書物展望 第10巻第1号-第12号 = 第103号-第114号(昭和15年1月~12月)
書物展望 第十巻第一號(昭和15年1月1日発行)
本欄
幕末露西亞留學生送別文集について(山岸光宣)
心理小説としての『土』(大槻憲二)
支那文學の動向(一戸務)
凡兆といふ人(川島つゆ)
浮世草子改題本の二三について(潁原退藏)
神皇正統記の最初の文について(御橋悳言)
『歐米名家詩集』とシエリ(衣笠梅二郎)
依田伊勢守盛克(熊原政雄)
随筆
『庵室』の發音(河竹繁俊)
列仙傳と動物(金井紫雲)
大空に對ひて(鷹野つぎ)
枲山閣叢話(樋口龍太郎)
机の塵(湯朝竹山人)
書物の元日(武政國藏)
『庵室』の發音(河竹繁俊)
列仙傳と動物(金井紫)
大空に對ひて(鷹野つぎ)
枲山閣叢話(樋口龍太郎)
机の塵(湯朝竹山人)
書物の元日(武政國藏)
『秀才文壇』のことなど(岡本文彌)
俳句と旅行案内(島東吉)
煙皿
新刊風景(S・S・S)
近頃興味深く讀んだ本(諸家囘答)
昭和十四年度玩具文獻(梅林新市)
アイヌ語粉挽歌の研究(中島利一郎)
趣味と實業家(守安新二郎)
三昧
話題(A)(B)(酒井潔)
洒落本『辰巳之園』の著者(錦谷雪)
『純粹理性批判』の吟味の延長(小倉淸三郎)
良い本を作る人(高橋邦太郎)
誌友通信
孤城死守
皇紀二千六百年恭賦二首
歌集「雲を描く」正誤表
新刊紹介
「泰西の古天文圖」訂正
本誌前號要目
編輯後記
表紙 藏書票[堀田氏藏書實物]と藏書印[内藤湖南]
口繪 書斎めぐり[山岸光宣氏]盧花公園
裏表紙 實船
書物展望 第十巻第二號(昭和15年2月1日発行)
乞食井月と全集後の新採(高津才次郎)
新體詩抄所藏テニソン氏船將の詩(衣笠梅二郎)
弘法大師の遺告(赤堀又次郎)
世話物雜(田島芳郎)
哲學史上のカント(小倉淸三郎)
随筆
机の塵[三](湯朝竹山人)
荷物(横山美智子)
枲山閣叢話[二](樋口龍太郎)
書物の昇天(木寺相模)
新刊風景(S・S・S)
趣味と實業家(守安新二郎)
「蕪村と毛馬」を書いた動機(正木瓜村)
辰に因む藏書票九十三種(小塚省治)
昭和十四年出版界顧望
昭和十四年の出版界(增山新一)
方向を見失つた世界(關根康喜)
昭和十四年度裝本展望(恩地孝四郎)
昭和十四年度限定版顧望(禿徹)
昭和十四年の圖書館界(竹林熊彦)
昭和十四年の古本界展望(紙魚庵主人)
誌友通信
前號要目
新刊紹介
本社新刊案内
新體詩林
寄贈雜誌
「机の塵」正誤
編輯後記
表紙 藏書票[平塚讀書會・齋木弘毅作]と藏書印[平塚郷土文庫]
口繪 書齊めぐり[尾山篤二郎]修善寺漱石の詩碑
扉字 小杉放庵畫伯
裏表紙 南部の馬鹿暦
書物展望 第十巻第三號(昭和15年3月1日発行)
本欄
筆名の合法性(田中敬)
山縣悌三郎翁自傳について(鹽田良平)
『廓中奇譚』の作者𦥑岡先生(鈴木行三)
白村博士の横顔(衣笠梅二郎)
『芋錢子文栩全集』を手にして(犬田卯)
老死に直面した境涯と老境の文學(鈴木哲太郎)
乞食井月と全集後の新採(高津才次郎)
随筆
平林寺へ(中塚一碧樓)
知らない人(太宰治)
枲山閣叢話(樋口龍太郎)
鋏と糊と搔拂ひ(木寺相模)
机の塵(湯朝竹山人)
古本屋懷舊話題(島東吉)
煙皿
永井荷風著作書目[三](河端綠)
