の計画経済の目標ははたして可能か、その実態を探る
全学連はソ連をどう見ているか マル学同、社学同、全自連、再建協等各派各様の混乱するソ連観(対馬忠行/佐久間元)
≪ボタンセンソウ≫二つのドイツと民族自決
海外論調■ミサイルギャップは埋められた
     フルシチョフ綱領の表裏
     ポーランド作家の逮捕
書評■ソ連の経営者
   欧州共同市場と第三国
   経済における政府の役割
海外雑誌と論文紹介■
第五回『論争』新人賞論文募集・応募規定
ゾルゲ=獄中手記 第一回リヒアルト・ゾルゲ
ゾルゲをめぐる日本のスパイの性格、連絡方法、諜報活動などウイロビー報告では削除された重要部分をも含めた全貌が初めて明らかにされる

1962年3月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・菊川多賀子
人類学上からみた人間の疎外 マルクスの疎外論をさらに発展させた第三の疎外論(石田英一郎)
座談会 安保について 右翼に関して ドイツ社民党をめぐって 自由主義者の責任(林健太郎/平林たい子/遠山影久)
中ソの論争と経済関係 イデオロギーの対立は経済的な対立に発展するか(草野文男)
海外論調■朝鮮における失敗
     スターリン追放と各国共産党
     新聞記者ケネディのヒット
日本経済の実力1 日本経済の推進力はどこに根源があるか(増田米治)
世界市場で勝負しよう 自由化の「禍を福に」転ぜよ(清水滋)
≪ボタンセンソウ≫西欧共同体とアフリカ
私はいいたい シリーズ第2回
■労農派的思想は社会党の前進を阻んでいる(ゲスト・成田知巳/聞き手・高屋定国)
▽対話とエッセエ
日本文化・思想の焦点と盲点(福田恒存)
▽エッセエ 
対話の背景と残念な事実(中村雄二郎)
クーデターはデッチ上げである 柏村長官、秦野国家公安部長は警察幹部として不適格(広西元信)
共産圏の分裂 中ソ対立ははたしてに二大帝国の分裂へ進むか(D・ザコリア)
ソ連の公式統計を推理する2(丹羽春喜)
●五分間伝記—井上靖(沙東丸五)
●政治マンガ—お目目拝借(石山弘)
社会科学における法則性の問題▽シンポジウム(市井三郎/石本新/上山春平/中村秀吉/堀信夫/吉岡修一郎)
書評■“May Man Prevail?”エーリッヒ・フロムと平和問題
各界紹介■農業 変貌する日本農業
     財界 EECの発展に揺らぐ財界
凋落する水野成夫株 水野成夫の正体—赤か白か?(河野達之助)
山本懸蔵は野坂参三に消されたのか コミンテルン日本代表の奇怪な最後(亀山幸三)
政界夜話▽連載対談 今は昔、政治家かたぎ(岩淵辰雄/斉藤貢)
ゾルゲ=獄中手記 第二回リヒアルト・ゾルゲ
第五回『論争』新人賞論文募集・應募規定

1962年4月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・菊川多賀子
ヨーロッパ統合の理念的背景(生松敬三)
EECの新展開と世界経済(山本登)
日本産業社会の新しいコース 明治エリートの遺産に昼寝してはいけない(太田哲夫/井上毅)
中共・政治と経済の破綻(フェルナン・ジコン)
日本経済の実力・2
“花見酒の経済”にもの申す(増田米治)
日本の封建地帯・第二回 文壇の群像分布図(多津木慎)
●五分間伝記—黒沢明(沙東丸伍)
●政治マンガ—お目目拝借(石山弘)
私はいいたい シリーズ第3回 ■保守的左翼には構造改革はわからない(ゲスト・佐藤昇/聞き手・高屋定国)
ソ連も複数政党になる 弁証法を愚弄すると、それは悪魔的に作用する(広西元信)
ソ連連経済の秘密 ソ連の公式統計を推理するⅢ(丹羽春喜)
▽対話とエッセエ 日本文化・思想の焦点と盲点
埴谷雄高氏と美と政治の接点(中村雄二郎)
▽エッセエ 非政治学的政治論
各界紹介■官界 輸入は九月までは増えない
     財界 独禁法改正論議の焦点
     文壇 非論争の“論争”
外国雑誌と論文紹介■インド世論調査研究所「月刊世論調査」
経済外交も空白 外務官僚の行動原則(山上一太郎)
政界夜話▽連載対談 久原房之助と二・二六事件(岩淵辰雄/斎藤貢)
ゾルゲ=獄中手記 第三回リヒアルト・ゾルゲ
大戦近し、緊迫を告げる極東を舞台にコミンテルンの諜報機関は活動する ゾルゲと日本における彼のグループはどのように働いたか その任務と連絡方法

