経済往来 第9巻第1号-第4号(昭和9年1月~4月)
經濟往來 第九卷第一號 昭和九年一月
卷頭言 官僚的理想主義
日本主義の一考察(西川平吉)
九年度總豫算批判(阿部賢一)
支那の内亂行進(大西齋)
齋藤内閣倒るるか(阿部眞之助)
退行現象たるブロック經濟(淺香末起)
ムッソリニと國際聯盟(稻原勝治)
合衆ッ國聯合艦隊論(伊藤正徳)
防禦と攻撃(石川千代松)
陰翳禮讃(谷崎潤一郎)
酒漫談(濱野修)
小泉・高岡・小野塚(和田四郎)
春さまざまの人(岡本一平)
時局經濟讀本
異端者―金政策と之を繼ぐもの(高島佐一郎)
日印會商の後に來るもの(斯波仙三)
反産運動を批判す(千石興太郎)
農村の搾取者産業組合(渡邊鐵藏)
農村工業化の經濟的條件(東畑精一)
マラソン金融禍(大井泰)
インフレーションの將來(山崎靖純)
エコノスタット(小島精一)
經濟時事解説(杉並尊人)
街上俯瞰(茅野雅子)
水仙(臼井大翼)
日本犬(磯貝晴雄)
地下鐵讀本(前田廣治)
當代五人男(松井桂蔭)
キリストの顏の變遷(森口多里)
木村莊八を斬る(中川一政)
ナチス文學とゲエテ(中島清)
金錢について(武田麟太郎)
ジゴロの嘆き(大江洪太郎)
杉君とシャッポ(林二九太)
讀物 吉田松陰(高須芳次郎)
創作
春の戯れ(近松秋江)
ポプラにかこまれた小さき海村にて(尾崎士郎)
將軍江戸を去る(眞山靑果)
泥(川崎長太郎)
有島とその妻(淺原六朗)
わがまま(里見弴)
日本革新の具體案
統制經濟の根本問題(田邊忠男)
當面せる統制經濟の諸問題(小島精一)
經濟參謀本部論の現實性(宮島信夫)
大亜細亜主義の基調(中谷武世)
日滿民族心ブロックの緊密化(高木友三郎)
強力内閣出現の要望(北昤吉)
大學改造論(杉森孝次郎)
貿易統制論(谷口吉彦)
租税大系整調論(川崎克)
産業統制法としての官業及專賣(安部磯雄)
米穀專賣論(東浦庄治)
來るべき軍縮會議と我海軍(關根郡平)
經濟往來 第九卷第二號 昭和九年二月
卷頭言 老人よ第一線より退け
一頁時評
増税論起る(阿部賢一)
内政會議の行惱み(阿部眞之助)
荒木陸相の臥床(伊藤金次郎)
米穀法の破綻(山路通雄)
米國議會と大統領(小島精一)
日印會商の覆轍(西野入愛一)
今議會と農村問題(木村孫八郎)
舊鈴木系の復活(原祐三)
京都驛の椿事(下村海南)
デコブラと日本文學(木村毅)
第十七回共産黨大會(茂森唯士)
非常時の財政經濟國策(神戸正雄)
日本改造諸案批判(土田杏村)
政權を繼ぐもの(阿部眞之助)
政黨提携と議會(杉森孝次郎)
大化改新管見(瀧川政次郎)
後藤農相の農村救濟案
農林大臣の農村救濟案批判(石坂橘樹)
わが農村疲弊の眞因(渡邊銕藏)
戰爭の哲學(北昤吉)
戰爭と外交工作(鹿島守之助)
戰時金融の根本問題(荒木光太郎)
大學改造論(河合榮治郎)
學校教育改進の急務(本間清人)
五億圓の午餐(高島佐一郎)
滿洲國大移民案(藤井寛太郎)
滿洲國入りをした人々(伊藤金次郎)
軍民離反の策動(多禮海太郎)
契丹の文化を探る(鳥居龍藏)
古代日本語と南洋語(堀岡文吉)
エコノスタット(小島精一)
經濟時事解説(杉並尊人)
藁にまかれた鯉(金子薫園)
河口(石榑千亦)
中川一政に斬らる(木村莊八)
露滿國境を行く(高橋利雄)
アメリカの農業革命(四至本八郎)
豚と眞珠(久野豐彦)
異色やくざ情癡(陸直次郎)
特殊創作 椎の木(豐島與志雄)
大衆讀物 新版日本畸人傳(白石實三)
上演脚本 將軍江戸を去る(眞山靑果)
時局經濟讀本
わが貿易政策の轉換(谷口吉彦)
日印棉業協定の成果(竹内謙二)
商品ドル案と日附貨幣案(岩井茂)
朝鮮に於ける米作の將來(川村和嘉治)
農村産組運動是非(杉山四郎)
最近の社債問題(板橋菊松)
經濟往來 第九卷第三號 昭和九年三月
卷頭言 先ず隗より始めよ
