国漢 第3号-第30号(昭和6年5月~11年12月)
國漢 第三號 昭和六年五月
改正中學校令に對する是々非々 主として國語漢文科に就て(小泉古處軒)
國民的英雄の理想化(高木武)
中等學校の國語教育(月岡武夫)
文字に關する支那人の日常生活(鈴木虎雄)
萬葉集月者弖利多里の訓みに就て(竹重隣一)
ブライヤン博士日本文學論(市村宏 譯)
勤王僧一絲和尚(黄楊道人)
作文の重大意義を讀みて寧ろ國文法科の不振を歎く(小川保)
ウルトラ言泉
北京籠城回顧録(服部宇之吉)
文法教授の再吟味(佐々木八郎)
國漢ノートの指導に就いて(大鹽滋樹)
明治の初年國學漢學に對する公議論爭(岩垂憲徳)
學生への範文(平田義雄)
本朝漢籍解題(宮森茂彭)
質疑應答
ことばの華
漢詩壇 包象寅先生選評
海神號 海神丸(野上彌生子 作/服部佐 譯)
國漢 第八號 昭和七年七月
表紙(小村雪岱)
口繪
涼意/伏見版孔子家語/芥川龍之介晩年の原稿/立神社の雨乞踊/劇場
蒙古の言語と文學(出村良一)
傳説に彩られたる頼政 一(高木武)
易學講話 四(佐藤了翁)
魏晋南北朝時代の文學論に表れたる個性論(佐々木愿三)
北京籠城日記(服部宇之吉)
蘇東坡の小妹(黄楊道人)
國語讀本の演劇論 二(楠山正雄)
俳句の解釋 一(伊東月草)
「奥の細道」發端を透して芭蕉を語る(小林安治)
作文科に於ける範文聽寫の効果に就いて(平田義雄)
「各科視學要領批判」〔下〕を讀みて(小川保)
高山樗牛の「わが袖の記」(帚葉山人)
體操服(本郷明三)
現代文の取扱(奥戸寛人)
「也」に就いて(尾頭信一)
道行文雜考 上(佐々木八郎)
明治文章史講話 三(神代種亮)
夏の支那凉味(後藤朝太郎)
狂詩江戸の面影 三(長島八郎)
現世利益の信仰(淺井峯治)
雨乞の種々相(山家克已)
平安朝の日記文學(岩永胖)
切支丹一瞥(島村剛一)
サン・ルーム/江戸は笑ふ/ねく・ぷるす・うるとら(木本秀生)/斜眼(天野錫)/赤烏帽子(皆川東吉)/讀本瞥見録(神代種亮)/カタパルト(U・M・U)/ウルトラ言泉(蛙鳴蟬噪子)
山の随筆(黒田初子)
本朝漢籍解題(富森茂彭)
漢詩壇/歌壇/俳壇
國漢 第九號 昭和七年十二月
表紙(小村雪岱)
口繪
嵯峨本の徒然草/嵯峨本の方丈記/大日本史原稿 一 /大日本史原稿 二
漢字より見たる道徳思想(村上久吉)
傳説に彩られたる頼政(高木武)
國史の使命(大森金五郎)
易學講話 五(佐藤了翁)
北京籠城日記(服部宇之吉)
新しい詩の鑑賞 三(白鳥省吾)
俳句の解釋 二(伊東月草)
「如何」と「何如」とについて(瀬戸政一)
國文の解釋に就いて(大鹽滋樹)
現代文章に於ける句讀點の使用例(帚葉山人)
國語教授の横顔(清水俊雄)
國語教育と新聞(今井正視)
『大言海』の語源の一二(澳皐散人)
芭蕉翁と服部土芳(榊原頼輔)
俳句添削指導抄(中田那耆)
道行文雜考 下(佐々木八郎)
明治文章史講話 四(神代種亮)
大衆文學雜感(末富東作)
狂詩江戸の面影 四(長島八郎)
山上憶良を語る(井澤義雄)
支那懐古行脚(後藤朝太郎)
續切支丹一瞥(島村剛一)
月(茅野雅子)
散歩と自分(宮崎丈二)
先考井上頼文の事ども(井上頼壽)
字の習ひ方(神郡晩秋)
