婦人画報 第181号-第185号(大正10年2月~6月)
二月の巻 第百八十一號(大正十年二月一日發行)
△畫 報▽
◎ベコニヤグロワード[表紙](石川寅治)
◎無邪氣[三色版](滿谷國四郎)
◎白梅[オフセット版](栗原玉葉)
◎伊豆の冬[三色版](川村信雄)
◎雪の朝
◎王世子殿下並に同妃殿下
◎御團樂
◎德川公爵邸の音樂會
◎紅梅薰る[九條充子の君、同敏子の君、同敝子の君]
◎お揃ひで[園田操子の君、同凉子の君、兒玉光子の君]
◎アトリエにて
◎政尾公使の家庭
◎打ち集ひ[樺山常子の君、九條武子の君、大谷袵子の君、三條千代子の君、佐々木雪子の君]
◎九條男夫妻
◎伉儷[武間氏、西村氏、三島氏]
◎雪のあした[大給かつ子の君、同幸子の君]
◎珍客
◎三夫人[岡崎ふさ子の君、安井保子の君、蜂須賀年子の君]
◎新案置縫模樣[中上川蝶子の君と其作品]
◎庭園にて[大原醫學博士家庭]
◎希望[波多野花子の君、佐藤貞子の君、森朝子の君]
◎花の裝[南大路壽貞子の君]
◎祝賀の日[棚橋絢子刀自、三輪田眞佐子刀自]
◎北海道より
◎友垣
◎光榮の日[賀田氏と同夫人美子の君]
◎竹柏會
◎來る人往く人[有吉公使、池田博士]
◎米國にて[堂本氏家庭]
◎印度より[栗山晋作氏と同夫人千代子の君]
◎安宅夫人と令嬢
◎時事いろいろ
◎生花いろいろ
△讀 物▽
◎結婚に於ける親權問題
一、父兄は單に後見役(法學博士・山脇玄)
二、現在では既に問題ではない[當事者さへ純眞に本氣に考へたから](長谷川如是関)
三、結婚は親の爲でないから[所謂孝行娘孝行息子の多きを憾む]
◎新たなる吾[歌](男爵夫人・九條武子)
◎英和對譯 わたしが夫でしたら(早稲田大學教授・深澤由次郎)
◎日本の住宅は結局どうなる[主婦のそれに處する道は何か]
(工學博士・佐藤功一)
◎小鼓の話[小鼓の良否はどうして判る](工學博士・山崎學堂)
◎一世お鯉[二]—美人傳—(長谷川時雨)
◎梅の挿方(兒島晩翠)
◎趣味の講座 天才はどうして出來る[人種改善學の立場から觀て]
◎皇后陛下に拝謁の榮を得られた棚橋絢子樣を訪ふ(婦人記者)
◎ホームソング 陸軍大將(葛原𦱳作歌/大和田愛羅作曲)
◎夫人の龜鑑と仰ぐべき田村子爵夫人を憶ふ(醫學博士・志賀潔)
◎肺炎は一囘の注射で癒る(醫學博士・中野等)
◎血統の斷絶を恐れ婚約を破った村上大將[親は果たして絶對の權威か](矢崎恒星)
◎婦人論壇
一、「姑」は「嫁」の模範か(東京・幸子)
二、思慮ある利己心(廣崎・千鳥子)
◎溝淵駒子樣と高安翠子樣[北國婦人界の花形](ちどり子)
◎鶏の家庭料理五種(櫻井ちか子)
◎私の御化粧法 畑の胡瓜の水を(小寺菊子)
◎新刊紹介
◎流行 防寒具いろいろ(をんな)
◎懸賞和歌 當選披露(佐々木信綱/與謝野晶子選)
◎長篇小説 毒の華[二](菊池寬)
◎長篇小説 由縁の女[二四](泉鏡花)
◎長篇小説 戀を裏切る女[四](菊池幽芳)
◎化粧問答(藤波芙蓉)
◎代理部發賣化粧品
◎編輯室から
