経済往来 第8巻第10号-第13号(昭和8年9月~12月)
經濟往來 第八卷第十號 昭和八年九月
卷頭言 統一經濟國策の樹立を急げ
金融資本の典型(佐多忠隆)
身元保證に關する法律の適用(勝本正晃)
高物價政策の是非(田邊忠男)
南支那海九島の先占權を論ず(立作太郎)
法窓雜記(末弘嚴太郎)
赤字豫算を檢討す(小川郷太郎)
増税問題を繞りて(小山田小七)
經濟會議の失敗と日本(高田元三郎)
政局時評(阿部眞之助)
日本主義と現代意識(關口猛夫)
掛け合ひ漫畫(岡本一平/田中比左良)
輕井澤(吉村冬彦)
輸出商品列傳(野田豐)
陸軍大移動評(荒林謙助)
頭腦トラストの解剖(四至本八郎)
埋寶物語(尾佐竹猛)
スポーツ界の最高峯グライダー(渡邊一英)
後藤新平伯と經濟參謀本部案(小島精一)
經濟時事解説(杉並尊人)
思想對策論 思想時評(土田杏村)
ヒトラーの新聞彈壓(湯田九一郎)
墺太利ファシズムの動向(四宮恭二)
文藝時評(小林秀雄)
五・一五事件公判記録
京大騒動餘聞(田中一郎)
電氣工業讀本(宗正路)
電機文明が礎かれるまで(本間清人)
夏の夜の報告(高田保)
兜町の陰影(淺原六朗)
創作
非常時の人々(佐藤春夫)
戀愛小市民(細田民樹)
經濟往來 第八卷第十一號 昭和八年十月
卷頭言 豐作饑饉の慢性化に備へよ
一九三六年の危機(橋爪明男)
軍事公債論(阿部賢一)
最惠主義から互惠主義へ(谷口吉彦)
法窓雜記(末弘嚴太郎)
増税と景氣轉換(豐崎稔)
國策協定を檢討す(中野正剛)
國策協定の裏表(鳩藤喜二郎)
支那民衆に與ふる書(宮崎龍介)
建艦競爭の背後のもの(土田杏村)
政局時評(阿部眞之助)
腹ふくるる想ひ(里見弴)
明治末期文學の眺望(宇野浩二)
最新物理學(菊池正士)
今秋の美術評(有島生馬)
危機!一九三六年
一九三六年を展望す(荒木貞夫)
一九三六年とわが海軍(加藤寛治)
昭和十年の難局(筒井潔)
英米の張る對日戰線(稻原勝治)
總動員準備の完成へ(増田重雄)
非常時經濟の動向と戰時經濟(宮島信夫)
戰爭經濟の一斷面(森武夫)
危機とジャーナリズムの統制(伊藤正徳)
將來の國際情勢と帝國海軍(關根軍平)
東亜に加はる列強の重壓(林群喜)
一九三六年に於ける太平洋の空(大場彌平)
危機に直面してドイツ帝國の敗因を回顧す(黑田禮二)
一九三六年を背負ふ人々(X・Y・Z)
やきもちの話(森田草平)
思はせぶり商賣(高田保)
三都街風景(橡内吉胤)
法網を逃れて四十年(竹内十次郎)
裁判官の三時期(大森洪太)
三和銀行成立の内幕(下田將美)
躍るガソリン狂ふ米(杉並尊人)
サラリマン対象手當考(森田良雄)
五・一五公廷に立ちて(角岡知良)
虐殺された豫言者(高橋邦太郎)
掛け合ひ漫畫問答(田中比左良/岡本一平)
アフガニスタン事情(谷壽夫)
肥料工業讀本(石川一郎)
鹽の製法 化學圖説(本間清人)
新秋抄(臼田亜浪)
句十章(村上鬼城)
小説
武者窓日記(牧野信一)
ドーヴィル物語(岡本かの子)
失はれたもの(谷崎精二)
樽屋おせん(武田麟太郎)
非常時經濟讀本
非常時重壓下のインフレ行進曲(小島精一)
低金利の持續性(飯田清三)
米穀經濟の不安定(東畑精一)
豐作飢饉(東浦庄治)
滿洲に於ける企業の全貌(依田信太郎)
經濟往來 第八卷第十二號 昭和八年十一月