サンルーム/餘談
漢詩壇/歌壇/俳壇
國漢 第十號 昭和八年六月
表紙(小村雪岱)
口繪
慶長十三年刊嵯峨本伊勢物語の挿畫/阿波文庫本判官物語/支那上流家庭の内苑/夏の三峡/李白桃李園序
漢字より見たる道徳思想 承前(村上久吉)
傳説に彩られたる頼政 三(高木武)
故芳賀博士の俳句(本郷明三)
國史の使命 承前(大森金五郎)
墨子教批判(宮脇信敬)
國語讀本の演劇論 三(楠山正雄)
新しい詩の鑑賞 四(白鳥省吾)
俳句の解釋 三(伊東月草)
漢詩の教授と新體詩譯(河田晴夫)
折焚柴の記の取扱について(小嶋伊三郎)
作文科に於ける自己添削奬勵法(平田義雄)
私の試みた作文教授(鎌田喜市郎)
支那文としての漢文問題(笹岡末吉)
漢文の訓點に關する疑問(稻垣幸市)
國漢小話(山下路傍花)
現代文章所感(帚葉山人)
芭蕉翁と服部土芳 承前(榊原頼輔)
川柳に詠まれた冨山房(酒壺庵)
萬葉集に見ゆる狹殘行宮に就いて(森岡弘道)
紀行文に現れたる旅の一風習(前野孝治)
古代の庭園(木本秀生)
明治文章史講話 五(神代種亮)
山上憶良を語る 承前(井澤義雄)
狂詩江戸の面影 五(長島八郎)
両國に出た駱駝の話(竹重隣一)
南支の土豪と田舎路(後藤朝太郎)
漱石のノート(大井隅夫)
頼家雜記(島村剛一)
眞實の人一茶(眞柄米次)
辭書編纂の苦心(佐野梅溪)
パンチドム(ブープ)/トーキーと英語(田中生)
易學講話 五(佐藤了翁)
漢詩壇/歌壇/俳壇
國漢 第十二號 昭和十一年二月
表紙(石井柏亭)
口繪 芳賀博士の外遊中の歌日記
俳句の鑑賞(穎原退藏)
論語廣記 五(後藤朝太郎)
平家物語を彩る今様歌(小野直)
作文と書取(清水俊雄)
作文指導に就いて(伊藤公平)
高津と浪華文學 二(高橋和義)
近松巢林子と防長方言(村田昇)
芳賀博士の外遊中の和歌(島村剛一)
學界彙報
雜誌要目
編輯室より
國漢 第二十一號 昭和十一年三月
表紙(石井柏亭)
口繪 東坡寺風景
某先生の訓話(坂元雪鳥)
口繪解説(後藤朝太郎)
論語廣記 六(後藤朝太郎)
薄倖に生きた王朝の一女流歌人(淺井峯治)
單語に就いて(大鹽滋樹)
アイヌと蝦夷の語源私考(村上久吉)
高津と浪華文學 三(高橋和義)
一婦人の歌(中條隆史)
杉谷代水の詩を語る(松下政藏)
鷗外の「浪のおと」(目赤動吉)
學界彙報
雜誌要目
編輯室より
國漢 第二十三號 昭和十一年五月
表紙(石井柏亭)
口繪 與謝蕪村筆蹟
中等學校の國語(神保格)
論語廣記 八(後藤朝太郎)
伊曽保雜考(景山直治)
宗祇法師の著書 一(笠松彬雄)
落柿舍その他(岸直行)
全體觀に立つ國語漢文教育(細野治一)
國語讀本の頭註に就いて(塚本勝義)
文法第一歩(徳光久也)
接續語の功罪(平田義雄)
蕪村筆蹟について(鈴木鎭夫)
學界彙報
雜誌要目
編輯室より
國漢 第二十四號 昭和十一年六月
表紙(石井柏亭)
口繪 壬生狂言
伊豆大島のとぼけた話(中村清二)
論語廣記 九(後藤朝太郎)
文學鑑賞意識について(服部忠志)
實業學校の國語科に就て(井上義夫)
捷解新語と國語(篠田隆治)
宗祇法師の著書 二(笠松彬雄)
壬生寺と壬生狂言(壇峰竹阿彌)
服部宇之吉博士の古稀祝賀會(春木次郎)
