経済往来 第9巻第5号-第8号(昭和9年5月~8月)
經濟往來 第九卷第五號 昭和九年五月
卷頭言 政治と道義心
一頁時評
經濟外交時代の認識(上田貞次郎)
教育家の贈収賄(尾崎咢堂)
歐洲不振と日本勃興(高木友三郎)
米穀政策(神戸正雄)
米穀政策の窮途(河田嗣郎)
米の捌き(太田正孝)
滿洲問題と齋藤内閣(大藏公望)
支那の新生活運動(荒尾久)
陸相の辭任問題(阿部眞之助)
經濟學の問題としての「國防と經濟」に關する一般的考察(馬場敬治)
米國大統領の關税獨裁(牧野輝智)
政治の復興(矢部貞治)
銀・特輯
銀問題と複本位制復活運動(栃倉正一)
日本は如何なる銀政策を採るべきか(ヨハネス・クラウス)
現段階の資本蓄積とその跛行性(豐崎稔)
宇垣一成論(阿部眞之助)
齋藤内閣の居据と政局展望(安達謙藏)
ソ聯邦の聯盟加入問題(水城忍)
第三共和國は辭職するか(福田吉藏)
墨西哥風景(柳澤健/藤田嗣治)
ナチスの農業政策(八木澤善次)
國民革命と獨逸勞働者階級の運命(四宮恭二)
R高等學校由來記(内田百閒)
ジョホール王室の謎(島影盟)
時局經濟讀本
公定米價是非(森田優三)
公債インフレと金融界(松崎壽)
支那の經濟的危機(田中忠雄)
ソシアル・ダムピング説の批判(猪谷善一)
財政政策としての酒類專賣論(小山田小七)
フランス經濟の動向とフランの前途(田中金司)
新しき出發(松岡洋右)
ソビエットの新聞政策(黑田乙吉)
勞働會議に臨む(菊川忠雄)
エコノスタット(小島精一)
新公園の爆彈(重光葵)
文士行状論(大宅壯一)
經濟時事解説(杉並尊人)
水産讀本(寺尾新)
空氣や水の壓力とその知識(本間清人)
人と事業(鮎川義介)
新版日本畸人傳(白石實三)
鬼勝(陸直次郎)
焰(金谷完治)
痴愚のはて(岡田三郎)
經濟往來 第九卷第六號 昭和九年六月
卷頭言 米のヂレンマ
一頁時評
米の問題(東郷實)
米穀根本策の一考察(石塚峻)
自由主義か統制主義か(池田秀雄)
專賣か当世か自由放任か(稻田昌植)
先づ外地米移入實現より(千石興太郎)
國民生活に於ける米の地位(高田保馬)
經濟史上の米問題(本庄榮治郎)
米價趨勢の位置(森田優三)
米の供給と人口の將來(上田貞次郎)
米穀の自治的統制と國家統制(八木芳之助)
米の漫畫(麻生豐)
後藤農相と米(阿部眞之助)
築後の稻株騒動(小野武夫)
農村閑忙(中川一政)
米穀問題とは何ぞや(東畑精一)
米價政策の限界(大槻正男)
第二特輯 岐路に立つ世界の情勢
平和と戰爭の岐路に立つ世界の概觀(神川彦松)
對支聲明の波紋(鹿島守之助)
支那の政治的危機(田中忠夫)
危機を孕めるイギリス財界の好轉(竹内謙二)
ドイツを繞る内外の危機(新明正道)
フランス政局の新動向(久島午郎)
ソヴエトはアメリカを追ひ越すか(大竹博吉)
NRA政策破綻の危機(小島精一)
世界景氣と公債價格金價格の騰勢(高島佐一郎)
米穀統制法の破綻(杉山元治郎)
米專賣の問題(谷口吉彦)
米價引上策と米取引所(管野和太郎)
京・阪・神を描く(柳澤健/藤田嗣治)
米多収穫の意義とその價値(杉山幹)
米穀生産費と肥料(近藤康男)
外地米問題と緊急救農工作(八木澤善次)
缺食兒堂と米穀餘剩問題(加賀豐彦)
經濟時事解説(杉並尊人)
田植のはなし(柳田國男)
米相場師盛衰史(西田無邪子)
東北山野點描(石田幸太郎)
後藤農相論(稻田八十八)
永井拓相論(寺尾俊治)
世界商品としての米(小汀利得)
産業組合戰線に躍る人々(及川透)
飯の文學と米の随筆(白石實三)
現代農村悲喜劇集(大宅壯一)
人造窒素肥料の出來るまで(本間清人)
大衆小説 御落胤眞贋話(國枝史郎)
小説 米 續篇(上司小劍)
時局經濟讀本
外地米と國民經濟的生産編制(渡邊信一)
棉花及小麥減反問題(栃倉正一)
