教育 第3巻第1号-第6号(昭和10年1月~6月)
教育 第三卷第一號 昭和十年一月
民族と文化(白柳秀湖)
文化形態と教育の思想・制度(長谷川如是閑)
日本教育とその構成原理
日本の教育厚生原理としての國學(村岡典嗣)
佛教と日本の教育(福島政雄)
日本の教育原理としての儒教(諸橋轍次)
日本における基督教教育の原理(比屋根安定)
日本文化構成の原理としての哲學(井上哲次郎)
國民性及社會が醫學に及ぼしたる影響(眞鍋嘉一郎)
明治以後の教育と外國文學(柳田泉)
日本の美術教育と國際性(石井柏亭)
日本の音樂教育(兼常清佐)
寺子屋に於ける法學教育(瀧川政次郎)
明治初年の圖書館展望(竹林熊彦)
日本の教育に及びしたる外國思想の影響
我が教育思想に及ぼせる英米の影響(海後宗臣)
ドイツの教育思想と日本の教育(泉至道)
佛蘭西文化が近代日本に及ぼせる影響(石川三四郎)
ソウェート・ロシヤの文化と日本の教育(中山一義)
日本教育學史料
教育者としての吉田松陰 その二(玖村敏雄)
教育評論
愛國心と國際心に就いて(鈴木文史朗)
自傳現代日本教育學 その二
回顧六十年(大瀬甚太郎)
余の教員生活と教育上の些細な仕事(樋口長市)
記憶に殘った明治教育(春山作樹)
私の教員生活(小川正行)
余の教育學をめぐりて(長田新)
教育時評
凶作地農山村の自治返還と高等小學廢止問題(菊池愼三)
教育時事
教育書評
十二月雜誌文獻總攬
二月號内容豫告
教育 第三卷第二號 昭和十年二月
教育の構成原理としての哲學(桒木嚴翼)
教授法問題史(赤井米吉)
自由選題論爭の歴史性(波多野完治)
地理科問題史(細谷俊夫)
唱歌科の變選を語る(草川宣雄)
教科書の資本家的生産(岡邦雄)
教育風土記 愛知縣の卷 その四
教育随筆
明治初年の教育翻譯(谷本富)
文部省時代の思ひ出(木村正義)
脱線顚末録(廣濱嘉雄)
教育評論
我國の科學教育のために(石原純)
教育時事
靑年學校案文政審議會に諮問さる 臨時議會による小學校復舊費の決定 學校建築保全の訓令 市川氏の「現代女性讀本」東京府會で問題化 帝大新總長長與醫學部長當選 關西風水害擬制教員の表彰 東京で募集の義捐金を發送 北米の少年勞働法の改正 北米南部諸州の教育問題 エール大學圖書館の日本部 ロンドンの兒童相談所 英國の學校と日本の手工藝 ナチスの新教科書 メキシコに於ける教育と宗教との反目 イタリーの學校と軍事教練 上海學生の日貨排斥
教育書評
山本猛著「幼稚園託兒所、保育學綱要」 大島正滿著「母戀し」 竹内利美編『小學生の調べたる上伊那川島村郷土誌』
一月雜誌文獻總攬
三月「教育統制問題」號内容豫告
教育 第三卷第三號 昭和十年三月
學生改革私見(阿部重孝)
新國防と統制の問題(伊藤正徳)
教育改造の指標と教育計画(宮島清)
教育改革と社會立法(菊池勇夫)
人口統計より見たる教育問題(永井亨)
農民教育に關する考へ方(小平權一)
勞働問題より見たる大衆教育問題(北岡壽逸)
婦人問題と教育思想(山川菊榮)
移植民政策と教育政策(東郷實)
國防より見たる國民教育(清水盛明)
教育制度改正問題と地方財政(菊池愼三)
日本教育學史料
西園寺文相の教育方針(木村毅)
教育評論
神社と教育について(三上參次)
教育随筆
政治教育の必要と其困難(咢堂主人)
新日本文化の建設(松本學)
東北凶作地の盲暦(賀川豐彦)
教育時事
