潮流 第3巻第1号-第11号(昭和23年1月~12月)
第三巻第一號(昭和二十三年一月一日發行)新年特大號
特集 共同研究 日本ファシズムとその抵抗線
—第1回暗黒時代の生み出したもの—
序 なぜ暗黒時代の分析に還るか(編集部)
[政治]統帥と政治との抗爭(中村哲)
[經濟]戰爭經濟の遺産
一、戰爭經濟と基本構造との相剋(井上晴丸)
二、國家資本主義と産業構成の高度化(宇佐美誠次郎)
三、戰時經濟の矛盾展開と經濟理論(内田義彦)
[思想]歴史との對決—共同執筆—(古在由重/高桑純夫/眞下信一)
[藝術]良心の灯
序言
一、組織の崩壊と文學者(杉浦明平)
二、「火山灰地」と生産力の理論(下村正夫)
三、映畫法の周邊(瓜生忠夫)
[口繪]經濟危機の諸様相(政治經濟研究所)
近代人の視角
カット(岡鹿之助)
第三巻第三號(昭和二十三年三月一日發行)三月號
[圖表]組織勞働者の現勢と推移(口繪)
特集 経済危機の激化と新局面
戰後危機新段階の特質(川崎巳三郎)
「健全財政」の展開とインフレーション(杉本俊朗)
戰後農業構造の變化と危機の激化(栗原百壽)
基礎産業の復興を阻むもの(西岡泰三)
賃金統制の新しい展開(大友福夫)
歐露俘虜生活の實態報告(福島正夫)
イプセン誕生百二十年(舟木重信)
[漫畫探訪記]肉體の門(近藤日出造)
近代人の視角
☆西歐連盟の二重性格
☆フラン貨の切り下げ
☆公安委員
第三巻第五號(昭和二十三年六月一日發行)六月號
—特集 労・農・小市民の意識形態—
日本勞働者のイデオロギー論序説(風早八十二)
農民の社會的意識形態の文化(大谷省三)
インテリゲンチャの世界と動向(渡部義通)
官業勞働者の分裂と發展—座談會—(伊井彌四郎/土橋一吉/辻清明/氏原正治郎/宮武謹一)
◇◇學問の進歩と普及(天野貞祐)
近代人の視角
☆東寶作「ドン・キホーテ物語」
第三巻第六號(昭和二十三年七月一日發行)七月號
いわゆる「二重の帝國主義」について(小林良正)
平和を維持する力—鼎談—(鈴木大拙/鈴木俊郎/平野義太郎)
人民民主主義の政治と經濟(高木健一)
君主制の變遷と崩壊(村瀬興雄)
[創作]日食(石上玄一郎)
近代人の視角
☆新聞の轉落
☆美濃部博士の死
☆放送は誰のものか
第三巻第七號(昭和二十三年八月一日發行)八月號
—日本ファシズムとその抵抗線[第二回]—
日本帝國主義の史的分析(守屋典郎)
社會主義リアリズムの發典(岩上順一)
■「太平記」と寒暖七百年周期説(西岡秀雄)
[創作]日食(石上玄一郎)
近代人の視角
☆地震は天災なりや
☆日本政治白書
☆コミンフォルムの粛清
第三巻第八號(昭和二十三年九月一日發行)九月號
特集 極東裁判に学ぶ
日本帝國主義の政治的構造(鵜飼信成)
被告の性格分析—日本型ファシストと日本型資本主義—(戒能通孝)
極東裁判の法理論的意義—主として英米法學の立場から—(内田力藏)
戰後漁民層の分解—日本資本主義發達史の一側面—(小沼勇)
世論調査の社會科學的反省—マルクス主義イデオロギー論の批判—(神谷茂)
[創作]日食[完結](石上玄一郎)
近代人の視角
☆淺草のエスプリ
☆冷笑の論理
☆フランコの綱渡り
☆東寶ドン・キホーテの首吊り
第三巻第十一號(昭和二十三年一二月一日發行)十二月號
特集 原子力と世界
世界平和と原子力(田中慎次郎)
原子力の發展とその原理(武田榮一)
原子力管理問題の科學 技術的局面に關する第一報告(武谷三男譯)
=米國選擧の「奇跡」(小椋廣勝)=
近代人の視角
☆審判は後から來る
☆南鮮の生態
創作 人さらい(伊藤永之介)