1962年5月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・菊川多賀子
新人賞入選論文
新功利主義のすすめ 日本の精神風土の二重構造を克服する道(菊川忠夫)
日本の太陽いまだ沈まず 日本経済の実力(増田米治)
日本の防衛はどうするか 防衛に関する五つの解答(伊藤皓文)
■海外論調
不気味な中共の核武裝計画(直井武夫)
判断と意見 アルゼンチンの政治危機 アフリカの新しい動き(木内信胤)
コメコン=ソビエト植民地政策の手段(S・ストルテ)
ソ連科学アカデミーの実態 スプートニクはなぜ飛ぶか(増田富壽)
苦悩するドイツ知識人(西義之)
中ソ論争と日本の左翼(浅田光輝)
日本の群像分布図 日本の“財界”と“財閥”(海老原裕)
企業合同の世界的動向と日本(菊池敏夫)
●五分間伝記—円地文子(沙東丸伍)
●政治マンガ—お目目拝借(石山弘)
家永三郎氏と歴史観の貧困▽対話とエッセエ=日本文化・思想の焦点と盲点(中村雄二郎)
書評■J・P・ワーネット「インフレなき成長と繁栄」
各界紹介■農業 わが国に於けるソ連農業理解の盲点
     経済 “物価総合対策”と物価論争
外国雑誌と論文紹介■「社会主義者の思想と行動」
明治憲法の秘密 明治憲法への正しい理解なくしては、現憲法を語りえない(清水伸)
トロツキー暗殺者の仮面と心理 二十世紀の権力は悲劇の仮面をつける(苅野審)
政界夜話 ▼連載対談 生命をかけた政治家(岩淵辰雄/斎藤貢)
ゾルゲ=獄中手記 第四回リヒアルト・ゾルゲ
私は上陸第一歩とともに日本問題の徹底的研究に邁進した…もし私が平和な社会状態と平和な政治的環境のもとに生きていたら、多分スパイになどならなかっただろう…

1962年6月号 表紙デザイン・道吉剛/目次カット・菊川多賀子
ナショナリズムと日本の知識人“監視者”の立場で論じてはいないか!(村尾次郎)
現代勃興記の思想 下村経済理論の思想的背景(下村治/阪口昭/太田哲夫)
社会主義は資本主義より優れているか 野々村教授の説を批判する(山崎武敏)
“独占資本”は果して不在か 小宮・長州論争に対して労働組合の立場から(飯尾要/杉森康二)
高物価の原因を衝く せまられている流通機構の改革(屋山太郎)
中小企業の実力 これまでの中小企業の評価は正しかったか(平川淳)
海外論調■軍縮への真の道
     中共を底辺とする三角形(直井武夫)
判断と意見 核実験について ドゴールの独裁制 中共の人民大会(木内信胤)
禅は明日の人類を救済しうるか 特集——東西“禅”論争
鼻持ちならなぬ“禅”(A・ケストラー)
西欧人も禅から学んだ(C・ハンフレイズ)
“禅”は根源的人間を示唆する(C・G・ユング)
思慮なき暴走を避けよ<再批判>(A・ケストラー)
西欧的知性の限界を知れ(鈴木大拙)
解説 ケストラー氏も気付かなかつたこと(竹本忠雄)
●五分間伝記—林武(沙東丸伍)
●政治マンガ—お目目拝借(石山弘)
大河内一男氏と日本の二重構造 ◇対話とエッセイ=日本文化・思想の焦点と盲点(中村雄二郎)
史家としての山路愛山(加田哲二)
米国指導者の肚をたたく(滝田実)
各界紹介■アメリカにおける極右勢力の動向
     激烈で広範な景気論争
     家庭の主婦には無縁な砂糖超過利潤論争
外国雑誌と論文紹介■“EASTERN WORLD”
カタロニア讃歌1(G・オーウェル/菊谷匡祐訳)
喧騒と興奮、松明の光にはためく赤旗黒旗、スペインはカタロニアの革命的首都バルセローナをあとに、民兵を満載した列車は、アラゴン高原めざして走りだした 時に一九三六年十二月
政界夜話▼連載対談“惑星”宇垣一成を語る(岩淵辰雄/斎藤貢)
ゾルゲ=獄中手記 最終回リヒアルト・ゾルゲ
ほかの、いろいろな要素からは影響をうけなかったとしても私は第一次大戦だけで、立派に共産主義者になったと思う…