靑年學校案の答申なる 帝都教育界刷新案 風水害義金の殘額で恒久施設 試驗地獄に文部省戒告 少年救護院に小學校 女教員の服装はなるべく洋装 滋賀縣師範學校で補充科を新設 神戸商大で共同貯金組合 女子の就學皆無で補習校休校 町村單位の讀書組合 訓導が滞納税金を集金 尋常夜學校の生徒調 左傾は減少右傾は漸増 銀紙飛行場の沒落 歐洲大陸の産業及び技藝教育と英國 英國の學生交換教育 英國カーディガンシャイアの教育問題 聾者教育とマンチェスター大學 ニューヨーク市の學童保健調査 ドイツに於ける不具兒童
教育書評
加藤仁平著「山鹿素行の教育思想」 千葉春雄編「國語教育中心兒童讀物のn系統的研究」 西村茂樹著、吉田熊次校「日本道徳論」 賀川豐彦、安藤政吉共著「日本道徳統計要覧」 猪俣津南雄著「軍備、公債、増税」
二月雜誌文獻總攬
四月特輯號「兒童學研究」内容豫告
教育 第三卷第五號 昭和十年五月
政權と教權(城戸幡太郎)
母性保護より見たる兒童問題(大林宗嗣)
我國に於ける犯罪兒童保護の史的批判(正木亮)
宗教教育と國家(田中峰子)
寄稿論文とその批評
新讀本の假名文字提出機構と其の學習効果について(大石啓作)
大石氏の考察法について(城戸幡太郎)
新讀本と宗教思想(平井清隆)
その批評(西尾實)
夢に現れたる兒童性と教育の問題(後藤博美)
後藤氏の夢の研究を讀みて(吉益脩夫)
海外教育思潮
英國における藝術教育(山下徳治)
日本教育學史料
岡山孤兒院長石井十次氏小傳(相田良雄)
教育評論
歴史學・教育・教師(秋山謙藏)
教育随筆
議會の教育(阿部眞之助)
政策と擬政策(佐々弘雄)
坪内博士と兒童劇(伊達豊)
兒童保護と大人の權利(早崎八洲)
教育時事
時評
議會と教育問題 高橋藏相の「反戰爭氣分」説と教育(工藤亨)
時報
靑年學校令四月一日より實施 教育關係二法案両院を通過 文部省で全國中等校生徒調査 義務教育費國庫負擔金の割當決る 内田鐵相の爆彈命令 大阪市で毎月一回「兒童保健相談」 大阪府の學事統計調査 御内帑金で「教化町村」建設 不拂四、五年で飢に泣く沖縄縣教員 學童貯金で一萬圓 川崎市の教育計劃の實施 ニューヨークの映畫教育 學資稼ぎの米國大學生 ドイツ追放學者の大學 イタリーの農村小學校 支那の大アジア主義が排日文を削除
教育書評
石山脩平著「教育的解釋學」 波多野、細谷、堀共著「兒童生活の心理」 西尾愛治編「産靑聯の活動事例」 小尾範治著「世界の靑少年運動」
四月雜誌文獻總攬
六月特輯「形象の問題」號内容豫告
教育 第三卷第六號 昭和十年六月
形象と技術(城戸幡太郎)
文學と形象(相良守次)
形象理論の教育的批判(石川脩平)
しらべる〔正確〕・とく〔活力〕・わかる〔魅力〕(西原慶一)
綴方と形象(金原省吾)
小學校に於ける自由詩と歌謡と唱歌(野口雨情)
文學の側面から見た小學國語讀本(茅野蕭々)
報道關心の發達と兒童と新聞の結合過程について(小野秀雄)
中華民國に於ける『小先生』の普及教育運動(陶行知 述/牧澤伊平 譯)
日本教育學史料
教育者として見たる巖谷小波(蘆谷蘆村)
教育評論
肯定と否定との關係(津田靑楓)
中等教育に於ける英語教授(澤村寅二郎)
教育随筆
子供の生活を中心として(小川未明)
一週の中間に休暇を挿む事に就て(松本亦太郎)
聽講の自由(嘉治隆一)
教育時事
地方長官会議の文部省所管 學校衛生技師會議 全國社會教育主事會議 關東聯合教育會 西日本中等學校長會議 全國師範聯盟代議員會 東京市で視學委員任命 美濃部問題の一餘波 愛媛縣下で建築中の小學校燒打 支那學生の武装化運動 ドイツの性教育 靑年教育調査 一九三四年の米國教育出版界の傾向 米國東部の音樂教育會議 婦人職業學院主催の協議會 アメリカの兒童科學博覧會 全米學生の反戰デモ ヘブライ大學の十周年祭
教育書評
内藤濯著『思はざる収穫』 藤林敬三著『經濟心理學』 聾唖月報社編『聾唖年鑑』
五月雜誌文獻總攬