経済往来 第3巻第1号-第6号(昭和3年1月~6月)
經濟往來 第三卷第一號 昭和三年一月
論文
財界の回顧と將來(井上準之助)
人物評論
高田保馬教授論(XYZ)
時評
何故為替は安いか 經濟時評(牧野輝智)
警察權の濫用 社會時評(末弘嚴太郎)
性格論 文藝時評(本位田祥男)
社會經濟随想
五箇條の御誓文と政體書(尾佐竹猛)
自作農奬勵か疲弊地主救濟か(氣賀勘重)
防火消火の訓練(森莊三郎)
毛皮頸卷(新明正道)
新聞記事の誤謬(林癸未夫)
野球觀覽税は正當か(田邊忠男)
豫祐派(野村兼太郎)
ある農村の統計(河村又介)
幽靈の正體(馬場恒吾)
公益と信託(呉文炳)
小ブルジョアと悲喜劇(小林良正)
マルクスの流行(加田哲二)
「資本論」の洪水(桝居伍六)
昭和二年の社會相(永井亨)
選擧期日に就いて(川原次吉郎)
運轉手型(藤田進一郎)
福澤先生の生家(澤田謙)
浪曼派文献の一(高橋邦太郎)
影を潜めた金解禁問題(鈴木島吉)
工業の農村化(宮島清次郎)
優良人口資源(波多野承五郎)
金融界の變革と其完成(太田收)
賄賂漫談(藤井四郎)
戊辰の年(藤原銀次郎)
不動産金融問題(馬場鍈一)
財界ゴシップ
民衆娯樂としてのラヂオ(戸田貞三/新明正道/小野賢一郎/鈴木文史朗/長田幹彦/高畠素之/石井滿/服部辰夫/中郷孝之助/矢部謙次郎/稻垣善次郎)
日本は何處へ往く
建國以來の道を往く(上杉愼吉)
新しすぎる戰爭へ(櫻井忠温)
日本はどう往くか(下村海南)
財界はどこへ往くか(小林一三)
私は少しも疑はない(藤山雷太)
政界は何處へ往く(東郷實)
風の間に間に流れる日本(山川均)
政府主義は何處へ行く(新居格)
日本はどこへ往く?(江馬修)
日本映畫の行衛(立花高四郎)
社會主義に向って行く(安部磯雄)
婦人の立場から(奥むめお)
あの時あの人
一、尾崎咢堂氏
二、徳川達孝伯
三、中村歌右衛門
四、上原勇作子
五、武藤山治氏
六、森田茂氏
生活記録
横取された五十錢
一個の蹄鐵
では矢張り
蝸牛雜感
モーニング
新聞廣告と外交不平
あだなと異稱
財界太平記 三菱澁澤と和睦の事、後藤金錢不始末の事(白柳秀湖)
問題の解説 一月一日から實施の銀行法(前田繁一)
讀物と漫畫
漫筆ところどころ(那須晧)
一學徒の主基(河合榮治郎)
切支丹大名銘々傳(松崎實)
東洋社會黨の遺跡(木村毅)
優生運動 漫畫讀本(下村海南/岡本一平)
野田豐氏の「經濟團體」を薦む ブック・レヴュー(小汀利得)
經濟往來 第三卷第二號 昭和三年二月
人物評論
河合榮治郎教授論(XYZ)
時評
消費經濟改善の問題 經濟時評(牧野輝智)
役人サンヂカリズム 社會時評(末弘嚴太郎)
社會經濟随想
電力國營反對論(松永安左衛門)
母國の産業と海外進出(持田巽)
為替漫談(島田茂)
紐育株式取引所に於ける外國株式上場問題(岡崎國臣)
コピイ産業よりクリアテイヴ産業へ(スタイントルフ)
如何すれば愉快に働けるか(久保田勝美)
企業金融危言(増田次郎)
朝鮮の産業(有賀光豊)
法華經に現はれた經濟思想(杉本正幸)
綿業界は亮より質へ(山本顧彌太)
政治上の缺陥と經濟政策の紊亂(上田貞次郎)
明治初年福岡藩職制(石濱知行)
佛國の經濟的勃興(出井盛之)
人―特に女―の安い國(森本厚吉)
會社の臺所(宇野木忠)