明治初期 辭書出版の惱み(石井研堂)
牛岳遺書を讀みて(加藤盛男)
思索と反省(松本耿平)
古本屋思慕(阿々聰太郎)
重言の話(綿谷雪)
續銀魚部隊[十](齋藤昌三)
恩賜賞と學士院賞
正誤
寄贈書紹介
編輯後記
表紙 藏書票[獨逸、作者未詳]と藏書印[早稻田文庫]
口繪 書齊めぐり[溝口白羊]啄木の歌碑
扉字 中塚一碧樓
裏表紙 東京堂大入袋
書物展望 第十巻第四號(昭和15年4月1日発行)
「三綱行實圖」について(小倉進平)
堀田攝津守正敦編著の解題[上](森潤三郎)
『芋錢子文翰全集』[下巻]を披見して(犬田卯)
日支國號にあらはれたる兩民族の包容性(中島利一郎)
李卓吾と楊定見(一戸務)
近衞霞山公『螢雪餘聞』(重久篤太郎)
淺草(花園兼定)
随筆
書後に(高安月郊)
飯坂温泉とそれから(嶋田靑峰)
ちよろ船(富安風生)
兵隊の詩集(生田花世)
机の塵[五](湯朝竹山人)
明治時代の花に關する書物とシエリの詩(衣笠梅二郎)
枲山閣叢話(樋口龍太郎)
煙皿
新刊風景(S・S・S)
滿洲爐話(守安新二郎)
啓發錄(三木露風)
堂庵の浮寢鳥(谷中安規)
歐米のラヂオ機關誌(南江治郎)
哲學史上のカント[二](小倉淸三郎)
續銀魚部隊[十一](齋藤昌三)
百年後に傳ふ文化桂
寄贈書紹介
消息
編輯後記
表紙 藏書票[堀田和義]と藏書印[少雨莊]
カット 齋木弘毅
口繪 書齊めぐり[島田靑峰]歐米のラヂオ機關誌
扉字 田中茂穗
裏表紙 吉寛筆茶ふきん
書物展望 第十巻第五號(昭和15年5月1日発行)
宇田川榕菴稿本「和蘭志略」に見ゆる文學記事
似ている話そのほか(森銑三)
支那思想の一點(赤堀又次郎)
明治文明に熔化した 支那の西洋學術書(石井研堂)
古傳の糊と防虫劑について(藤木好古)
堀田攝津守正敦編著の解題[下](森潤三郎)
随筆
ピナン蕃社(中村地平)
ポーランド夜話(比屋根安定)
本のはなし(飯島正)
八犬傳の女(佐々木克子)
數に因む(廣谷市藏)
書斎獨樂(鈴木哲太郎)
女性と讀書(武政國藏)
煙皿
三田文學界展望(樋口龍太郎)
新刊風景(S・S・S)
雜誌保存・雜誌館(大田榮太郎)
本朝文粹の男女婚姻賦(明香信)
「新體詩抄」の跋(衣笠梅二郎)
新潮社の新刊二册(湯朝竹山人)
禁酒のうた
近頃興味深く讀んだ本
求むる本、譲る本
編輯後記
表紙 藏書票獨逸誌より、藏書印蓬江文庫[尾張德川家]
口繪 書齊めぐり[萩原朔太郎]中房溫泉の句碑
うらゑ 演藝俳句會
扉字 島田靑峰
カツト 齋木弘毅
書物展望 第十巻第六號(昭和15年6月1日発行)
本欄
伊藤博文の「帝國憲法義解」に就いて(山本茂)
「社會學之原理」と其の序(衣笠梅二郎)
聖者の詐病(渡邊房吉)
杉浦丘園氏の刊行本(鈴木馨)
滿鐵の特殊刊行書(本山桂川)
山中共古翁(加藤盛男)
随筆
畫家の讀書嫌ひ(池部鈞)
朝風莊書齋走語(下村海南)
或る遺稿のこと(松本耿平)
書物への愛情(大森義太郎)
つるし猫(大澤秀雄)
K氏の手帖(小野武雄)
書齋獨樂[續](鈴木哲太郎)
煙皿
伊太利亞の版畫書籍解題(西原猛夫)
火野葦平の著書に就いて(梅林新市)
新刊風景(S・S・S)
高田馬場にて(大谷藤子)
哲學史上のカント[三](小倉淸三郎)
春三題(湯朝竹山人)
寄贈書紹介
正誤
