日本評論 第15巻第1号-第4号 (昭和15年1月~4月)
日本評論 第十五卷第一號 昭和十五年一月
社説
二六〇〇年を迎える
近衛聲明の再確認
經濟合作の問題
白紙にかえれ
日本經濟學の問題(大熊信行)
國民的性格の概念(長谷川如是閑)
戰時食糧問題と農山漁村(蜷川虎三)
現代小説と私(靑野季吉)
科學・技術・行為(高橋里美)
現在日本の憲法的構造(ケルロイター/大串兎代夫譯)
二千六百年論(杉森孝次郎)
看板塗替の新春(小林一三)
經濟合作への基礎認識(褚民誼)
和平興亜と和平建國(原勝)
支那の抗戰經濟力再建の打診(工藤幸劍)
思想の所在(樺俊雄)
二千六百年前の日本
二六〇〇年前の日本民族(長谷部言人)
先史時代の日本(西村眞次)
國民構成の恒久的研究(林髞)
スポーツと頭脳(式場隆三郎)
餅の牋(田中喜四郎)
家庭破壊紀事詩(郁達夫)
杉と日本のッ國民性(西川義方)
大陸の雜炊(彦坂竹男)
文化映畫と文化小説(大宅壯一)
十五段制・十二頁建 新聞時評(東興太郎)
常識の政治とは 政界時評(山法師)
日米無條約時代の切迫 財界時評(本所一平)
民衆の聲 社會時評(松村忠彦)
二六〇〇年の女(新居格)
書斎にて(佐藤信衛)
人生雜記(武者小路實篤)
人の影(眞船豐)
俳優(石川達三)
闇取引(岡田三郎)
嵐のなか(島木健作)
宗教/映畫/芝居/音樂/新劇
日本評論 第十五卷第二號 昭和十五年二月
社説
政變の後
政機の動因
政黨と俗論
輿論と俗論
新内閣に望む
日支經濟提携のために(波多野鼎)
支那民族資本の動向(石濱知行)
古代日本人の感覺(折口信夫)
國民的教養について(池島重信)
新東亜の政治(久原房之助)
新中央政府組織の現實的認識(谷水眞澄)
國史に磅礴せる博愛精神(西村眞次)
和平運動の前途(汪兆銘)
和平運動の發展と方途(周佛海)
政党復活論の分析(芦田均/河野密/齋藤隆夫/鶴見祐輔/馬場恒吾)
映畫/新劇/芝居
むかしの女流作家(佐山濟)
北京から(坂井徳三)
支那を訪ねて(アレキザンダア・ピスコール)
日本外交の目標(須磨彌吉郎)
新中央政權を迎う(太田宇之助)
重慶の印象(ジェームス・R・ヤング)
米内新内閣批判
米内内閣展望(阿部眞之助)
新内閣の社會學(室伏高信)
政變・重臣・政黨(清澤洌)
新内閣の政治的段階(河野密)
櫻内財政の性格(長文連)
米内光政の性格(内田榮)
組閣裏面と閣僚 政界時評(山法師)
經濟政策中心の新内閣 財界時評(本所一平)
中間層の聲に聽く(新居格/山崎靖純/本田喜代治)
南寧入城記
廣西攻略通信(松永健哉)
文學修行時代の獨歩(益田道三)
新文化の建設 論壇時評(樺俊雄)
赤軍戰略戰術論(遠藤一郎)
黄金譚(加藤賢藏)
新聞の新課題 新聞時評(東興太郎)
杉と日本酒 その他―杉戸日本の國民性―(西川義方)
街の哲學(新居格)
獨逸航洋潜水艦と戰技の今後の成功率(モーリス・キエール)
獨逸と長期戰(フリッツ・スターンベルグ)
偉人變人雜話(上司小劍)
土俵雜記(尾崎士郎)
文學における文學と人間との問題 文藝時評(中野重治)
映畫論的散歩(大森義太郎)
書斎にて(佐藤信衛)
人生雜記(武者小路實篤)
「女體開顯」について(川端康成)
女體開顯(岡本かの子)
河畔(田邊耕一郎)
平島公方(貴司山治)
嵐のなか(島木健作)
日本評論 第十五卷第三號 昭和十五年三月
社説
言論の自由
議會と言論
官僚の弱點