支那の民衆運動と標語の變遷(金井清)
スミス狂(關未代策)
阿蘭陀國條約(井上貞藏)
伊太利の理論經濟學(山口正太郎)
白人種の美貌研究(高木友三郎)
斷片的に(村山知義)
衣服裝飾の流行(松本亦太郎)
往來雜談
財界ゴシップ
八代政黨の指導原理
勞働農民黨(大山郁夫)
日本勞農黨(麻生久)
社會民衆黨(赤松克麿)
日本農民黨(高橋龜吉)
實業同志會(武藤山治)
革新黨(清瀬一郎)
政友會(鳩山一郎)
民政黨(中野正剛)
日露通商の現状と將來
日露合辨の心得(三宅雪嶺)
吾が國と對露政策(山川均)
日露貿易に就て(長崎榮十郎)
日露修交と石油政策(中里重次)
日露通商と木材(梅浦健吉)
利權問題を超越したる漁業權(壇野禮助)
日露通商の將來
あの時あの人
一、高橋是清翁
二、近衛文麿公
三、小泉又次郎氏
四、濱口雄幸氏
五、片岡仁左衛門丈
生活記録
百圓紙幣
當分の間
秋の日が光る
信仰
元號について
脱毛
渡るに橋なし
鼻緒
こころ叫ぶ
字語句帖
財界太平記 後藤坂本と提携の事、板垣後藤と腐れ縁の事(白柳秀湖)
殺生關白行状記 伴天連るいす・ふろいす覺書(松崎實)
問題の解説 休銀監理法案(前田繁一)
讀物と漫畫
復活祭のころ(恒藤恭)
社會政策の危險(瀧本誠一)
ベンタムと英國社會思想史(金子鷹之助)
氣狂ひとかったい 漫畫讀本(下村海南/岡本一平)
ブック・レヴュー
鶴見祐輔氏「中道を歩む心」を讀む(蠟山政道)
得能博士著「最究竟者」を讀む(小島軍造)
經濟往來 第三卷第三號 昭和三年三月
論文
不戰条約の綱(高柳賢三)
人物評論
大藏大臣三土忠造論(XYZ)
時評
金解禁問題の擡頭 經濟時評(牧野輝智)
選擧と司法官の責任 社會時評(末弘嚴太郎)
社會經濟随想
新聞記者漫談(小野秀雄)
海外文人の日本觀(千葉龜雄)
世界史上に於ける日本(平林初之輔)
現代植民政策の一具體相(河西太一郎)
小學校兒童の激増(猪間驥一)
朝鮮經濟史について(猪谷善一)
何故マルクスが流行するか(北岡壽逸)
日本經濟界の印象(カアル・クノル)
合同と協定(若尾璋八)
文明國の産業(持田巽)
基礎工業を確立せよ(有賀長文)
ボクシングと勞働爭議(阿部賢一)
郊外生活者の恐喝(水野廣徳)
日常經濟録(土田杏村)
古代希臘斷髪考(喜多壯一郎)
辨證法的訓示(陶山務)
天刑病(下村海南)
中小商工業者の資金緩和策(藤田謙一)
國産新興と國際貸借改善(定塚門次郎)
玩具の製粉機(正田貞一郎)
映畫界漫歩((根岸耕一)
田舎の立話(犬丸徹三)
不動産をどう見るか(田川大吉郎)
普選新議會展望
一選挙人として(堺利彦)
見えないものの展望(關口泰)
迷信より科學へ(馬場恒吾)
關税問題批判―自由貿易か、保護政策か―(上田貞次郎/川津暹/神戸正雄/小島精一/中島久萬吉/藤山雷太/門野重九郎/志立鐵次郎)
法律社會化の理想と現実
共存共榮と法律生活(牧野英一)
法令形式改善の訓令(穂積重遠)
法律學と素人(末弘嚴太郎)
民法から見た法律の社會化(我妻榮)
「法律社會化」の概念と形式(孫田秀春)
懸け離れ行く法律社會化の理論と現實(布施辰治)
あの時あの人
一、山梨總督
二、松田源治氏
三、頭山滿
四、内田康哉伯
五、中橋徳五郎氏
生活記録
記者生活
所謂文化人の苦悶
失業者の日記
