思想 第379号-第390号(昭和31年1月~12月)
思想 No.379(昭和31年1月)
《論証について》
自然科学者からみた現行裁判(武谷三男)
刑事裁判における事実の証明(吉川経夫)
経済学における論証と実証(宇野弘藏)
マルクスの『資本論』における
論理的および歴史的な研究方法(ペ・グルーシン)
自由民権運動をめぐる歴史的評価について(井上清)
最近のルカーチのこと(男沢淳)
〈紹介〉
サルトル『共産主義と平和』(上)(白井健三郎)
私の学問生活の七十年(三)(新村出)
【世界の学界】
条件反射学と意識の問題(高木隆夫)
【思想の言葉】
思想 No.380(昭和31年2月)
異なった学問的立場の協力-社会学のばあい-(日高六郎)
文化の新しい創造とヒューマニズム(井上正蔵)
統一戦線からフランス戦線へ(ねずまさし)
五・四時代の陳独秀の思想(新島淳良)
〈紹介〉サルトル『共産主義者と平和』(中)(白井健三郎)
中国の人間の中で起っていること(高桑純夫)
学究生活の思ひ出(高橋穰)
【書評】
岡義武著『国際政治史』(猪木正道)
【世界の学界】
ソヴェトにおける「文学上部構造」論争(山村房次)
【思想の言葉】
思想 No.381(昭和31年3月)
現代の思想(一)実存主義
現代の思想について
実存主義の発展(務台理作)
実存主義の今日の状況(矢内原伊作)
実存主義とフランスのモラリスト(松浪信三郎)
無限否定性と東洋的無(斉藤信治)
日本における実存的思想の系譜(吉村善夫)
技術論の現代的課題(近藤完一/高橋益代)
現代物理学の傾向について(中村誠太郎)
明治二十年代における森鴎外(生松敬三)
《紹介》
サルトル『共産主義者と平和』(下)(白井健三郎)
《世界の学界》
現代フランスの右翼思想(上)(高橋徹)
思想 No.382(昭和31年4月)
社会心理学の性格と課題(南博)
異なった学問的立場の協力(下)-社会学のばあい(日高六郎)
新産業革命論(星野芳郎)
資本主義の変貌(P・スウィージー/L・ヒューバーマン)上部構造としての文学(多田道太郎)
教育における人権と国際理解(戒能通孝)
現代のファウスト(吉田次郎)
《紹介》
エルミーロフのドストエフスキー論(小沢政雄)
【世界の学界】
現代フランスの右翼思想(下)(高橋徹)
【思想の言葉】
思想 No.384(昭和31年6月)
特集 憲法
憲法と法意識(戒能通孝)
政治権力としての憲法(横越英一)
明治憲法体制から新憲法体制へ(石田雄)
〈国家権力と憲法意識〉
人民主権憲法と保守政党(羽仁五郎)
戦後官僚制と憲法(河中二講)
裁判官の良心(石島泰)
現行憲法と警察官の意識(広中俊雄)
憲法学者の憲法意識(長谷川正安)
憲法改正と護憲運動(中村哲)
〈国民感覚としての憲法〉
労働組合(藤田若雄)
婦人層(戸坂嵐子)
憲法問題とマスメディアの態度(高橋徹/荒瀬豊)
教科書にあらわれた憲法(唐沢富太郎)
教師は憲法をいかに教えたか(池田正太郎)
[書評]鵜飼信成『憲法』(清宮四郎)
[思想の言葉]
《附録》
○日本憲法に対するアメリカの態度の変遷(資料)
○各党各派の憲法草案
○憲法改正案比較表
○憲法問題をめぐる年表
思想 No.385(昭和31年7月)
現代の思想(三)マルクス主義
マルクス主義のいくつかの問題について-とくにその党派性に関連して-(森宏一)
「矛盾律」と弁証法的矛盾-反省と答え-(松村一人)
形式論理学と唯物論-バッセンゲの見解をめぐって-(近藤洋逸)
認識論の革命的方法(花田圭介)
第一次集団論序説-マルクス主義的理解の前提として-(田中清助)
日本のマルクス主義-その発展の歴史と文献-(山辺健太郎)
社会科学と生活(エフ・プルラツキイ/ゲー・シャフナザーロフ)
学究生活の想ひ出(上野直昭)
【思想の言葉】
思想1956年度(第1号~第6号)総目次
思想 No.386(昭和31年8月)