新政權の前途
國策と世界政策(杉森孝次郎)
法令の氾濫と法の威信(末川博)
時局打解の經濟的要請(岸本誠二郎)
外交日本の行方(伊藤正徳)
重點主義の功罪(小汀利得)
特輯 電力と石炭
石炭と電力(大河内正敏)
電力危機と石炭飢饉(原裕三)
石炭問題の眞相(藤岡啓)
統制經濟の破綻―節電(常盤太郎)
石炭の科學(東山光)
電氣と電力(宮部宏)
政治と國民生活 論壇時評(樺俊雄)
神武天皇(室伏高信)
アメリカの對日輿論(加藤賢藏)
農村インフレの正體(安田眞治)
石炭難と櫻内―藤原 財界時評(本所一平)
入學試驗の倫理(平野次郎)
歐洲戰と印度(タラグナート・ダス)
戰時下のフランス議會(ペート・プレサク)
芝居/宗教/映畫/新劇/レコード
西洋思想の行詰りと人類世界の危機(柳正基)
探靈記(石川雅章)
北京から(坂井徳三)
再説・餅の牋(田中喜四郎)
政變釣談(佐藤垢石)
政府と政黨 政界時評(山法師)
新聞と輿論 新聞時評(東興太郎)
日本藝術の條件(植村鷹千代)
環境映畫論(江成義平)
女子過剰論(式場隆三郎)
街の哲學(新居格)
本因坊と私(關根金次郎)
大將の巡視(倉島竹二郎)
東南アジアの展望(ルーパート・エマーソン)
新人・舊人論 新居格の卷(大宅壯一)
町々の話(榊山潤)
偉人變人雜話(上司小劍)
北京エゴイスト通信(三雲祥之助)
作家に語りかける言葉(宮本百合子)
早春随想(片山敏彦)
世俗と文學の世界 文藝時評(中野重治)
書斎にて(佐藤信衛)
嵐のなか(島木健作)
オイル・シエール(小山いと子)
女體開顯(岡本かの子)
日本評論 第十五卷第四號 昭和十五年四月
社説
第十五周年を迎う
われわれの立場
雜誌と新聞
經濟反動と思想反動 其の一
經濟反動と思想反動 其の二
文化形態の民族性と思想性(長谷川如是閑)
三つの原理(牧野英一)
戰時經濟統制の再檢討(高橋亀吉)
物價問題を焦點として(本位田祥男)
低物價政策批判(田邊忠男)
我國財政の根本諸問題(神戸正雄)
議會雜感(美濃部達吉)
社會生活の反省(天野貞祐)
文藝と趣向(柳田國男)
戰爭と文學(小宮豐隆)
奈良朝と明治時代(桑木嚴翼)
山房近作八章(斉藤茂吉)
大倭國原の歌(釋超空)
我が別莊入りの記(津田靑楓)
臺灣所見(小泉信三)
滿洲・蒙疆・支那を瞥見する(土方成美)
さの字(岡本一平)
不老長生(諸岡存)
家を守る子(坪田譲治)
十五歳のころ(成瀬無極)
偉人・變人雜話(上司小劍)
街の哲學(新居格)
燗風呂物語(佐藤垢石)
感激随想(相馬御風)
人間雜話(武者小路實篤)
明治時代(徳田秋聲)
十五年史論
政界十五年(馬場恒吾)
論壇十五年(新明正道)
財界十五年(島田晋作)
文壇十五年史(靑野季吉)
文化十五年(池島重信)
十五年間の外交(米田實)
新政府と民衆對策(横田實)
物價對策の轉機 財界時評(本所一平)
新政權の樹立 政界時評(山法師)
新聞の時局便乗 新聞時評(東興太郎)
輿論の發見 論壇時評(樺俊雄)
作と作中の問題 文藝時評(中野重治)
新人・舊人
榊山潤論(山野三足)
岸信介論(北村三郎)
歌行燈(久保田万太郎)
三月の第四日曜(宮本百合子)
美しからざれば悲しからんに(室生犀星)
今昔(上泉秀信)
ある客間での物語(宇野千代)
女體開顯(岡本かの子)
嵐のなか(島木健作)
ストリンドベルヒの別離(木々高太郎)
目次カット(津田靑楓)
扉(柳瀬正夢)