思潮 第1号-第13号(昭和21年3月~23年9月)
第一巻第一號(昭和二十一年三月一日發行)創刊號
發刊の言葉
特輯・新文化發足への省察と展望
[思想]日本イデオロギイ論(羽仁五郎)
[哲學]明日の哲學(古在由重)
[歴史]歴史認識の新段階(林健太郎)
[科學]科學の民主化へ(今野武雄)
[文學]基盤の恢復(中島健藏)
[文學]近代文學の崩壊過程(クボカワ・ツルジロウ)
日本文學私見(阿部次郎)
兩思想家[三木・戸板]喪失の文化史的意義(永田廣志)
西鶴斷片(潁原退藏)
文明の崩壊(市河彦太郎)
[作家研究]北村透谷論(小田切秀雄)
[文藝時評]逸脱・低迷の中から(岩上順一)
逝けるケーテ・コルウィッツの作品(赤松俊子)
立ち話[時事スケッチ](木下章)
[詩]喪失・途上(菱山修三)
[創作]表札(壺井榮)
雁宿(室生犀星)
世界の波動
編輯後記
表紙・カット(兒島善三郎)
第一巻第二號(昭和二十一年五月一日發行)五月號
特輯・三つの史的斷面とその文學的表現
古代國家の二元性(藤間生大)
古代の文學と政治(石母田正)
中世の朝幕關係(今井林太郎)
矛盾の文學[南北朝時代をめぐって](永積安明)
近世に於ける天皇の政治的地位(林基)
近世文學覺え書(近藤忠義)
西田哲學研究(高山岩男/永田廣志)
[作家研究]石川啄木論(クボカワ・ツルジロウ)
[文藝時評]進歩への呪咀に就て(小田切秀雄)
ドライサアとその時代(松本正雄)
歌舞伎の再檢討(村山知義/中村翫右衞門)
スーヴニール・ショップ(須田國太郎)
プラークの栗並木の下で[200枚](コンスタンチン・シーモノフ/土方敬太譯)
劇評
讀者通信
世界の波動
編輯後記
表紙(兒島善三郎)
カット(三岸節子)
第一巻第三號(昭和二十一年八月三十日發行)第3號
特輯・國語改革の書問題
國語民主化の方向(高木弘)
國字問題きりぬき帳(佐伯功介)
まず、カナ專用時代を作れ(松坂忠則)
漢字のあとすさり(倉石武四郎)
基礎語(土井光知)
國語國字問題談義(小林英夫)
國語の民主化について(東條操)
民主主義下の國語問題(金田一京助)
國語國字問題解決の途(藤村作)
新生日本の國語政策(保科孝一)
國寶問題の檢討(田中一松/大口理夫/岸田日出刀/柳宗悦)
ロシヤの魂(エレンブルグ/藏原惟人譯)
[作家研究]森鷗外論(小田切秀雄)
[創作]雀(太宰治)
光くらく[100枚](中本たか子)
現代舞踊祭
編輯後記
表紙(兒島善三郎)
カット(三岸節子)
第五號(昭和二十二年十一月三十日發行)第5號
能動的ニヒリズムの問題(氷上英廣)
ロシヤのニヒリスト(岩間徹)
批評家としての正宗白鳥(佐々木基一)
死の周邊(福田裕)
[譯詩]母音—アルチュウル・ランボオ(鈴木信太郎)
[創作]悲願(宮内寒彌)
橋守(石塚友二)
表紙(里見勝藏)
扉(棟方志功)
カット(棟方志功/猪熊弦一郎/森田沙伊)
第六號(昭和二十三年一月一日發行)1月號
特輯・後進國論
思想の遅れといふことに就て(三枝博音)
進化への一つの道(松田智雄)
ロシアの後進性とソ連邦(的場德造)
二十世紀四十年代の自覺(大西巨人)
詩人の宿命(平田次三郎)
實存のロマネスク(山下肇)
タカクラ・テル「愛と死について」批判(宮原將平)
小林秀雄「モオツアルト」(吉田秀和)
[創作]皇妃(中村眞一郎)
第八號(昭和二十三年三月一日發行)3月號
對談 轉形期のヒューマニズム(高桑純夫/荒正人)
ルネサンス・ヒューマニズムと現代(杉浦明平)
虚無よりの創造—「明暗」における漱石—(猪野謙二)
小説の不安定(伊藤整)
[創作]外套[詩](小野十三郎)
出會(三島由紀夫)
表紙(マティス)カット(古沢岩美/三岸節子/猪熊弦一郎)
第十一號(昭和二十三年七月二十日發行)7月号
特輯・モダニズム批判
近代的自我の問題(小田切秀雄)
大塚史學の歴史(三木亘)
近代主義美術の系譜(林文雄)
モダニズム文學批判(中野秀人)
思潮 太宰治の死(平田次三郎)
[創作]晩春(井伏鱒二)
長沙近く(モチズキ・ヨシ)
表紙(ピカソ)カット(古沢岩美/三岸節子)
第十三號(昭和二十三年九月二十日發行)秋季小説特集號
☆秋季小説特集
たげざんずひと(稻垣足穗)
無名氏(新田潤)
始めての心(武田麟太郎)
杉並木(井沢義雄)
獨酒の乾杯(金達壽)
歴程(中本たか子)
表紙(ピカソ)カット(川島理一郎)