三月の巻 第百八十二號(大正十年三月一日發行)
目次なし
四月の巻 春季特別「住宅問題號」第百八十三號(大正十年四月一日發行)
△畫 報▽
◎さぎ[表紙](石川寅治)
◎雪晴れ[三色版](山下新太郎)
◎人待つ間[オフセット版](武田比佐)
◎アマリリス[三色版](柚木久太)
◎春光[二色版]
◎うららか[二色版]
◎靜かなる浪
◎晴の其日
◎久邇宮良子女王殿下と御筆蹟
◎三宮妃殿下
◎婦人教育會
◎三宮邸[梨本宮、久邇宮、東伏見宮御邸]
◎若奥様[松平綾子夫人、實吉あや子夫人、近衛泰子夫人]
◎遊行柳[仕舞][谷森淳子嬢]
◎名家の邸宅[松平邸、岡田邸]
◎ヴェランダにて[九條武子夫人、跡見花蹊刀自、伊藤燁子夫人]
◎繪筆もつ人[藤田夫人]
◎令嬢かがみ[松木愛子嬢、小原園子嬢、深井結子嬢、木村恒子嬢]
◎名家の邸宅[水野邸、辻川邸]
◎畫室にて[宇佐川千代子嬢]
◎神前結婚[佐々木氏]
◎新郎新婦[高木子爵、三井男令嗣、後藤男令嗣並に夫人]
◎名家の邸宅[立花邸、高峰邸]
◎姉妹[酒井秋子夫人と同菊子嬢]
◎風俗研究會と
◎歡迎會と合唱
◎名家の邸宅[四條邸、岩崎邸、高木邸]
◎令嬢かがみ[河合けい子嬢、高桑綾子嬢、八巻君子嬢、藤原ふみ子嬢]
◎團樂[菊池寬氏、本間久雄氏家庭、]
◎二つの會[竹柏會と東洋大學送別會]
◎名家の邸宅[太田黒邸、山本邸、伊藤邸]
◎八王子より
△讀 物▽
◎玄關のいろいろ
◎私の設計した子供の勉強室(日本銀行理事櫻田助作氏夫人・櫻田節彌)
◎新郎新婦
◎白薔薇[歌](大河内國子/伊藤曉子/山川柳子/富岡冬野/秋元松子)
◎時事くさぐさ
◎家庭本位の庭園(東京府立園藝學校教諭・野間守人)
◎靜かなる祈り[歌](茅野雅子)
◎綺羅を飾るより快い住宅を(工學博士・佐野利器)
◎櫻の盛花と抛入花(兒島晩翠)
◎總て椅子式を採用せよ(工學博士・田邊淳吉)
◎改良された中流住宅と庭園(林學博士・本多靜六)
◎改良住宅の理想と其の實現(岩崎建築事務所建築士・津田鑿)
◎春は來ぬ[歌](若山喜志子)
◎中流生活に適した住宅(工學士・池田稔)
◎私の家庭と住宅の變遷(洋畫家・石川寅治)
◎北國の住宅に改良を施された理學士市村氏夫人姚子樣(婦人記者)
◎ホームソング 鐘樓守(葛原𦱳作歌/石川潔作曲)
◎夫人の内助遂に博士を生む(吉村幸夫)
◎都一政[美人傳](長谷川時雨)
◎春さきの海[須磨海岸][繪](鍋井克之)
◎評論 婦人解放運動の障碍(山田わか)
◎公開狀 婦人參政權運動の陥穽(多摩子)
◎英和對訳 「いいえ」の一天張り(早稲田大學教授・深澤由次郎)
◎婦人論壇
一、改善に伴ふ犠牲者(麴町・芹つむ女)
二、離婚後の兩者の遁辭(大阪・まさ子)
◎蕗の薹[春草會詠草]
◎趣味の講座 電氣の利用(工學博士・密田良太郎)
◎毎日林檎を食べる[私のお化粧法](森律子)
◎歇私的里と神經衰弱の療法(醫學博士・佐野彪太)
●趣味の讀物
◎小説 小さな親切(フレッシャー)
◎傳説哀話 梅若塚の由來(筑紫三郎)