松屋のショーウインド
學校出て見て
病氣と知りつつ
字語句帖 術後と名稱
財界太平記 福澤岩崎と懇意の事、馬場大石大ケレンの事(白柳秀湖)
殺生關白行状記 聚楽第隠密部屋の事(松崎實)
問題の解説 實行豫算、其他(前田繁一)
往來雜談
讀物と漫畫
『共産』の事實と觀念(長谷川如是閑)
社會群態の學問(新明正道)
政治の暗い影(土方成美)
ジュークとヱドワード 漫畫讀本(下村海南/岡本一平)
ブック・レヴュー
新自由主義者の明治維新觀(八木澤善次)
經濟往來 第三卷第四號 昭和三年四月
論文
文化記念と人間禮讃(三浦周行)
自作農地法案と小作法草案(野間海造)
時評
政・民両黨の經濟政策 經濟時評(牧野輝智)
選擧と言論の自由 社會時評(末弘嚴太郎)
社會經濟随想
日本の太古と女(中川善之助)
選擧權の分布状態(河村又介)
婦選と徹底普選(山川菊榮)
奉天紙幣と大刀會(岡野一朗)
山の農村學校にて(新居格)
選擧物語(尾崎敬義)
ソヴエートの貯金と國債(大野武三)
プレフォード・ストック提唱(松永安左エ門)
金融の自治統制(福定與四郎)
帝劇の脱税(山本久三郎)
映畫界漫歩(根岸耕一)
鐵道經濟の合理化(種田虎雄)
自動車と鐵道(中川正左)
證券市場の將來(長滿欽司)
日本の物價は高い(ジー・b-・ランサム)
讀物と社會(小川未明)
ヂプシーと其の母權制度(守田有秋)
排泄物の始末(黑正巖)
追儺(瀧川政次郎)
好景氣の待望(増地庸治郎))
芝居經濟のたて方(呉文炳)
今世紀の自由(赤松要)
新コオペレーション運動(下田將美)
昭和維新は避け難い(勝田貞次)
普選戰總評―總選擧より 新議會へ―(高畠素之/清澤洌/林癸未夫/山川均/佐野學/川原次吉郎)
戰跡を顧みてかく想ふ
戰を終わりて(鶴見祐輔)
戰跡を顧みて(鈴木文治)
買収で毒害された普選の骸(高橋龜吉)
腐敗に充ちた普選(五來素川)
あの時あの人
一、倉富勇三郎氏
二、宮島清次郎氏
三、仙石貢氏
四、山本権兵衛伯
五、木下謙次郎氏
當世名流子弟漫談
荒井泰治君
財部武雄君
船越光輔君
末松春彦君
山梨祐一君
湯川一夫君
千家活麿君
中川幹太君
兒玉惟正君
珍田秀穂君
三谷雄一郎君
字語句帖 ふね
財界太平記 後藤秘密を伊藤に賣る事、彌之助藤隈聯立を夢る事(白柳秀湖)
殺生關白行状記 寝殿怪異のこと(松崎實)
問題の解説 總選擧と政策、其他(前田繁一)
往來雜談
讀物と漫畫
遣佛使節池田筑後守(尾佐竹猛)
「西洋風俗記」の一端(鈴木文史朗)
トロツキーの没落(片山潜)
かんぢょうとかんぢょう 漫畫讀本(下村海南/岡本一平)
ブック・レヴュー
「海を渡りて野をわたりて」を讀む(五島茂)
經濟往來 第三卷第五號 昭和三年五月
論文
アリストテレスの「交換の正義」に就て(高橋誠一郎)
時評
地方財政の大膨張 經濟時評(牧野輝智)
入學難就職難 社會時評(末弘嚴太郎)
議會再解散の是非 政治時評(蠟山政道)
社會經濟随想
政黨の「數」と「政策」(太田正孝)
或るプログラム(石原純)
實力主義二考(浅利順四郎)
二つの力(東郷實)
人間の缺乏(久保田明光)
炮烙賣の話(紫安新九郎)
金解禁問題が暗示する財界の缺陥(小汀利得)
太陽黒點から計理士まで(藤井四郎)
讀書の後の斷想(靑野季吉)
唐人丸山通ひ(永見徳太郎)
