人民文庫 第2巻第1号-第6号(昭和12年1月~5月)
第2巻第1号
一周年記念原稿募集
人民社だより
讀者の頁
市井談義
あさ眼ざめると變つていた
はたらく人の命の保證を
女性の悲劇と男性
社會面と政治面の賑はひ
煙草値上げで幾らの增收か
文壇よ、去年の借金を忘るな
文藝批評統制と懇話會
ジャーナリズムの健忘症
愛すべき哉・ヒツトラー
働く女性はかく視る(座談會)(會社員・伊藤のり子/農婦・岡村浪枝/速記者・高須高江/印刷工・村越勝子/女給・山浦二美/事務員・後藤由子/車掌・有田榮子/紡績工・森元八重/大谷藤子/矢田津世子/松田解子/小坂たき子/圓地文子/平林たい子)
新春一家言(人民文庫執筆者)
[小説]
戀愛(荒木巍)
空だより(石光葆)
逆光線(本庄陸男)
競技の前(圓地文子)
その日ぐらし(岩藤雪夫)
衆目(那珂孝平)
恥多し(田宮虎彦)
花霧莊(菊池克己)
蝶(井上友一郞)
加代さん(高見順)
[中篇]
年の輪(第二囘)(古澤元)
自由ヶ丘パルテノン(第一囘)(堀田昇一)
樽切湖(第三囘)(澁川驍)
[長篇]
流れ(第四囘)(立野信之)
城門の街(第二囘)(湯淺克衞)
大學(第六囘)(田村泰次郞)
文壇ニュース
文藝講演會報告
編輯後記
第2巻第4号
讀者の頁
人民社だより
市井談義
今度の組閣風景
お客が平身低頭する時代
吾がヒゲに題す
獄舎に響く歌聲
結城さんの一部修正
親切なる新聞記事
明るい話・暗い話
カメラは正直すぎる
[推薦作]
夕立雲(山田多嘉市)
一つの世界(志摩雅夫)
砂糖藏(岡田林太郞)
[一周年を迎へて]
挨拶(武田麟太郞)
一周年を迎へて(本庄陸男)
民衆的リアリズム(靑野季吉)
現代靑年のために(野上彌生子)
讃辭(片岡鐵兵)
祝辭(川端康成)
好敵手(林房雄)
風潮からの脫出(豐島與志雄)
雜感(廣津和郞)
讀者から(野口秋男)
信賴と期待(北方堯)
お慶び(牧美子)
糞リアリズムの打破(丸山進)
農村の讀者から(峯岸耕牧)
[小説]
悲しい時代に(完結)(木本欽吾)
樽切湖(第五囘)(澁川驍)
自由ヶ丘パルテノン(第三囘)(堀田昇一)
[六號雜記]
小説以前(田宮虎彦)
改造と中央公論(石光葆)
月評に就いて(竹内昌平)
小説について(上野壯夫)
文學賞について(細野孝二郞)
暗黑病(木本欽吾)
五十年祝ひ・その他(那珂孝平)
叫びの文學(古我菊治)
ジイドに何か加へたい(平林彪吾)
八つ裂きの蛇(井上友一郞)
日本的文學に就いて(菊池克己)
[文壇ニュース] ●文學賞の頻出 ●長篇小説時代 ●オリムピツク文學 ●新しき土 ●美辭麗句の流行 ●谷崎の源氏物語 ●犀星の渡滿 ●インテリの創刊 ●島木と武麟 ●同人雜誌賞 ●芥川賞決定 ●劇作家の氣焰
[長篇]
年の輪(第四囘)(古澤元)
城門の街(第四囘)(湯淺克衞)
流れ(完結)(立野信之)
人民文庫賞投票募集
編輯後記
第2巻第5号
人民文庫賞發表
投稿小説選評
市井談義
東京市會議員選擧
萬遍なき物價勝騰貴
燒死した女中と當局
映畫批判に脱帽する
先生と云はれる人間
南地藝奴の爭議
こちとらの顏を立てろ
醜惡府議とネオンサイン(関西版)
