思想 第463号-第468号(昭和38年1月~6月)
第463号(昭和三十八年一月五日發行)1963-1
文化論の再検討
日本の文化論—その系譜—(南博)
戦前の日本文化論(生松敬三)
ニュー・レフトの文化史・文化論(宮澤康人)
文明における現代科学の位置(坂田昌一/大槻昭一郎)
サークルと学問(鶴見俊輔)
文化の等質性と異質性(泉靖一)
高橋是清論(長幸男)
中江丑吉の書簡(伊藤武雄)
ふたたび毛沢東思想について(竹内好)
東アジア諸国の「固有法」と「継受法」(仁井田陞)
現代資本主義とビッグ・ビジネス(岩尾裕純)
農民意識の変容と停滞[下]—その構造的=動的把握のこころみ—(細谷昴)
≪紹介≫科学と技術の高等教育(柘植秀臣)
≪随想≫私のアジア観(松村謙三)
バッジとビジョン(渡辺一夫)
【思想の言葉】(桑原武夫)
第464号(昭和三十八年二月五日發行)1963-2
歴史意識と国際感覚—日本の近代史学史における中国と日本—(増淵龍夫)
近代中国の思想家(野村浩一)
科学と技術の未来像(J.D.バナール)
学問・教育と国家権力(宗像誠也)
≪中ソ論争≫
中ソ論争の「方法」と「観点」(藤井満洲男)
中ソ論争の若干の主題(山崎功)
資料:国際共産主義運動の革命的綱領
学術の国際交流(竹内好)
日本知識人の断層(神島二郎)
哲学的観念と対象の転換(平林康之)
≪日本の思想雑誌≫
学生の社会主義運動機関誌—『デモクラシイ』から『無産農民』まで—(神田文人)
≪随想≫科学研究基本法(江上不二夫)
≪時評≫改憲問題のゆくえ(芦部信喜)
【思想の言葉】(隅谷三喜男)
第465号(昭和三十八年三月五日發行)1963-3
思想の自由
国家権力と思想(横越英一)
忠誠と思想の自由—愛国心の組織過程とその反動性—(上原淳道)
日本における「思想の自由」—朝鮮戦争前夜以降の系譜—(和田洋一)
思想を罰するもの—西独の心情刑法—(宮内裕)
統一戦線内の「思想の自由」(小田切秀雄)
思想の自由と統一戦線の形成(畑中政春)
英国における政治的階層—その構造と循環—(小川晃一)
最近の資本主義(J.ロビンソン)
史的唯物論と「国家独占資本主義」(篠崎武)
個人の哲学(ジュルキエフスキー)
≪日本の思想雑誌≫
『新興科学の旗のもとに』と『唯物論研究』(竹内良知/鈴木正)
≪随想≫焼栗のはなし(松田智雄)
中国婦人の選んだ道(伊藤克)
≪時評≫教研集会に参加して(五十嵐顕)
【思想の言葉】(日高六郎)
第466号(昭和三十八年四月五日發行)1963-4
ヒンドゥイズムとナショナリズム—思想史的詩論—(高崎直道)
疎外の論理と歴史意識(城塚登)
歴史家の使命(上杉重二郎)
価値の多元性と選択の相剋(務台理作)
教育と平等をめぐる問題[上]—教育の機会均等原則の批判的検討—(堀尾輝久)
大学の自治と大学の管理—中教審答申の検討—(遠藤湘吉他)
地方——意識空間として(谷川雁)
革新の態度(向坂逸郎)
キューバとモンロー主義[上](斎藤真)
マルクス理論体系の再検討[下](小林弥六)
マルクス主義美学の現代的課題[下](中野徹三)
≪日本の思想雑誌≫
大正社会主義の思想的分化(小山弘健/小山仁示)
≪時評≫「歴史をつくるもの」(木下順二)
【思想の言葉】(渡辺洋三)
第467号(昭和三十八年五月五日發行)1963-5
特集 方法とはなにか
序論 二つの社会科学の対立をめぐって—プログラムのためのまえがき—(久野収)
Ⅰ世界観と方法
社会科学的方法の世界観的基礎—理論と実践の関係—(上山春平)
摸写と抽象[上](清水幾太郎)
ウェーバーにおける客観的可能性(安藤英治)
社会科学的方法の特殊性(日高普)
近代経済学の基礎と適用(内田忠夫)
Ⅱ科学的モデルの構成と機能
モデルの問題(花田圭介)
国民勘定の「視野」と「方法」(倉林義正)
マルクス主義と数理経済学(L.ヨハンセン)
マルクス経済学におけるモデルと仮説(玉野井芳郎)
行動学におけるモデル(南博)
社会学理論と「モデル」の役割(富永健一)
モデルと理論構成(中村秀吉)
論理経験主義とモデル(黒崎宏)
≪補遺≫
矛盾と多元的決定[上](L・アルチュセール)
戦後における思想史方法論の検討(生松敬三)
アメリカにおけるウェーバー研究(ガース)
サルトルにおける意味の理論について—『方法の問題』をめぐる一つの評価—(田島節夫)
≪時評≫
ド・ゴールの一撃(牧野純夫)
【思想の言葉】(坂本義和)
第468号(昭和三十八年六月五日發行)1963-6
ネオ・ナチズムの運動と思想[上](宮田光雄)
歴史と現実—日本における西洋史研究の問題状況—(増田四郎)
アジア・アフリカ研究の問題点(上原專禄他)
≪人間科学と生物科学≫
人間科学と大脳生理学(時実利彦)
二足歩行と人間の進化(伊藤嘉昭)
生態学の方法(渋谷寿夫)
経済における巨資的視角(宮沢健一)
日本の近代史学史における中国と日本[Ⅱ](増淵龍夫)
国家権力と忠誠(神山茂夫)
摸写と抽象[下](清水幾太郎)
敵対的な矛盾と非敵対的な矛盾(須田禎一)
【思想の言葉】(鵜飼信成)