◎童話 身が二つ(濱田廣助)
◎事實物語 三年間生活費を騙つた婿(某豪農夫人)
◎夫を持つて童貞を厳守した樂聖聖セシリアの一生[殉教美談](法月歌客)
◎二十人の王様から結婚を申込まれた佛蘭西の女探檢家[奇談](故 磯村春子)
◎情話 歇私的里と心中した女(山崎峯子)
◎春さきの山[甲州][繪](鍋井克之)
◎お花見料理九種(吉村さと子)
◎お花見時のお化粧(遠藤波津子)
◎流行 お花見衣裳(をんな)
◎加茂川の雨[繪](織田一麿)
◎懸賞和歌 當選披露(佐々木信綱/與謝野晶子)
◎新刊紹介
●春季特別附録
◎短篇小説 船の魂(淀野李子譯)
◎童話劇 咲けよ鈴蘭(青山吉郎)
◎短篇小説 廢墟(加能作次郎)
◎童話 白鳥になった王女の話(廣津和郎)
◎長篇小説 毒の華[四](菊池寬)
◎奈良の春[繪](織田一麿)
◎長篇小説 戀を裏切る女[五](菊池幽芳)
◎夕月[繪](久保一雄)
◎化粧問答(藤波芙蓉)
◎本社發賣化粧品
◎編輯室から
五月の巻 第百八十四號(大正十年五月一日發行)
△畫 報▽
△ストロベリー[表紙](石川寅治)
△初夏の人[オフセット版](寺島紫明)
△タアジ、マアハル[原色版](矢崎千代二)
△マンドリン[原色版](島添鶴雄)
◯いかだ
◯飛行機御見學の各宮殿下
◯賀陽宮佐紀子女王殿下と御筆蹟
◯御法要
◯三妃殿下台臨
◯趣味の人[高橋愛子夫人、佐々木花子嬢]
◯令嬢かがみ[友平千代子嬢、佐々木敏子嬢、肥田千枝子嬢、同春江嬢]
◯盛裝[三井清子夫人]
◯渡歐の前に[廣澤伯爵家庭]
◯五月人形のいろいろ
◯はらから[松岡哉子嬢、同幹子嬢、寺尾峰子嬢、同由子嬢]
◯めでたき日[保井氏、黒川氏、佐々松氏、福井氏慶事]
◯趣味の人[田島百合子嬢、那波美代子嬢]
◯海外へ[三上博士、岡松博士]
◯舞踏會
◯優等卒業生[京華、東洋、立教、麴町、淑徳、上野、各高等女學校]
◯花あやめ[山路みね子嬢、山川切子嬢、久保田靜子嬢、金子君子嬢]
◯いとしご[五島氏令息令嬢]
◯遠山博士の新邸[日本女子大學並に附属高女卒業生、宮崎女學校卒業式]
◯優等卒業生[香蘭女學校、成女高等女學校、山脇高等女學校、跡見女學校、女子職業學校]
◯流行の髪形
◯京都だより
◯時事いろいろ
◯臺灣より
△讀 物▽
◎治警改正に就ての私見(市川房枝)
◎若草[歌](高桑菊子)
◎タアジ・マアハル[口繪解説](豊住堅吉)
◎靖國神社にも神として婦人が祀られてゐる(横山雅男)
◎出入に便利な三角形を利用した門(工學博士・塚本靖)
◎牡丹の挿方(兒島晩翠)
◎ホームソング ひよ子(葛原𦱳作歌/水野康孝作曲)
◎大貫鈴子[美人傳](長谷川時雨)
◎自叙傳 結婚生活の十一年間(三宅やす子)
◎英和對譯 婦人寸鐵集(早稲田大學教授・深澤由次郎)
◎悲しみ[故三角錫子女史追悼春草會詠草]
◎公開狀 婦人は先づ感情の解放へ(常磐子)
◎來る五月來朝を傳へられる閨秀大音樂會の挿話[マダム・シューマン・ハインク](牛山充)
◎本社主催第二回婦人海の族會豫告
