経済往来 第5巻第1-5号(昭和5年1月~5月)
經濟往來 第五卷第一號 昭和五年一月
寫眞版 春信筆原畫と複製畫の比較/歌麿筆婦人泊り客の圖 三枚つづき/清長筆原畫と複製畫の比較/讀書週間ポスター
露國の一經濟學者の貨幣論(山崎覺次郎)
貧乏の話(高田保馬)
辯證法とその俗流化(三木清)
時評
經濟時評 解禁斷行の金融的意義、解禁戰線異状あり、順調解禁か捨身解禁か(高橋亀吉)
社會時評 鈴木喜三郎と鈴木茂三郎、六大疑獄の發表、高率土地増價税の課徴(石濱知行)
政治時評 金解禁後の新政策、昭和五年の政友會、疑獄事件の政治化か政治の疑獄化か、無産黨の進出か(佐々弘雄)
太平洋會議の収穫(末廣重雄)
小賣と小買(下村海南)
社會經濟随想
歳出膨張の一大原因(有賀長文)
消費の合理化(井上辰九郎)
經濟の素人觀(松本重敏)
法官運動ものがたり(尾佐竹猛)
秋に殘つた螽蟖(飯島幡司)
日本産業の統制(早川徳次)
お金漫談(濱田靑陵)
正倉院御物拜觀(永見徳太郎)
重刑主義と瀆職(今村力三郎)
トーキーと時代(根岸耕一)
選擧には金がかかると云ふこと(千葉三郎)
犬の奮(永井萬助)
天保の改革(住田正一)
共産主義の退却(岩崎清七)
窮民について(澁澤榮一)
往來雜談
財界展望(両替生)
經濟問題講座 金解禁對策としての關税改正、國際貸借改善、生絲市價維持策、正米市場問題(前田繁一)
アメリカニズムとソヴィエティズムの二重奏
ジャズ、ジャズ、マルキシズム(土田杏村)
アメリカニズムとソヴィエティズムの相剋(石濱知行)
アメリカニズムとソヴィエティズムの交錯(前田河廣一郎)
ソヴィエチズムに於ける米國性(富士辰馬)
アメリカニズムの生産面と消費面(茂森唯士)
どっちがどうなる(室伏高信)
東と西(翁久允)
堀切市長と丸山總監(米山義兄/堤松太郎)
ブハーリンの失脚(近藤榮藏)
都市住宅問題批判
住宅政策の基準(赤松克麿)
借家條件變更の法律的一考察(布施辰治)
借家に要求したい衛生(高野六郎)
家賃値下げ運動の展開(奥むめを)
住宅は借家で結構(石本喜久治)
嚴正企業批判 セメント會社(勝田貞次)
經營解剖 生命保險業經營(P・Q・R)
尖端と傾向 實踐新美學
機械美(板垣鷹穂)
騒音美(鈴木賢之進)
一九三〇年の幻想的展望
電力統制の幻影(小林一三)
こんにゃくとひぢき(高田義一郎)
世智辛くなるばかり(鈴木文史朗)
六號記事
大晦日ものがたり 名人墨客遺聞
正月往來咄
寢てゐて金を設ける法
じゆうさん
ネオ・ネオ・ニヒル
ゴシップ
維新時代經濟漫談(藤井甚太郎)
シャンパン夜話(安土禮夫)
地方産業欄 名古屋の陶器(赤松要)
新著文献紹介 最近一ヶ月に於ける
貧乏瑣談 金持の言葉に考へる頰のこけた男の疑問(矢野正世)
讀物
浮世繪版畫漫談(高橋誠一郎)
人物評論の論(河合榮治郎)
我國に於ける「社會主義」といふ語の最初の使用者(阿部磯雄)
サラリーマンの頁 サラリーマンの懐具合(紺堂三郎)
農村の頁 やりきれない話(獨笑生)
編輯後記
經濟往來 第五卷第二號 昭和五年二月
太平洋岸に於ける列國資本の動き(小島精一)
社會科學及政治學の一般問題(佐々弘雄)
社会時評 騷擾、爭議、休校、松竹の資本、シンクレアの流行(石濱知行)
政治時評 一、東京市政と市電大罷業 二、地方自治機能
關の崩壊現象 三、選擧革正 四、社會民衆黨遂に分裂(佐々弘雄)
經濟時評 正貨流出防止の眞義、「緊縮」と通貨政策、蟲の良い産業合理化(高橋亀吉)
随想
北滿の經濟的將來を卜す(上田恭輔)
昭和五年財界展望(岡橋林)
九つの世界一(セール)
總選擧と左翼大衆(田口運藏)
國民的神經衰弱(池園哲太郎)
黨弊論(内藤久寛)
