書物展望 第12巻第1号-第12号 = 第127号-第138号(昭和17年1月~12月)
第十二巻第一號(百二十七號)(昭和十七年一月一日發行)
◯研 究
後期木活字版の文化史的意義(田中敬)
裝幀の用語考(中里白鷗)
言語學上より見たる佛印と日本との關係[一](中島利一郎)
新見正路の著述その他(森潤三郎)
夢中の創作(小熊虎之助)
崋山と洋學[一](岩崎克己)
他人名義の著作(鈴木行三)
文獻渉獵日本精神史論の意圖[八ノ三](佐藤忠恕)
◯隨 筆
病恩家居(下村海南)
自ら知らない善さ・美しさ(江馬修)
北陸の旅(内田清之助)
書窓雜感(新居格)
ありのすさび(柳原燁子)
芋錢と暮鳥(永田龍雄)
幼い日の本ども(津輕照子)
◯煙 皿
新刊風景(關根康喜)
一茶と井月(高津才次郎)
一葉の藏書(平田禿木)
昭和十六年の出版界展望(關根康喜)
◯附 錄
書賣集覽[三](井上和雄編/服部清道増補)
▽書物展望社推薦圖書
▽歳晩書感(湯淺竹山人)
▽筆者通信(岡落葉)
▽探求本
▽新刊寄贈書紹介
▽第四囘展望會記念撮影
▽新富町だより
▽本誌合本
▽口繪説明
表紙 藏書票(旭泰宏)と藏書印(陽明文庫近衞家)
口繪 書齋めぐり(里見弴)と干支に因む江戸繪馬
裏表紙 (南部の馬ごよみ)扉字 矢野峯人
第十二巻第二號(百二十八號)(昭和十七年二月一日發行)
◯研 究
義觀日記と御府庫金(玉林晴朗)
言語學上より見たる佛印と日本との關係[二](中島利一郎)
大國隆正の古傳通解(川島右次)
崋山と洋學[二](岩崎克己)
「和蘭通舶中」のソルボンヌ大學の圖[上](藤田東一郎)
山梨稻川と武溪の人々[中](石井光太郎)
文獻渉獵日本精神史論の意圖[八ノ四](佐藤忠恕)
◯隨 筆
孫引戒(關靖)
道山の小栗上野介を讀む(内野三悳)
京洛の日(眞田喜七)
新春讀書(藤田德太郎)
狸公出征(齋藤政夫)
◯煙 皿
釋大我の著作[一](尾崎久彌)
新刊風景(關根康喜)
稻葉通龍の著書と萬葉會の結成(田中敬)
川柳家北齋[上](前田雀郎)
◯附 錄
書賣集覽[四](井上和雄編/服部清道増補)
▽書物展望社推薦圖書
▽南方楠熊翁の訃
▽詠草(三村竹清)
▽最近の讀書感募集
▽東亜の名稱
▽茅ヶ崎便り
▽海天暁齋(湯朝竹山人)
▽探求本
表紙 藏書票(友安三冬)と藏書印(大阪市立圖書館)
口繪 書齋めぐり(廣津和郎)と義觀自筆の日記三種
裏表紙 (鎌倉宮寶船)扉字 井上和雄
第十二巻第三號(百二十九號)(昭和十七年三月一日發行)
◯中村吉藏號
親友中村吉藏君と私(小林政治)
中村先生(永田衡吉)
◯研 究
再び裝綴の典據に就て(田中敬)
崋山と洋學[三](岩崎克己)
「和蘭通舶中」のソルボンヌ大學の圖[下](藤田東一郎)
文學物の口繪と板碑(服部清道)
◯隨 筆
版畫工房偶感(前川千帆)
本の話二三(二村清三郎)
思ひ出す儘[中村氏](井上和雄)
◯煙 皿
釋大我の著作[二](尾崎久彌)
新刊風景(關根康喜)
アイヌ人の著作(式場隆三郞)
川柳家北齋[下](前田雀郎)
◯附 錄
書賣集覽[五](井上和雄編/服部清道増補)
▽書物展望社推薦圖書
▽新制定の標語
▽新刊寄贈書紹介
▽新富町便り
表紙 藏書票(旭泰宏)と藏書印(中村吉藏)
口繪 中村吉藏博士と中村氏をめぐる文學講演會記念
裏表紙 (獻本賞狀)扉字 西條八十
第十二巻第四號(百三十號)(昭和十七年四月一日發行)
◯研 究
シーボルト獻納本(山岸光宣)
菅沼貞風の最期(木村毅)
偉人の跡を偲べ(黑田鵬心)
崋山と洋學[四](岩崎克己)
内藤湖南博士のことども(竹林熊彦)