卷頭言 經濟メノコ算時代
國民皆貧論(高田保馬)
ソヴェート・ロシアの提出せる經濟不侵略條約(靑木得三)
政黨解消論(北昤吉)
教育界の諸事件を批判す(土田杏村)
法窓雜記(末弘嚴太郎)
靑年と語る(松岡洋右)
政局時評(阿部眞之助)
世界經濟情勢と貿易政策の基本問題(竹内謙二)
日ソ國交の危機
對ソ外交は好轉するか?(馬場秀夫)
ソヴェート聯邦の極東政策(秋成峻)
極東赤軍強化と共産主義戰爭理論(平田晋策)
ソヴェート聯邦の新聞政策(喜田壯一郎)
ロシアの旅(河合榮治郎)
『廣田外交』を檢討す(太田耕造)
三井財閥の非常時對策(安池有福)
株と陰謀(加太壽津芽)
アラビヤの新進ネヂド大王國(内田寛一)
文藝時評(矢崎彈)
さむしろ(内田百閒)
經濟時事解説(杉並尊人)
新設エコノスタット(小島精一)
祖國を背負ふ人々
英國に於いて(茂木惣兵衛)
ルーズヴェルト王樣萬々歳(四至本八郎)
フランス(古垣鐵郎)
ヒットラア及びそれを圍繞する人々(黑田禮二)
スターリンとヴォロシーロフ(大竹博吉)
誰が中華民國を?(波多野乾一)
英傑ケマル・パシヤ(飯村穰)
伊太利とムッソリニ(千葉潔)
世之介生立ちの記(武田麟太郎)
創作
死の直前(豐島與志雄)
おろかなる契(金谷完治)
産院情景(小寺菊子)
時局經濟讀本
シムラ會商の重要性(長谷川進一)
世界に於ける日貨排斥の實状(海老根駿)
非常時豫算とインフレーション(高島佐一郎)
錯覺的米價救濟策の救濟(原祐三)
激化する半産業組合運動(山路通雄)
生活醫學としての景氣觀測術(勝田貞次)
經濟往來 第八卷第十三號 昭和八年十二月
卷頭言 反産運動より不純物を取去れ
非常時の實相とその克服(河合榮治郎)
ファッシズムの本質(アウリティ)
歐洲平和機構の危機(神川彦松)
法窓雜記(末弘嚴太郎)
米國の對露承認を觀る(稻原勝治)
一國一黨論(富田幸次郎)
危機の現象とその本質(猪谷善一)
政局時評(阿部眞之助)
五相會議以後(菊池剛)
建艦競爭來りなば(石丸藤太)
建艦競爭と財政(伊藤正徳)
末次信正論(平田晋策)
ナチスの非常事態論(大串兎代夫)
對支政策の轉換(田中忠夫)
陰翳禮讃(谷崎潤一郎)
初代古靱の横死顚末(茶谷半次郎)
北海道をうたへる(白鳥省吾)
荒木陸相の思想批判(土田杏村)
大毎東日の紛擾(吉岡亮三)
輸出商品列傳(野田豐)
エコノスタット(小島精一)
津田信吾論(高梨信藏)
如是閑氏の草履(上司小劍)
スヰート・ガール(三津木京馬)
暮の街に釣る釣られる(宇津木四郎)
輓近避妊研究(木村力男)
短歌
大阪城俯瞰(八島歡一)
陷沒するもの(楠田敏郎)
本洲を両斷する大運河の出現(田邊朔郎)
一九三六年の科學戰(筒井三郎)
滿鐵改組案を繞る渦卷(神田光三)
汽車工業讀本(橋本進助)
交通文明の扉が開かれるまで(本間清人)
舊友片山潜を語る(岩崎清七)
モスコウで再會した片山潜(松方幸次郎)
小説
靑い悪魔(楢崎勤)
産院情景(小寺菊子)
蝕枝(芹澤光治良)
時局經濟讀本
金ブロックの崩壊とその影響(金原賢之助)
弗と計畫貨幣政策(高島佐一郎)
アメリカ新通貨政策の正體(正木千冬)
景氣運動と日本景氣の分析(高木友三郎)
本邦セメント・カルテルの將來(諸井貫一)
苦悶する蠶糸業(原祐三)
來るべき増税と擔税能力(汐見三郎)