「制限」の効果(石坂養平)
西鶴と教育(藤田進一郎)
往來雜談
ロンドン會議について
軍縮問題の政治的考察(杉村陽太郎)
軍縮會議の内容的解説(永井萬助)
軍縮会議の爭點と比率問題(安富正造)
鈴木喜三郎と安達謙藏(山浦貫一)
無産政黨の現状と將來(茗荷房吉)
財界展望(両替生)
經濟問題解説 一、上半期の貿易 二、産業合理化 三、鐵道運賃の引下 四、小作法問題 五、紡績操短(前田繁一)
昭和五年度豫算批判
誠意なき豫算(武藤山治)
金解禁無準備の軍國主義的豫算(鈴木茂三郎)
昭和五年度豫算の緊縮の實體(石橋湛山)
昭和五年度豫算について(小川郷太郎)
國民に不忠實、國民を欺くもの(砂田重政)
昭和五年度豫算を評す(牧野輝智)
嚴正企業批判 セメント會社―承前―(勝田貞次)
蓄音器事業經營 經營解剖(XYZ)
解散後の政黨とその動向
政黨政治進展の過程(清瀬一郎)
雨か?風か?(河野密)
無産政党の現状批判(蠟山政道)
解散後の政黨と其の歸趨(植原悦二郎)
現下の政局に對する無産政黨の態度(赤松克麿)
解散後に於ける政黨とその動向(岩切重雄)
依然として舊態の持續(緒方竹虎)
解散後の政黨とその動向(細迫兼光)
六號記事
地名の改稱と美化(山口龜之助)
むかしばなし
インタナショナル
どつちもどつち
伯林大學の冬學期を語る(室谷賢治郎)
新著文献紹介
尖端と傾向
ネオン管燈(關重廣)
電光ニュース(田新次)
ドアー・エンジン(清水楢治)
貧乏瑣談 その二 日本に好況來らずと或る教授が豫斷する(矢野正世)
『歐洲通信』獨逸、獨逸、萬國の下に(新明正道)
アメリカインディアンの社會組織(石濱知行)
ミリウの世界(佐藤弘)
サラリーマンの頁 九十圓になるまで(山崎六郎)
編輯後記
經濟往來 第五卷第三號 昭和五年三月
當面の關税問題(上田貞次郎)
軍備と財政(土方成美)
合理化運動の理論的考察(太田正孝)
歐羅巴合衆國論(猪谷善一)
歐洲に於ける反動の波濤 歐洲通信その二(新明正道)
政治時評(佐々弘雄)
經濟時評(高橋亀吉)
社會時評(石濱知行)
随想
産業奬勵の目標(原邦造)
放浪漫筆(尾崎敬義)
緊縮經濟の價値(森本厚吉)
共産村落(石榑茂)
不景氣打開の方途(山口義一)
眼前小景(田子一民)
嗜好品としての煙草(神田孝一)
六年生をめぐって(山川菊榮)
國家己性より觀たる「財」所有の觀念(二荒芳徳)
風呂敷(北村兼子)
年は明けたが(千葉龜雄)
安部磯雄と大山郁夫(靑野季吉)
往來雜談
銀價の暴落と日本産業
銀塊の暴落とその將來(森廣藏)
日本貿易は一時不振?(高柳松一郎)
銀暴落より問題は他にある(岡野一朗)
銀塊相場の暴落と貨幣制度の改革(高垣寅次郎)
財界展望(両替生)
經濟問題講座(前田繁一)
交通競進時代とその對策
大都市内外の交通(中川正左)
今更統制は至難(喜安健次郎)
交通事故に關する一考察(藤岡長敏)
東京に自動車混亂時代來る(鈴木文史朗)
都市交通機關について(筧正太郎)
交通競進時代とその對策(五島慶太)
嚴正企業批判 毛繊會社(勝田貞次)
ビルディング經營の實際(XYZ)
岐路に立つ英吉利の對印政策(稻田哲造)
江戸東京火事經濟史(山本勝太郎)
學者實業家趣味の短歌(永田龍雄)
プロレタリア藝術の方法論的考察
文学(谷川徹三)
美術(矢部友衛)
音樂(鈴木賢之進)
映畫(飯島正)
新著文献紹介
貧乏瑣談 その三(矢野正世)
抱擁と接吻(石川日出鶴丸)
人間の種類(杉田直樹)
課題創作
戯曲 暗い選擧 二場(村山知義)
小説 踊りながら(片岡鐵兵)
課題創作について
編輯後記
經濟往來 第五卷第四號 昭和五年四月
合理化運動の前提(本位田祥男)
個人主義政策論の諸相(井藤半彌)