山梨稻川と武溪の人々[下](石井光太郎)
文獻渉獵日本精神史論の意圖[八ノ五](佐藤忠恕)
◯隨 筆
勝鬨三世相(名取春仙)
硯狩り(飯田美稻)
古書漁り(島田武)
草醫餘談(内野三悳)
墓參の記(坂本右創)
戰捷の春の日記(小寺菊子)
◯煙 皿
寶永以降の武鑑刊梓年表(中谷政一)
大東亜戰と著述家の任務(木寺相模)
釋大我の著作[三](尾崎久彌)
ねずみ(藤木好古)
新刊風景(關根康喜)
人情本雜記(山崎麓)
◯附 錄
書賣集覽[六](井上和雄編/服部清道増補)
▽書物展望社推薦圖書
▽探求本
▽新刊寄贈書紹介
▽本誌近刊豫告
▽最近の讀書感
▽新富町たより
表紙 藏書票(中村吉藏)と藏書印(驛遞局)
口繪 書斎めぐり(小杉天外)とシーボルト獻納本
裏表紙 新刊ポスター 扉字 水野葉舟
第十二巻第五號(百三十一號)(昭和十七年五月一日發行)
◯研 究
賴三樹三郎の傳記史料について[一](栗野賴之祐)
一つの古典籍の發見をめぐりて(佐佐木信綱)
魂文學(林兩)
崋山と洋學[五](岩崎克己)
楠公の書物展望(川嶋禾舟)
大關增業侯とその著作について(福井久藏)
國防に用ゐられたる文政五年のフランス文[一](藤田東一郎)
文獻渉獵日本精神史論の意圖[八ノ六](佐藤忠恕)
◯隨 筆
森しげ女について(鹽田良平)
鐵齋翁片影(井上和雄)
竹久夢二の高原病舎での隨筆(宮尾しげを)
馬薊亭隨筆[一](增田五良)
動物點描[一](鈴木哲太郎)
子供の病氣(内野三悳)
◯煙 皿
天台宗關係典籍奧書聚[一](服部清道)
新刊風景(關根康喜)
紅花(采女朝白)
續銀魚部隊[十五](齋藤昌三)
蜀山人の私生活と貧の問題[一](菅竹浦)
▽出版文協第六囘推薦書抄
▽新刊寄贈書紹介
▽書物展望社推薦圖書
▽柳塘看燕(湯朝竹山人)
▽表紙藏書印提供
▽詠草(采女朝白)
▽探求本
▽近刊豫告
▽初の藝術院賞
▽新富町便り
◯附 錄
書賣集覽[七](井上和雄編/服部清道増補)
表紙 藏書票(池田木一)と藏書印(山懸有朋)
口繪 書斎めぐり(久米正雄)と賴三樹三郎筆蹟
裏表紙 翼賛選挙の誓 扉字 松村英一
第十二巻第六號(百三十二號)(昭和十七年六月一日發行)
◯研 究
集書と防火(今澤慈海)
秦氏『勝部』の由來(石川三四郎)
民間印判の發達(田村榮太郞)
賜架書屋筆乘(高木文)
賴三樹三郎の傳記史料について[二](栗野賴之祐)
崋山と洋學[六](岩崎克己)
國防に用ゐられたる文政五年のフランス文[二](藤田東一郎)
芸亭のことども(乙村修)
◯隨 筆
俗名の雅化(市島春城)
酒に反す(岡田道一)
忙中閑句(鈴木仁一)
菜種の幻想(木寺相模)
◯煙 皿
新刊風景(關根康喜)
日露戰役歌集(熊谷武至)
天台宗關係典籍奧書聚[二](服部清道)
剪燈二種(趙景深/井東憲譯)
蜀山人の私生活と貧の問題[二](菅竹浦)
◯附 錄
書賣集覽[八](井上和雄編/服部清道増補)
▽出版文協第七囘推薦書抄
▽近刊豫告
▽書物展望社推薦圖書
▽新刊寄贈書紹介
▽寄贈誌紹介
▽書物の裝釘色と分類(石井研堂)
▽萩原朔太郎氏の訃
▽眞山青果氏藝術會員に
▽佐藤惣之助氏の訃
▽強羅行(桃哉生)
▽讀後感
▽探求本
▽新富町便り
表紙 藏書票(青山繁)と藏書印(岡崎市立圖書館)
口繪 書斎めぐり(吉田一郎)と民間印判の例
裏表紙 萬延元年の米配給券 扉字 内田清之助
第十二巻第七號(百三十三號)(昭和十七年七月一日發行)
◯研 究
日本哲學雜想(高須芳次郎)
芭蕉の「つれづれ草」といふもの(森銑三)
伊藤左千夫の生活態度(山本英吉)