一頁時評
國務大臣の進退(西野入愛一)
海軍競爭遂に到る(OTC)
文藝院設立是非(杉山平助)
パリ暴動(芦田均)
魂のみ時局を救ふ(二荒芳徳)
公債政策の前途(田中貢)
政党内部の心理(小池四郎)
どっちが「本物」か?(高田保)
日英會商に望む(竹内謙二)
反反産運動の熾烈化(田丸朝夫)
外地米の移入統制(米田豐作)
非常時の經濟的意義(土方成美)
滿洲國帝政と國際關係(米田實)
政黨聯携運動論(蠟山政道)
日本主義の本質(高須芳次郎)
政局漫録(阿部眞之助)
巴里を描く(柳澤健/藤田嗣治)
變った話(吉村冬彦)
緊張と弛緩(赤神良讓)
松本新商相素描(田屋京之助)
中島久萬吉男を語る(後藤國彦)
非常時陸軍の人物展望(伊藤金次郎)
議會主義か獨裁主義か(河合榮治郎)
時局經濟讀本
日本の平價切下に就いて(小島昌太郎)
金約款と平價切下の問題(栗栖赳夫)
弗切下と景氣回復力(高島佐一郎)
ドル平價切下政策の特異性(宮田喜代藏)
製鐵合同の失敗(舞田阪一)
外國貿易政策の根本問題(手塚壽郎)
我貿易國策上の基本問題(中野金次郎)
銅鐵讀本(加瀬勉)
摑雲夜話(本間清人)
田園の工業化と工業の田園化(室伏高信)
武藤山治君に對する公開状(河合良成)
さくら音頭合戰譚(高田保)
支倉六右衛門南蠻記(松崎實)
大阪飛行場を中心に(M・M・M)
經濟時事解説(杉並尊人)
エコノスタット(小島精一)
獄中日記から(中岡艮一)
排日紙のみた日本密偵(志摩達夫)
巴里大暴動の眞相(高橋邦太郎)
福澤先生と浮世繪版畫(高橋誠一郎)
海豪錢屋五兵衛(永井柳太郎)
小説
文士(武田麟太郎)
善意と悪運(淺原六朗)
鬼勝(陸直次郎)
椎の木(豐島與志雄)
特輯國家社會主義批判
ファッシズムと國家社會批判(五來欣造)
國家社會主義と統制經濟(杉森孝次郎)
國家社會主義の精神科學的研究(蓑田胸喜)
純正日本主義運動と國家社會主義運動(綾川武治)
ムッソリーニと國家社會主義(下位春吉)
ナチスと國家社會主義(北昤吉)
國家社會主義批判(土田杏村)
經濟往來 第九卷第四號 昭和九年四月
卷頭言 對露外交に望む
一頁時評
北鐵交渉又々始まる(永雄策郎)
議會とは何だ?新定義(清澤洌)
日産系の活躍(原祐三)
アメリカ政府は今度は何をやるか(山崎靖純)
骨抜きにされた外地米統制案(山路通雄)
佛國の獨裁的傾向(廣瀬哲士)
東京市廰舎問題(園田周)
最近の生絲恐慌とその特質(永岡哲三)
社會進動の根本原因(小松堅太郎)
伊太利に於けるファシスト制度と外交(松田道一)
戰因としての英獨並に日英商業競爭(米田實)
憲政と政黨政治の確立(鈴木喜三郎)
政局漫録(阿部眞之助)
東京を描く(藤田嗣治/柳澤健)
歐洲國際戰線の異状(神川彦松)
墺共和國の動亂と墺洲の危機(永戸俊雄)
次の戰爭原因としての墺國(芦田均)
帝國外交の基調(廣田弘毅)
九年度豫算の解説(太田正孝)
エコノスタット(小島精一)
北氷洋征服の時代(黑田乙吉)
武蔵山治論(木村毅)
直木三十五を憶ふ(靑野季吉)
日本海沿岸地質異變(大村一藏)
大臣殉職の節から明鏡止水まで(無邪子)
金銀獨本(渡邊万太郎)
山から金を取上げるまで(本間清人)
北滿の砂金(イー・アーネルト)
八犬傳と日本精神(佐藤堅司)
經濟時事解説(杉並尊人)
春は金髪に縺れて(相馬仁)
「戰爭主催者」ハースト(大野木繁太郎)
小西行長朝鮮陣(松崎實)
東京商大の紛爭(高田忠二郎)
「京・女・花見」風景(石田幸太郎)
新版・日本畸人傳(白石實三)
小説
政治家 さみだれの卷
獵奇(藤澤桓夫)
人たちさむし(佐藤道子)
時局經濟讀本
正金銀行不當利得問題(馬橋亘)
日英通商會議は何を暗示するか(木村孫八郎)
インフレーションを胎む銀行界の動向(伊藤好道)
日本興業銀行の進出(葛雄一郎)
日ソ漁業問題の再紛糾(茂森唯士)