佛蘭西の階級戰=勞働組合運動(田邊忠男)
獨逸大學の生命 歐洲通信三(新明正道)
政治時評(佐々弘雄)
經濟時評(高橋亀吉)
社會時評(石濱知行)
随想
産業合理化雜感(杉浦宗三郎)
辨證法を語る教授連(陶山務)
農政諸問題の經濟的中心(稻田昌植)
英國勞働黨内閣の手形履行(八木澤善次)
松竹への希望(山本久三郎)
俳魔鬼言(八田挿雲)
生命保險うはさ話(加島一)
言葉の成立と經濟と醇化と(日夏耿之助)
利休酒(下村海南)
戰ひの跡をたづねて
社會民主主義者の敗北(大山郁夫)
社會民主主義の歿落に非ず(片山哲)
將來に對する飛躍の基礎(松谷與二郎)
松永安左衛門と小林一三の横顔(大野武三)
財界展望(両替生)
經濟問題講座(前田繁一)
往來雜談
失業と就職問題批判
産業合理化と失業問題(渡邊鐵藏)
世界的に觀た失業問題(淺利順四郎)
失業發生の補助機關としての教育制度(長谷川如是閑)
我國に於ける失業問題概觀(吉田茂)
嚴正企業批判 製紙會社(勝田貞次)
靜岡縣製茶業の現況 地方産業(瀧恭三)
結婚無軌道時代と現家族制度
法律的側面より見て(中川善之助)
無軌道戀愛の軌道行進(土田杏村)
アメリカの結婚種々相(石井滿)
醫學上の立場から(高野六郎)
ソウェートロシヤの性道徳について(秋田雨雀)
夫婦本位の結婚(戸田貞三)
結婚の合理化(永井潜)
歴代内閣人國記(伊藤金次郎)
尖端と警告
バスキュール〔跳開〕橋(鈴木雅次)
カタパルト(末森猛雄)
地方官界變遷史(栗林貞一)
學府をのぞこう 商大の卷(H・U・T)
新著文献紹介
貧乏瑣談 その四(矢野正世)
アスレティック スポーツと體格〔體力〕(吉田章信)
オーギュスト・コントとその愛人(岩崎卯一)
課題創作 部落と金解禁(金子洋文)
編輯後記
經濟往來 第五卷第五號 昭和五年五月
日支關税協定の國際政治的意義(神川彦松)
學生とマルクシズム(向坂逸郎)
海峡の彼方の社會主義 歐洲通信四(新明正道)
失業の慢性化(小林良正)
政治時評(佐々弘雄)
經濟時評(高橋亀吉)
社會時評(石濱知行)
随想
此不景氣に直面して(津村秀松)
随想(石坂泰三)
産業革命過程中の支那と我對支貿易(柏田忠一)
輸出貿易統制論(堀内明三郎)
ピースとアルコール(下村海南)
柏木の聖者を憶ふ(守田有秋)
比律賓ダバオの吉田山(三島章道)
續放浪漫筆(尾崎敬義)
産業合理化と勞働立法(内藤久寛)
獨逸書について(丸木砂土)
京華五十春(馬場孤蝶)
池田成彬と各務鎌吉(野田豐)
世界的不況の恢復遼遠(小汀利得)
船の中(福永恭助)
往來雜談
財界展望(両替生)
經濟問題講座(前田繁一)
中小商工業者の金融について
中小商工業者の金融問題(下田將美)
銀行の中小業金融に備へよ(小池四郎)
中小商工農業金融と其の適否(前田繁一)
中小商工業の金融に就いて(内池廉吉)
小商工業の金融問題(倉橋藤治郎)
中小商工業の救濟改善について(寺島成信)
銀行による商工小口金融の開始(有馬駿介)
嚴正企業批判 石油會社(勝田貞次)
新著文献紹介
肥料統制問題批判
肥料問題をめぐりて(小島精一)
農民の利益を眼目として肥料國營を提唱す(中澤辨次郎)
肥料の統制問題について(杉山元治郎)
肥料配給改善是非(砂田重政)
刻下の肥料問題の複雜性に就いて(佐藤寛次)
肥料販賣制度改善の一方策(網野新哉)
地方官界變遷史2(栗林貞一)
學府をのぞく 續商大の卷(H・U・T)
トーキーをめぐる經濟―先端と傾向―
トーキーを繞る經濟(根岸耕一)
ディスク式かフィルム式か(田村幸彦)
出版資本主義に左右された最近の文藝界(今野賢三)
課題創作
約束手形三千八百圓也(徳永直)
絲價補償法と彼女たち(平林たい子)
編輯後記