編輯後記
表記 藏書票[太田臨一郎作]と藏書印[内田嘉吉文庫]
口繪 書齋めぐり[長谷川誠也]特殊新刊書[二種]
扉字 細木原靑起
裏表紙 一茶のふきん
書物展望 第十巻第七號(昭和15年7月1日発行)
本欄
贋造異聞(ロオゼンバッハ)
「すひかつら」の作者中谷無涯(鈴木古鶴)
明治初期に出版した 英和辭書(石井研堂)
モーパッサン雜記(河盛好藏)
繪畫に於ける新機運(今井繁三郎)
校正の話(山口誓子)
大童山文五郎(藤井康夫)
随筆
花と魚と(佐藤惣之助)
寫生帖(金井紫雲)
歌書に就て(安成二郎)
鼠と鳩麥(宮本百合子)
藤村いろは歌留多(岡野他家夫)
書齋獨樂(鈴木哲太郎)
煙皿
十二の石塚(竹友藻風)
東京名墓誌の刊行を祝して(森潤三郎)
書物の誤謬指摘の問題(衣笠梅二郎)
永井荷風著作書目[四](河端綠)
書評に就ての雜論(武政國藏)
試案「大日本地誌集成」を展く(樋口龍太郎)
新刊紹介(S・S・S)
夏二題(湯朝竹山人)
糊及び防虫防濕(赤堀又次郎)
鏡花逸文
新富町より
表紙 藏書票[シドニイ・メール・ワアード]と藏書印[田中光濕]
口繪 書齋めぐり[松岡譲]藤村いろは歌留多
扉字 山口誓子
裏表紙 成春社規約
カツト 關野準一郎
書物展望 第十巻第八號(昭和15年8月1日発行)
蜀山人耳順の詠懷に就て(菅竹浦)
中村敬宇先生(市島春城)
しん板小哥揃 音曲浮名笠(忍頂寺静村)
明治初年私塾の外國敎師契約書(山岸光宣)
平家納經の裝潢美に就て(堀田葦男)
随筆
小學讀本その他(川上澄生)
沒法子(高橋康文)
机の塵[六](湯朝竹山人)
朝鮮の初旅(鈴木卯三郎)
哲學者偶話(武政國藏)
煙皿
新刊風景(S・S・S)
雲の時計と樂章のことども(林鼎)
近代米國藏書票に視る國民的氣質
特輯 馬場孤蝶翁の面影(生方敏郎)
孤蝶先生追憶(村松梢風)
因緣の一つ(有島生馬)
パイプのことその他(水島保布)
馬場孤蝶先生を偲びて(平塚雷鳥)
追憶(土岐義麿)
孤蝶と抱月(中村星湖)
「悔ひなし、寂しからず」(森下雨村)
新聞記者として(畑耕一)
先生より承ぐもの(高山辰三)
馬場孤蝶先生を弔ふ(沖野岩三郎)
個人的に(廣瀨千香)
馬場さんの仕事(齋藤昌三)
寄贈書紹介
寄贈新刊雜誌
新富町より
表紙 藏書票[永井治雄氏]と藏書印[藤井紫影博士]
口繪 ありし日の馬場孤蝶とその筆跡、蜀山人の遺墨
裏表紙 國書展觀覽券
扉字 松岡譲氏
書物展望 第十巻第九號(昭和15年9月1日発行)
研究
西周の五國對照兵語字書と池田良輔(藤田東一郎)
武家諸法度の版本及註釋書考(奥野彦六)
ディルタイ文獻覺書(佐藤忠恕)
随筆
堀り出し物(藤田德太郎)
讀書の囘想(矢野目源一)
蘇程漫筆(福士幸次郎)
佛書漫筆(山中散生)
奥美濃の少年(高橋文太郎)
僞物漫談(坂本石創)
宰相山主俳譚(奥九尾)
淺草の變屈男(添田さつき)
反古の記(大村嘉代子)
讀書と學生(坂本浩)
トラカンの始祖(中條一郎)
集古會について(鈴木馨)
夏と讀書と(木寺相模)
死は山々を駛る(松本耿平)
雜誌の價値(藤木好古)
煙皿
新刊風景(S・S・S)
「不斷經」を讀む(富丘山久萬雄)
片岡良一著「西鶴論稿」(後藤興善)
出版文化と國策(關根康喜)
桑木嚴翼博士へ
寄贈雜誌