米價と農家經濟(松村勝治郎)
現時の米穀問題及米穀政策概觀(荷見安)
附録 米穀統制法關係法規
經濟往來 第九卷第七號 昭和九年七月
卷頭言 官僚政治の増長彈壓
一頁時評
常識哲學の再生(田中耕太郎)
齋藤内閣時代(風見章)
教育行政家の良心的不感症(大宅壯一)
米國とラテンアメリカ(米田實)
聲明禍の後に來るもの(小澤正元)
坂野聲明(宮澤俊義)
G・P・U廢止説の教訓(篠井英夫)
何を軍縮會議に期待するか(草刈九十九)
生産設備過剩の公式論と實際問題(高橋亀吉)
米穀問題の行方(橋本傳左衛門)
アメリカ銀政策と支那の問題(猪谷善一)
國際勞働總會とダムピング(竹内謙二)
バイエルンに旅立つまで(油本豐吉)
下剋上時代(田谷京之助)
あめりか風景(柳澤健/藤田嗣治)
幕末の十五ヶ年(本庄榮治郎)
軍縮豫備會商は何うなる(稻原勝治)
ブラジルの移民制限(芦田均)
齋藤首相に呈するの書(清瀬一郎)
日蘭會商を打診す(白石幸三郎)
新興日本産業の展望(木村増太郎)
政局時評(阿部眞之助)
經濟外交に望むもの(重光藏)
日銀歴代總裁物語(西田直)
經濟時事解説(杉並尊人)
文部省の内紛を語る(小宮次郎)
浴槽に凭って(小林俊三)
新しき經濟問題としての温泉策(松尾武幸)
日本精神について(小山松吉)
浮世繪趣味一夕話(邦枝完二)
何處へ行く・三井の三千萬圓(倉田彪)
さるばどる雜記(淀川隆)
思出の提督
拙宅に於ける東郷元帥(松波仁一郎)
モデルになった東郷さん(和田英作)
僕の撮影した東郷大將(高田保)
夏の哲學(赤神良讓)
新版 諸國ばなし(白石實三)
小説
靑春の街(淺原六朗)
道化者(井上友一郎)
時局經濟讀本
下半期のわが財界(高木友三郎)
非常時と公債政策(岡野鑑記)
窮迫蠶糸業の生きる道(原祐三)
變調を孕む下半期の地方金融(野崎龍七)
銀行カルテルの強化(川村和嘉治)
下半期に於ける我國貿易の觀測(柴田銀次郎)
經濟往來 第九卷第八號 昭和九年八月
卷頭言 岡田内閣成る
一頁時評
經濟活動と信念(河田嗣郎)
○○問答(下村海南)
岡田内閣を迎へて(宮澤俊義)
引退するマクドナルドの心境(長谷川了)
新内閣の任務(上山滿之進)
外交立國を樹立せよ(稻原勝治)
新内閣と明日の政界(芦田均)
貿易障碍の問題(高田保馬)
岐路に立つ世界貿易政策(油本豐吉)
歐洲のファッショ提携(新明正道)
ナチス・クウデタア(室伏高信)
佛敎の經濟思想(友松圓諦)
岡田内閣の成立(美濃部達吉)
老人支配階級の煩悶(清澤洌)
新内閣の人々(阿部眞之助)
岡田啓介論(伊藤正徳)
内閣製造の準備工作(黑田大吉)
新内閣の財政及經濟政策の檢討
高橋財政を踏襲するか(津村秀松)
官僚財政への失望(高橋亀吉)
新聞相談より見たる男女生活(石井滿)
アナリスト
獨逸金本位崩壊不可避と其影響 所謂金利平準化政策と今後の金融 米價の昂騰と米穀政策の破綻 我が輸出の躍進と新市場の役割 小売商窮迫問題と其打開運動の新傾向 最近に於ける物價の動向 繭價の暴落と生絲の前途 景氣好轉と最近の勞働爭議
製紙王國新聞街を脅す(P・P・R)
經濟面匿名批判(K・K・K)
銷夏三題
湖と海と裸身(林髞)
『鬼の押出』挿話(平野零兒)
樂屋風呂(林二九太)
北支に於ける列國の投資(大村達夫)
ナチの清黨に至るまで(井上鎧三)
經濟時事解説(杉並尊人)
軍の機械化の趨勢と工業(森武夫)
景氣政策としての平價切下の發展(金原賢之助)
平價切下に於ける國際主義(宮田喜代藏)
ドイツ金本位制の苦悶(難波田春夫)
社会改造運動としてのN・R・A(飯島幡司)
世界の女(藤田嗣治)
丹那トンネル物語(石田幸太郎)
花火の史實(白井喬二)
フランスの新社會主義運動(木下半治)
鬼女性(阿部靜枝)
長篇小説 靑春の街(淺原六朗)
創作 夜色(藤澤桓夫)