コトバ 第4巻第7号-第12号(昭和9年7月~12月)
第四卷 第七號
目次
言語哲學の概念 (輿水實)
序言
最近に於ける特殊哲學部門としての言語哲學の成立
種々の個別科學の言語哲學への參與
現代の哲學と言語哲學
言語哲學の問題
結語
音韻論の發達 (菊澤季生)
音韻學の展望 (波多野完治)
心的實體としての音韻
音韻變化に於ける運動的要素の役割
言語の電氣的分析
音聲學の發達 (大西雅雄)
概説
豫備時代
發明考案時代
實驗綜合時代
結語
雜録 意味の意味(座間太郎) 新刊紹介 片岡良一氏著「現代文學論叢」(名取堯)
第四卷 第八號
目次
言語的理會について (輿水實)
―デイルタィに於ける理會の分析―
理會の技術論
理會の對象による分類
理會の形式による分類
言語學概論 (菊澤季生)
―新興言語學―
シユナイダーの表現學 (波多野完治)
―言語心理學の展望 その一―
緊張に富む―緊張少し
造形的―音樂的
語調研究から見たるルドリーギシと美妙齋 (大西雅雄)
序説
ルドリーギシの語調觀察
美妙齋のアクセント研究
結語
藝術としての言語形成 (河合信雄)
―ルドルフ・シュタイナーの所論によりて―
雜録 言語心理學文献解説(波多野完治)新刊紹介「萬葉集新釋下卷」(五味保義)
第四卷 第九號
論理文法の展望 (輿水實)
序説
ラッセルの記號學
ウィットゲンシェタインの意味の理論
カルナップの物理語
結語
意義學と社會學 (田邊壽利)
序説
ダルメストウテルの意義學
通語とその構成要素
語の出生―意味變化の樣式
言語と音聲「言語學概論の」(二) (菊澤季生)
シユナイダーの表現學 (波多野完治)
滑文体――粗文體
一義文――多義文
會話的――文書的
形式的――自己特有的
音聲學から見たる東言葉と西言葉 (大西雅雄)
國語の二大形相
アクセントと東西の形相
長短と東西の形相
語法から見た語音
言語心理學文献解題(波多野完治)丘上雜記(垣内松三)
第四卷 第拾號
目次
志向性と意味 (輿水實)
問題――哲學的意義論と言語學的意義論―意義の本質と構造
志向――志向と志向的―力と可能性
志向的――存在と充足―多延長性―領域的區別―社會能力―自由
志向性――覺志向的―鋭志向的
意味――意味本質・意義本質―非志向的内實―意味と意義の區別
結語
言語と語義 (菊澤季生)
ゲシタルトの言語病理學 (波多野完治)
言語心理學における病的事實の利用に就て(ゲルプ)
失語症の分析と言語の本質研究(ゴールトシュタイン)
「フォゥニーム」と「グラフィーム」 (大西雅雄)
言語表象作用の二面
「フォゥニーム」(phoneme)と「抽象度」論
「グラフィーム」(grapheme)の位置
日本表音文字論
言語形成と演劇的藝術(二)(河合信雄)
ダルメストゥテルの意義學(承前)(田邊壽利)
語の出生――(一)――意味變化の樣式(續)
「日本漢字學史」(大西雅雄)
第四卷 第拾壹號
目次
言語哲學と言語技術 (輿水實)
序説
ウィルキンズ及びロックの言語哲學
ジェエームス・ハリスの言語哲學
グレゴリィ・シャープの言語哲學
アダム・スミスの言語哲學
ジョヨセフ・プリーストレーの言語哲學
言語と文法(上) (菊澤季生)
ゲシタルトの言語病理學 (波多野完治)
ゲシタルトに於ける精神疾患の概念
言語表現の手段の障害
「パラタリゼーション」に就いて (大西雅雄)
一 調音の推移作用
二 顎化運動の基本的樣姿
三 「パラタルズ」と「パラタライズド」
四 「パラタリゼーション」と「フォゥニーム論」
クラーゲスのリズム論(一) (河合信雄)
言語心理學文献解題 (波多野完治)
民族性と言語 (河合信雄)
第四卷 第拾貮號
目次
言語技術と言語哲學 (輿水實)
ジェームス・バーネットの言語哲學
ホーン・トゥックの言語哲學
ジョン・ステーュァト・ミルの言語哲學
結論
言語と文法(中) (菊澤季生)
ジヤネーの言語論 (波多野完治)
ダルメストゥテルの意義學(承前) (田邊壽利)
母音に於ける唇の機能 (大西雅雄)
母音の「三原色」とその特質
「内丸め」と「外丸め」
唇の機構
日本母音「ウ」の本質
クラーゲスのリズム論(二)(河合信雄)
言語と樣式 (河合信雄)