學界彙報
雜誌要目
編輯室より
國漢 第二十五號 昭和十一年七月
表紙(石井柏亭)
口繪 尾崎紅葉の書翰
中學校の國漢文について(幸田成友)
論語廣記 一〇(後藤朝太郎)
古代の漢詩に現はれた皇国精神(澤田總清)
平家卷一のところどころ(御巫清勇)
一茶と親交深かりし一瓢の略傳(禪太應)
「鼻」の解釋(長尾武男)
五月號を讀んで(關根俊雄)
論語を歌で 學而(笹岡末吉)
象潟(淺倉藤吉)
紅葉の書翰について(雨田時雄)
學界彙報
雜誌要目
編輯室より
國漢 第二十六號 昭和十一年八月
表紙(石井柏亭)
口繪 黑薙川北又谷
幽邃美を感じた渓谷(冠松次郎)
ツェルマット(芳賀檀)
饒舌(百田宗治)
半夏生の思出(若山喜志子)
幼き日のこと(圓地文子)
大阪近郊杜鵑の二名所(中田那耆)
芝田樂をたづねて(靑池竹次)
みちのくぶり(鎌田安)
藤岡東圃博士の書翰
學界彙報
雜誌要目
編輯室より
國漢 第二十七號 昭和十一年九月
表紙(石井柏亭)
口繪 磐溪小稿
後醍醐帝の學藝(山岸徳平)
論語廣記 一一(後藤朝太郎)
藤井高尚の歌論美學思想(臼井徳二)
睡語録(清水俊雄)
現行漢文教科書比較總考 一(川口圭介)
循環的文法教育(野本米吉)
作文指導について(重松良定)
教授參考書に就て(小澤信吉)
磐溪小稿について(山崎游一)
學界彙報
雜誌要目
編輯室より
國漢 第二十八號 昭和十一年十月
表紙(石井柏亭)
口繪 橘曙覽筆蹟
夢のやうな話(關根秀雄)
論語廣記 一二(後藤朝太郎)
元禄年間の文學界(山下邦雄)
大島蓼太の出身地について(安藤太三一)
言語の妙味・持味(岸直行)
兼好と芭蕉(藤井歡三郎)
曙覽の歌について(山川忠吉)
書取の方法とブロック(柳川徳藏)
現行漢文教科書比較總考 二(川口圭介)
中濱萬次郎翁に就いて(入澤達吉)
學界彙報
雜誌要目
編輯室より
國漢 第二十九號 昭和十一年十一月
表紙(石井柏亭)
口繪 五百家註音辯唐柳先生文集
口繪 冨山房創立五十周年記念祝賀會の盛況
白鎌倉期至戰國期刊書一瞥(樋口慶千代)
論語廣記 一三(後藤朝太郎)
擬古文に就いて(大鹽滋樹)
漢字教授管見(竹中一雄)
國文教授試案の一二(竹内安治)
古典の戀愛(村田昇)
冨山房創立五十周年記念祝賀會
學界彙報
雜誌要目
編輯室より
國漢 第三十號 昭和十一年十二月
芳賀博士記念號
表紙(石井柏亭)
口繪
銀婚式の日
輕井澤にて
得能文博士宛繪はがき
芳賀博士の晝寢姿
外遊日誌
芳賀博士の書
親鸞上人御同朋の家(赤堀又次郎)
終始寛容の人(今泉定助)
芳賀さんの思出(今立裕)
芳賀君のこと(潮田方藏)
朋に異邦に遇ふ(岡倉由三郎)
芳賀矢一君に關する事ども(大幸勇吉)
線の太い芳賀さん(後藤朝太郎)
芳賀の祖先のことなど(斯波貞吉)
芳賀博士の追慕(新村出)
龍江先生追憶(高野辰之)
豫備門の頃(龍口了信)
芳賀博士と私(鳥居龍藏)
芳賀博士の憶ひ出(西村眞次)
芳賀博士の追懐(福井久藏)
芳賀君の印象(藤井乙男)
芳賀先生の思出(保科孝一)
芳賀君の追憶(三上參次)
芳賀君の思出(水野錬太郎)
父の教へ(芳賀梓)
父の涙(尾高咲子)
父の思ひ出(和達國子)
學界彙報
雜誌要目
編輯室より