戰爭と言葉(外山卯三郎)
日本基本漢字を讀み常用漢字案に及ぶ(高津才次郎)
獻辭の表情(裏川大無)
駒形殺生禁斷の碑(旭壽山)
賴三樹三郎の傳記史料について[三](栗野賴之祐) ◯隨 筆
奉天小景(大場白水郎)
篠の子(嶋田青峯)
詐病篇(渡邊房吉)
芭蕉翁と敦賀(島東吉)
夢二の『五月の旅』(井上和雄)
動物點描[二](鈴木哲太郎)
◯煙 皿
新刊風景(關根康喜)
近刊書中より(日高只一)
剪燈二種(趙景深/井東憲譯)
◯與謝野晶子女史追悼
與謝野晶子刀自をしのぶ(正宗敦夫)
晶子さんの堺時代(河井醉茗)
與謝野夫人のおもひで(江南文三)
◯附 錄
書賣集覽[九](井上和雄編/服部清道増補)
▽書物展望社推薦圖書
▽文部省推薦圖書
▽出版文協推薦書抄
▽新刊寄贈書紹介
▽寄茅崎小雨莊(湯朝竹山人)
▽本誌合本
▽ジヤパンの文字を抹殺すべし
▽新富町たより
表紙 藏書票(織田一麿)と藏書印(慶應圖書館)
口繪 書斎めぐり(添田唖禪坊)と新版圖の玩具
裏表紙 伊良子清白氏の筆蹟 扉字 内高須芳次郎
第十二巻第八號(百三十四號)(昭和十七年八月一日發行)
◯研 究
活字開版美談(田中敬)
一葉女史と泉鏡花(柳田泉)
『東京府書籍館記』考(竹林熊彦)
文獻渉獵日本精神史論の意圖[九ノ一](佐藤忠恕)
大戰爭・大事變と書物(藤井眞澄)
賴三樹三郎の傳記史料について[四](栗野賴之祐) ◯隨 筆
K先生の書誌學講義(おも四郎)
ひとつの墓(高木卓)
芭蕉翁と殺生石(島東吉)
馬薊亭隨筆[二](增田五良)
旅窓(山田宗作)
八菅の祭(内野三悳)
太郎稻荷(秋山安三郎)
◯煙 皿
新刊風景(關根康喜)
模倣の克服(廣谷市藏)
天台宗關係典籍奥書聚[三]
晶子さんの堺時代追記(河井醉茗)
啄木とスウイートピィの女(川並秀雄)
西遊記作者呉承恩年譜[一](趙景深/井東憲譯)
◯附 錄
書賣集覽[十](井上和雄編/服部清道増補)
▽文部省推薦圖書抄
▽新刊寄贈書紹介
▽出版文協推薦書抄
▽本誌七月號正誤
▽藏書票の會
▽新富町たより
表紙 藏書票(小山内薰)と藏書印(式場隆三郞)
口繪 書斎めぐり(楠山正雄)と敬老會
裏表紙 盛岡方言[さんさ踊] 扉字 吉井勇
第十二巻第九號(百三十五號)(昭和十七年九月一日發行)
◯研 究
ゲーテとハンス・ザックス(内山貞三郎)
國民演劇運動のうごき(園池公功)
蘿摩と藷蕷(中島利一郎)
宗教思想史を紹介す(加藤玄智)
西鶴反古袋(瀧田貞治)
大田南畝と書物(濱田義一郎)
天心大拙類似考(坂本石創)
鹿田正明の「海軍要略」とその原書[一](藤田東一郎)
文獻渉獵日本精神史論の意圖[九ノ二](佐藤忠恕)
賴三樹三郎の傳記史料について[五](栗野賴之祐)
◯隨 筆
司命灶君公(西川滿)
夏の讀書(鎗田研一)
坪内博士の名文句(井上和雄)
鼠捕り劍法(北林余志子)
芭蕉翁と外語(島東吉)
動物點描[三](鈴木哲太郎)
◯煙 皿
新刊風景(關根康喜)
掘出し物談義(森長英三郎)
寛永版本より見たる德川初期の文化(奥野彦六)
西遊記作者呉承恩年譜[二](趙景深/井東憲譯)
◯附 錄
書賣集覽[十一](井上和雄編/服部清道増補)
▽出版文協推薦書抄
▽文部省推薦圖書抄
▽書物展望社推薦圖書
▽讀後感[鈴木馨]
▽新刊寄贈書紹介
▽山と水[桃哉]
▽山中湖たより[小島烏水]
▽新富町たより
表紙 藏書票(高橋友鳳子)と藏書印(宮内省)
口繪 書斎めぐり(福井久藏)と海軍要路(鹿田正明)
裏表紙 紙演藝俳句會びら 扉字 福井久藏
扉とカット 下澤木鉢郎
第十二巻第十號(百三十六號)(昭和十七年十月一日發行)