どんどん橋と選擧權(澤田謙)
博覧會の經濟的意義(服部文四郎)
野田爭議の實物教訓(波多野承五郎)
身元保證の合理化(末川博)
續天刑病(下村海南)
訪露随感(八杉貞利)
再解散が當然(辰巳吉次)
山の道具(石川欣一)
諸國班田の遺蹟(瀧川政次郎)
赤切符(水野廣徳)
犬の墓(喜多收一郎)
映畫の經濟的考察(梅津勝男)
映畫界漫歩(根岸耕一)
消費經濟改革の提唱―百貨店、小賣商を廻る諸問題―(本位田祥男/飯岡清雄/渡邊鐵藏/村井四郎/佐藤寛次/笠原千鶴/岡本利吉/小田久太郎/藤原銀次郎)
政民両黨の經濟政策批判
形容詞の相違のみ(成瀬義春)
政友、民政の新政策(丸岡重堯)
地租委譲か義務教育費國庫支辨か(林癸未夫)
蝸牛角上に爭ふ政民の政策(石田武太郎)
あの時あの人
一、清浦奎吾子
二、片岡直温氏
三、神田鐳藏氏
四、望月圭介氏
五、北村西望氏
當世名流子弟漫談
山本義次君
武智勝君
中橋謹二君
安部幸太郎君
水野一郎君
神尾毅君
呉文炳君
靑木岩雄君
字語句帖
文字の讀み損ひ
言葉の聞き違ひ
財界太平記 黑田内閣三菱に縁深き事、中上川彦次郎三井改革の事(白柳秀湖)
殺生關白行状記 御亂行由來の事(松崎實)
問題の解説 金の解禁、信託業法の改正(前田繁一)
往來雜談
讀物と漫畫
新聞紙の進化過程(喜多壯一郎)
都會の起源(石濱知行)
木履と村落(小野武夫)
楠正成とムソリーニ 漫画讀本(下村海南/岡本一平)
編輯後記
憲章募集
經濟往來 第三卷第六號 昭和三年六月
論文
皇室中心主義と議会中心主義(永井亨)
人物評論
吉野作造博士論(XYZ)
時評
英國の能郷金融法案 經濟時評(牧野輝智)
暴行と法律 社會時評(末弘嚴太郎)
社會經濟随想
思想國難(伊東忠太)
正道に目覺めよ(内藤久寛)
電力統制私見(松永安左衛門)
入超埋合せ勘定(渥美育郎)
政局の辿るべき正しき道(今中次麿)
雑誌文化と雜誌難(千葉龜雄)
共産黨とインターナショナリズム(田口運藏)
農村問題の一考察(守屋榮夫)
田口鼎軒先生の純情(嘉治隆一)
就職口と宗教(杉山元次郎)
指が十二本あったら(長嶺元二郎)
金錢の譜(木村毅)
「財政學」の初見(竹森一訓)
羽越線に沿ふて(馬場恒吾)
恐怖政治時代(麻生久)
衆議院印象雜記(赤松克麿)
印刷機の力(前田河廣一郎)
低劣なる生活の商品化(玉井茂)
氣の毒な野田爭議の解決策(臼陽市隠)
『産業合理化』批判(小島精一/田邊忠男/高橋龜吉/神田孝一/上野陽一/濱田四郎/宮島清次郎)
金解禁問題批判
金解禁斷行の時(橋爪明男)
金解禁問題是非(服部文四郎)
あの時あの人
一、穂積重遠氏
二、元田肇氏
三、村上直次郎氏
四、正木直氏
當世名流子弟漫談
斎藤文也君
伊東五郎君
有吉美彌君
上原勇次郎君
吉植庄司君
大津兼武君
葉室直躬君
學界風聞記
慶應義塾經濟學部教授の卷
財界太平記 中上川彦次郎洋行の事、三井閥族と腐れ縁を絶つ事(白柳秀湖)
殺生關白行状記 伏見屋能樂のこと(松崎實)
問題の解説 經濟國難、産業の合理化(前田繁一)
ブックレヴュー 日本經濟典籍考を評す(瀧川政次郎)
往來雜談
讀物と漫畫
身邊雜記(河合榮治郎)
フランスに於ける婦人運動(平林初之輔)
ルッソー問題の復興(金子鷹之助)
性病物語 漫畫讀本(下村海南/岡本一平)
編輯後記
懸賞論文募集