国文学誌 第1巻第1号-第8号(昭和6年5月~12月)
國文學誌 第壹卷第壹號 昭和六年五月
解釋學的展望(垣内松三)
藝術科學の樹立(名取堯)
髙橋連蟲麻呂論 上(森本治吉)
萬葉集卷十一、十二の類歌(五味保義)
徒然草壽命院抄攷(川瀬一馬)
文學友響 マールホルツの「文學史と文藝學」について(渡邊茂)
能樂の鑑賞―戸川秋骨先生の「能樂禮讃」を讀みて―(佐成謙太郎)
精神分析と文學科學(太田哲三)
臺灣遊行記 上(蘆田惠之助)
國文學誌 第壹卷第貮號 昭和六年六月
文學史に於ける時代層―「解釋學的展望」の三―(垣内松三)
髙橋連蟲麻呂論 續(森本治吉)
正徹本徒然草攷(川瀬一馬)
「實驗小説論」〔ゾラ〕の研究(名取堯)
マツクジル「文法の論理への覺書」(輿水實 譯)
「萬葉集新釋」を讀む(五味保義)
高須芳次郎著「爛熟期・頽廢期の江戸文學」(佐藤鶴吉)
臺灣遊行記 中(蘆田惠之助)
國文學誌 第壹卷第參號 昭和六年七月
文學思潮の客觀性―「解釋學的展望」の三 中―(垣内松三)
眞淵の假字書古事記に就いて(石井庄司)
徒然草抄異版攷―壽命院抄攷之二―(川瀬一馬)
髙橋連蟲麻呂論 其三(森本治吉)
ウトピー意識の四態―カールマン・ハイムの知識社會學に就いて―(太田哲三)
「フリッツラーン」の語の美學(輿水實 抄譯)
文學史に於ける時代區分の基礎概念(渡邊茂)
古典叢刊第一篇正徹本徒然草(石井庄司)
社會的・科學的批評―宮島新三郎氏の「現代文藝思潮概説」を讀む―(名取堯)
國文學誌 第壹卷第四號 昭和六年八月
文學史を貫くもの―「解釋學的展望」の三 下―(垣内松三)
浪漫主義と國民之友―浪漫主義私見三―(鹽田良平)
鎌倉時代物語の特性―七夕物語―(藤田徳太郎)
髙橋連蟲麻呂論 其四(森本治吉)
俊成卿女傳に就いての一考察(谷鼎)
ウトピー意識の四態(太田哲三)
「フリッツラーン」の語の美學 續(輿水實 抄譯)
臺灣遊行記 下(蘆田惠之助)
國文學誌 第壹卷第五號 昭和六年九月
來山の疑問句(志田義秀)
髙橋連蟲麻呂論 其五(森本治吉)
文學の社會性と個人性(田部重治)
玄惠法印私考(齋藤清衞)
「歌枕」原義考證(中島光風)
「心理學と創作」〔ユング〕(宮孝一)
「國語の語根とその分類」を讀んで(湯澤幸吉郎)
「軍記物語研究」讀後感(阪口玄章)
國文學誌 第壹卷第六號 昭和六年十月
世阿彌の藝術論に於ける大衆的傾向(西尾實)
狂言研究資料(岩城準太郎)
俳人杉風の研究(鈴木重雅)
打聞集考(中島悦次)
文藝科學に於ける法則〔エルマアチンゲル〕(古川尚雄)
日本文藝學の發生(風卷景次郎)
「秋風も未だ吹かねば」(佐伯梅友)
論叢 國文學史論展開の方法論に就いて(岩永胖)
吉澤義則博士の「國語史概説」(森源太郎)
國文學誌 第壹卷第七號 昭和六年十一月
文學群像論―「解釋學的展望」の四―(垣内松三)
古事記の訓法に就いて(石井庄司)
大和物語の異本と平仲物語の發見 上(川瀬一馬)
家傳及び其の史的價値(山岸徳平)
科學的文藝批評の發達 文藝科學の樹立―第二(名取堯)
文藝科學に於ける法則 二(古川尚雄)
日本文藝學の發生(風卷景次郎)
「が」のつく客語(新名登)
紹介 思想を中心としたる中世國文學の研究(坂口玄章著)
國文學誌 第壹卷第八號 昭和六年十二月
解釋の両極的關係―「解釋學的展望」の五―(垣内松三)
万葉集門外語(土屋文明)
宗因の連歌(頴原退藏)
大和物語の異本と平中物語の發見 下(川瀬一馬)
藝術に於ける性格的なるもの(金原省吾)
文藝科學に於ける法則 三(古川尚雄)
更科日記作者の靈生活(市村平)
「がのつく客語」補説(新名登)
吉澤博士の「國語説鈴」(石井庄司)
中島悦次著愚管抄評釋
解説日本文法について(佐伯梅友)