◯研 究
田安宗武の藏書目録(土岐善麿)
明治の國民詩人(川路柳虹)
山崎闇齋關係書(池上幸二郎)
幕末明治初期の學者の稿本を巡る(大久保利謙)
鷗外に關する事ども(森潤三郎)
文獻渉獵日本精神史論の意圖[九ノ三](佐藤忠恕)
◯隨 筆
殺風景(加藤將之)
芭蕉翁と芭蕉庵(島東吉)
田園夏の報告(津輕照子)
『聊齋志異』を讀む(岡倉一雄)
『爐邊子殘稾に繫りて憶ふ(石川道雄)
山寺(柳川十郎)
竹久夢二の高原宿舎での隨筆[二](宮尾しげを)
◯煙 皿
寒月翁逸文(梵雲寒月)
新刊風景(關根康喜)
天台宗關係典籍奥書聚[四](服部清道)
寛永版より見たる德川初期の文化[二](奥野彦六)
風葉先生醉中語(眞山青果)
續銀魚部隊[十六](齋藤昌三)
◯附 錄
書賣集覽[十二](井上和雄編/服部清道増補)
▽新刊寄贈書紹介
▽書物展望社推薦圖書
▽文部省推薦圖書抄
▽山田長政の肖像畫に就いて
▽出版文協推薦書抄
▽菱と慈姑
▽欠號豫告
▽新富町たより
表紙 藏書票(隅田家)と藏書印(早大圖書館)
口繪 書斎めぐり(山川智應)と山田長政の横顔
裏表紙 紙名盡壽語六 扉字 川路柳虹
第十二巻第十一號(百三十七號)(昭和十七年十一月一日發行)
◯研 究
支那書籍と民俗(後藤朝太郎)
山口豊山氏の遺稿(鈴木行三)
書物の運命(矢野峰人)
紀行家としての遲塚麗水君(石川巖)
鹿田正明の「海軍要略」とその原書[二](藤田東一郎)
母里太兵衞の後裔(山崎麓)
逍遙・高明・陳重の書簡(竹林熊彦)
松崎觀海と大田南畝の風格(玉林晴朗)
◯隨 筆
扇松堂雜記(三村竹清)
職業と新劇(森本薰)
癡人の獨語(辻潤)
蠧魚から十王(水島爾保布)
父富士川游のこと(富士川英郎)
◯煙 皿
新刊風景(關根康喜)
記念論文集に就いて[五](天野敬太郎)
瑞巖園福禪寺(眞山青果)
◯附 錄
書賣集覽[十三](井上和雄編/服部清道増補)
▽新刊寄贈書紹介
▽書物展望社推薦圖書
▽出版文協推薦書抄
▽文部省推薦圖書抄
▽信濃路(桃哉生)
▽寄稿家通(石川巖)
▽巖本善治翁の訃
▽本誌十月號正誤
▽新富町たより(少雨莊)
表紙 藏書票(磯谷紫紅)と藏書印(鏑木清方)
口繪 書斎めぐり(高須芳次郎)と松島圖
裏表紙 「金色夜叉」の番附 扉字 後藤朝太郎
第十二巻第十二號(百三十八號)(昭和十七年十二月一日發行)
◯研 究
切腹に關する文獻に就きて(石田元季)
パストゥールと日本(壽岳文章)
日本人の自然感情の發達(大槻憲二)
紅葉先生と一葉女史(星野麥人)
「鳥影」前後—啄木未發表の書簡を中心に—(川並秀雄)
長田秋濤の『圖南録』(田中彌十郎)
◯隨 筆
入選落選(西澤笛畝)
ウナラスカ港一泊(川上澄生)
クオヷヂス飜譯當初の思ひ出(松本雲舟)
龍(永雄節郎)
馬薊亭隨筆[その三](增田五良)
◯煙 皿
新刊風景(關根康喜)
曬書會の記(織田一磨)
貴籍『新體詩抄』のこと(嶋田武)
『新體詩抄』第二篇刊行説(衣笠梅二郎)
書賣集覽餘稿[一](服部清造)
東亜建設と南方書(守安新二郎)
板垣退助氏が語る—中江兆民の臨終に就いて—(齋藤三郎)
木門諸先生住居考[一](眞山青果)
續銀魚部隊[十七](齋藤昌三)
◯附 錄
書賣集覽[十四](井上和雄編/服部清道増補)
▽出版文協推薦圖書抄
▽書物展望社推薦圖書
▽文部省推薦圖書抄
▽受贈新刊書紹介
▽近江路(桃哉生)
▽地方訃音
▽新富町だより
表紙 藏書票(織田一磨)と藏書印(大阪府立圖書館)
口繪 ありし日の北原白秋と木門先生住居考附圖
裏表紙 伊藤博文公の番附 扉字 星野麥人