平塚讀書會
無量院寺誌
電話變更
戰時下ドイツの讀書界
譲る本
新富町より
表紙 藏書票[ビクターシンガー]と藏書印[國民精神文化研究所]
口繪 書齋めぐり[邦枝完二氏]五國兵語字書
裏表紙 出版書目の手拭[大阪名倉彰文館]
扉字 島崎藤村氏
書物展望 第十巻第十號(昭和15年10月1日発行)
研究
鎌倉本の裝綴に就いて(關靖)
直江版文選に就いての考察(高瀨愼吾)
詩人中西梅花のことども(鈴木古鶴)
古淨瑠璃の研究業績(中谷政一)
札幌の秋と啄木(川並秀雄)
明治時代前半期の 大陸調査書及び紀行類(本山桂川)
随筆
書物を釣る(柳田泉)
城の系圖(山本和夫)
句會三夜(靑木月斗)
圖書館異聞(裏川大無)
讀み・書き・思索(武政國藏)
南支農村の解剖と日本(村田一閑)
無と有と(菊岡久利)
煙皿
新刊風景(S・S・S)
投書家時代の荷風の作品(齋藤三郎)
萬葉集と方言(中島利一郎)
拙文「詩歌書の印象」追稿
プーシキンの銅像
一般文化人と「思想の爆破」
寄贈新刊雜誌
ドイツの戰争出版物
新刊詩書
讀者通信
新富町より
表紙 藏書票[梅原文庫]と藏書印[菅竹浦]
口繪 書齋めぐり[式場隆三郎博士]と直江版文選
裏表紙 踏繪の石摺
扉字 小倉進平博士
書物展望 第十巻第十一號(昭和15年11月1日発行)
研究
重實記類と苗村丈伯[道益](太田榮太郎)
「蜀山人耳順の詠懐に就て」を讀む(濱田義一郎)
錦織晩香先生のこと(林泉)
地理全志について(小澤三郎)
古浄瑠璃の研究業績[續篇](中谷政一)
ベルグソンの著作・論文(安倍光雄)
鎌倉本の裝綴に就いて[中](關靖)
『日本文學植物美觀』とキーツの詩(衣笠梅二郎)
随筆
書物禮讃(水守龜之助)
綿の花(眞田喜七)
遍路日記(添田啞蝉坊)
宜昌より陸路入蜀の記(藤木好古)
机の塵[七](湯朝竹山人)
大學・圖書館・等々(木寺相模)
忙裏閑筆(竹浦生)
煙皿
新刊風景(S・S・S)
先哲採芳帖(鈴木哲太郎)
枲山閣叢話(樋口生)
ロテイの日本譯(黑田壽)
『花王石鹸五十年史』の出版(N・M生)
海鷲の詩集を獻上
文部省推薦圖書
文壇の一元化文學者會生る
コーヒーの文獻分譲
新刊紹介
新富町より
表紙 藏書票[バルッフイ作 伊太利]と藏書印[松岡譲氏]
口繪 書齋めぐり[有島生馬氏]と蓼科の文化塔
裏表紙 趣味の番附
扉字 平塚らいてう女史
書物展望 第十巻第十二號(昭和15年12月1日発行)
西園寺公ら明治初年佛國留學生の總代入江文郎について(藤田東一郎)
「ゼオガラヒー」の渡來とその影響(岩崎克巳)
馬琴自撰自筆の狂歌稿本完備す(菅竹浦)
鎌倉本の裝綴に就いて[下](關靖)
『大童山』其後(藤井康夫)
奉祝展を見て(素我凜)
随筆
秋宵坐談(齋藤弔花)
億出の人々(中山太郎)
別刷のこと其他(高野六郎)
ハルビンの春(鑓田研一)
文章を賣ることの難しさ(那珂孝平)
黑と白の世界(松下富士夫)
若人に連れられて(鈴木兎月)
煙皿
新刊風景(S・S・S)
江戸末期の著作資料の蒐集(鈴木馨)
先哲採芳帖[二](鈴木哲太郎)
新刊紹介
藏書票の會
新富町より
表紙 藏書票[綿の實會]と藏書印[吉澤義則]
口繪 書齋めぐり[武者小路實篤氏]入江文郎の筆跡
裏表紙 一粒の米
扉字 武者小路実篤氏