誰が皆様であるか(関西版)
その時だけ勇敢である
人民社だより
原稿募集
讀者の頁(三島・森野保/小石川・久本和敬/神戸・濱淵生次/長崎・松原時男/荒川・山脇光造/高知・海江鐡藏/長崎・吉永武/大阪・荒川護/淀橋・酒井光造./大阪・沼田眞一)
[小説]
荒鷲(峯川伸)
感傷肖像(那珂孝平)
新聞記事(竹内昌平)
宿願(細野孝二郎郞)
美しく見えた女(荒木巍)
[六號雜記]
小説的問題と讀者(高見順)
讀者とともに(石光葆)
希望館を中心に(松田解子)
早稻田・三田文學評(南川潤)
積極性といふこと(田宮虎彦)
鶴の味(田村泰次郞)
芥川賞作品批判(上野壯夫)
不可解きはまる論理(澁川驍)
推薦小説に就いて(小坂たき子)
[文壇ニュース] ●直木賞の失敗 ●賞にからんで ●文壇淸掃運動 ●板垣龜井の論戰 ●只原稿の問題 ●葉山の上京 ●中野と小林 ●作品と人間 ●鎌倉組文學派 ●その後の浪曼派 ●無稿料と立野
日本の浪曼派を訊す(石光葆/井上友一郎/新田潤/本庄陸男/堀田昇一/竹内昌平/南川潤/田村泰次郞/田宮虎彦/那珂孝平/上野壯夫/古澤元/湯淺克衞/平林彪吾)
[長篇]
樽切湖(終篇)(澁川驍)
年の輪(第五囘)(古澤元)
編輯後記
第2巻第6号
市井談義(關東版・關西版合併) ○神様の思惑ちがひとは ○二部敎授制を廃止せよ ○ハマの沖人夫の命 ○ああ餘にも現實的なもの ○日本的とはなんぞや ○無痛分娩の福音 ○觀光シーズンと外人客 ○贋札はなぜ現れたのか ○文學にニセ物はないか ○八幡市は
明朗の坩堝 ○離村民の增大と政府 ○春の大阪てもよい所
■原稿募集
■人民社だより
自由ヶ丘パルテノン(百五十枚)(堀田昇一)
[小説]
血の値段(平林彪吾)
狐鼠(菊池克己)
特別讀物小説 喧嘩戀愛(高見順)
市井の生活と文學を語る(座談會) 新しき世代の靑年が如何なる態度で、その日々をおくり迎へているか、そして日本の現代文學に對してどうした批判をくだしているか、これを語る靑年たちは機戒工であり印刷工であり中學敎諭であり會社員銀行員であり、浴場業飮食業者であり、
通信事務員辯理士である。爲政者及び文學者に欲求する靑年の眞摯なる聲を聽け。(語る者・小倉進/仲田淸/秋田喜代次/佐多雄一/刈米貞夫/小畑浩/牧本德一郞/和久本昌敬/松野秀夫/宮野常次郞/大濱頂六/伊藤博/野口秋男/遠藤義夫/川村康雄/聽く者・武田麟太郞/
本庄陸男)
★立體漫畫 ●石ころだらけの道 ●人民共はどこへ行く ●萬葉古事記の精神(岸丈夫)
★評論應募原稿批評
文藝時評(保田氏の「日本の橋」を中心に)(澁川驍)
當選評論
樽切湖的リアリズムへの感想(酒井逸雄)
東京市電の社會性と藝術性(柿沼太郞)
[文學演劇映画ニユウス]
國際ペン俱樂部第十四囘大會報告書紹介 雜誌「文學界」海産論「耕人」發刊さる ○「北東の風」の企圖 ○進歩的であるもの ○新劇の大劇場進出 ○「陸を往く船」 ○ニュース映畫に望む ○東寶と松竹の映畫戰 ○「からゆきさん」と監督 ○「かりそめの幸福」
[長篇]
城門の街(第五囘)(湯淺克衞)
あらがね(第一囘)(間宮茂輔)
編輯後記(武田麟太郞)