哲学は有効性を取り戻したか
-マルクス主義哲学者への批判と忠告-(武谷三男)
傍観者と犠牲者-『昭和の精神史』批判-(井上清)
天皇制法体系と法学イデオロギー-とくに私法理論を中心として-(渡辺洋三)
『パンセ』の成立に関する一考察-『プロヴァンシャル』論争とその社会的背景から-(中村雄二郎)
ソ連・中国の新しい学風-経済学における教条主義批判と百家争鳴-回想の半世紀(一)(小倉金之助)
二〇回党大会以後のソ同盟(ポール・M・スウィージー/レオ・ヒューバーマン)
《紹介》哲学の起源について
-トムソン教授の近著を読む-(出隆)
《世界の学界》
国際歴史学会と日本の加盟(山本達郎)
【思想の言葉】
思想 No.387(昭和31年9月)
論理実証主義の系譜
-成立史の一考察-(末木剛博)
論理実証主義の展望-その論理学を中心として-(石本新)
オクスフォード学派の非公式論理学(市井三郎)
感覚と存在-認識論における分析的方法(大森荘蔵)
経験科学としての経済学-論理実証主義による建設法の成果の検討-(山田一雄)
社会科学方法論,特に法学方法論について-論理実証主義的方法の意義-(碧海純一)
論理実証主義とマルクス主義(中村秀吉)
日本における論理実証主義と分析哲学(文献目録)(武田弘道)
憲法問題とマス・メディアの態度(中)(高橋徹/荒瀬豊)
《紹介》数学的論理学の本質について(岩崎允胤)
-ヤノフスカヤの書簡の紹介と検討-
【思想の言葉】
思想 No.388(昭和31年10月)
はしがき(清水幾太郎)
性と文化(阿部知二)
歪められた性と資本主義(向坂逸郎)
性論理と性(青山道夫)
性と社会の進化(今西錦司)
《現代思想における性》
フロイト学説とその歴史的背景(懸田克躬)
フロイトを乗りこえるもの(加藤正明)
-特にネオ・フロイト派と実存論的人間学派の性欲論-実存主義と性(伊吹武彦)
マルクス主義よりみた性と家族(平井潔)
《古代・中世の性思想》
ギリシア哲学における性愛-女性観,少年愛を中心として-(山本光雄)
西洋中世哲学における性思想-アウグスティヌスを中心として-(服部英次郎)
東洋の宗教における性の倫理-仏教の伝播を通しての検討-(中村元)
「不徳」な文書と「不朽」の芸術-性文学の心理的評価基準-(波多野完治)
日本文学に於ける粋の問題(野間宏)
日本における科学的性研究-研究者の回想-
(安田徳太郎)
《紹介》
H.Marcuse,“Eros and Civilization”(南博)
【思想の言葉】
思想 No.389(昭和31年11月)
大衆社会
リーダーシップと象徴過程(その一)(京極純一)
-リーダーシップ・グループ内における諸相-大衆国家の成立とその問題性(松下圭一)
「大社会」の形成と政治理論(田口富久治)
小集団をめぐる問題(北川隆吉)
憲法問題とマス・メディアの態度(下)(高橋徹/荒瀬豊)
回想の半世紀(二)(小倉金之助)
《日本現代史への提言》1
戦争とインテリゲンチャ(松田道雄)
-現代史と人間-
《紹介》
ルイス・フォイヤー『精神分析と倫理』(鶴見俊輔)
【思想の言葉】
思想 No.390(昭和31年12月)
ヒトラー主義の形成過程(その一)(村瀬興雄)
-オーストラリア・ハンガリア帝国と若きヒトラー-
ドイツ・ファシズムの思想史的基盤(宮田光雄)
-近代ドイツ精神の構造と機能-
ナチ・レジームにおける合理性と非合理性(安藤英治)
-資本主義のロゴスとファシズム(その二)-
明治前期保守主義思想の一断面(松本三之介)
-政治と道徳の問題を中心に-
明治維新論の再検討(上山春平)
-思想史研究の見地から-
《日本現代史への提言》2
政治的人間の史観をめぐって(山室静)
学究生活の想い出(石原謙)
《世界の学界》
最近のディドロ研究(大賀正喜)
【思想の言葉】
思想1956年度(第7号~第12号)総目次