◎燃料瓦斯コークス(記者)
◎趣味の講座 優性學と優境學(醫學士・高峰博)
◎信に過ぐれば[隋筆](若山喜志子)
◎手輕に出來る西洋料理七種(櫻井女塾長・櫻井ちか子)
◎最後の一葉[小品](オー・ヘンリイ作/深澤由次郎譯)
◎新刊紹介
◎流行 晩春の訪問服(をんな)
◎懸賞和歌 當選披露(與謝野晶子選)
◎短篇小説 朝鮮人の手紙(岡田三郎)
◎短篇小説 春畫(戸川貞雄)
◎ハガキ集
◎長篇小説 戀を裏切る女[六](菊池幽芳)
◎化粧問答(藤波芙蓉)
◎編輯室から
六月の巻 第百八十五號(大正十年六月一日發行)
△畫 報▽
◎シネラリヤ[表紙](清水良雄)
◎目黒にて[原色版](硲伊之助)
◎九官鳥[オフセット版](島成園)
◎カーネーション[原色版](川村信雄)
◎ばら
◎澄宮崇仁親王殿下
◎法隆寺御成
◎賀陽宮殿下御慶事
◎法のひかり[聖德太子千三百年遠忌]
◎妃殿下御動靜[愛國婦人會バザー台臨、太平小學校御見學]
◎御招待會[東伏見宮妃殿下]
◎おともだち[松浦克子嬢、井伊由喜子嬢、中村いさを嬢]
◎青葉のかげ[福岡能子嬢]
◎婦人平和會
◎幾千代かけて[大久保家、中小路家、京極家慶事]
◎アルゼンチンにて
◎軍艦見物
◎樂壇の花[關鑑子嬢、山根貞江夫人、濤川瀧江嬢]
◎二つの會[觀櫻會、竹柏會]
◎米國より
◎ばらの香[木澤清子嬢、安場嘉智子嬢、佐久間靜子嬢]
◎比叡山登山
◎令嬢かがみ[小林秋子嬢、加賀靜子嬢、山口貞子嬢]
◎バザーと養禽會社
◎顔氏家庭と邸宅
◎時事の人[墨國公使、廣田領事、福田博士]
◎神戸より
◎茶會と畫會
◎海あなた[栗山繁子女史、西澤氏園遊會、立野夫人]
◎働く婦人
△讀 物▽
◎婦人の力で國民の品位を高めよ(法學博士・上杉愼吉)
◎流行の追ひ方(理學博士・山内繁雄)
◎ホームソング 少女か(葛原𦱳作歌/松島彜作曲)
◎政治は今や其性質を變へねばならぬ(山田わか)
◎青葉若葉[歌](山川柳子)
◎花菖蒲一色の盛花(兒島晩翠)
◎美人傳茅野雅子(長谷川時雨)
◎小栗鼠[童謠](水谷まさる作/蕗谷虹兒畫)
◎泰西戯曲に現れた女性の復讐(文學士・畑耕一)
◎女流聲樂家の明星(ちやう子)
◎五分間化粧・美粧俱楽部(山本久榮)
◎みどり葉[春草會詠草]
◎結婚生活の十一年間(三宅安子)
◎蒼い樹は庭樹の祟り(醫學博士・遠山椿吉)
◎鎌子の死を悼みつつ社會の人へ(高峯博)
◎私の生活と化粧(久野久子)
◎感想 婦人と政治(戸川貞雄)
—婦人參政權問題の歴史—
◎初生兒に於ける異常の數々(醫學博士・清水茂雄)
◎公開狀 猫か母か(吉水文子)
◎蕗と新空豆の料理(共立女子職業學校講師・服部茂一)
◎新緑の女—氣持ちのスケッチ(水谷まさる)
◎流行 初夏の訪問服(をんな)
◎英和對譯 婦人寸鐵集(早稲田大學教授・深澤由次郎)
◎懸賞和歌 當選披露(佐々木信綱/與謝野晶子選)
◎短篇小説 遁走(谷崎精二)
◎長篇小説 毒の華(菊池寬)
◎長篇小説 戀を裏切る女(菊池幽芳)
◎化粧問答(藤波芙蓉)