女性改造 第3巻第1-10号(大正13年1月~10月)
第三卷第一號(大正13年1月)
静かなる鐘をきくとき
童貞聖母(和辻哲郎)
彼方の世界と婦人(原田實)
序破急(長谷川如是閑)
男女関係の新標的(女性改造談話會)
千葉亀雄
久米正雄
鷹野つぎ
平塚明子
佐藤春夫
長谷川如是閑
[外国に於ける婦人参政権運動の實情]
英國婦人参政権成立冨時の「真情と事情に封する回観及批判
(杉森孝次郎)
獨逸に於ける婦人賛政運動の實情
(黒田禮二)
米國婦人の特色ある政治運動
(井上秀子)
佛蘭西の婦人参政運動
(小牧近江)
我國婦人参政権運動の将来
(平塚明子)
若し千圓をお年玉に貰つたら?
(堀江歸一 岡本一平 江口渙 奥むめお 木村恒
山本有三 里見弴 芥川龍之介 千葉亀雄 杉村楚人冠
茅野雅子 友枝高彦 藤島武二 藤森成吉 久保田万太郎
生方敏郎 安倍磯雄 佐々木味津三 中村歌右衛門
神近市子 帆足理一郎)
女學校時代の回想
思ひ出して微笑む(吉岡彌生)
お自慢二つ(神近市子)
卒業式の夕(丹野てい子)
二昔まへ(大村嘉代)
ゆかりの袴(森律子)
江戸川べりを通つた六人組(山川菊榮)
紐育へ渡る前後(石川靜枝)
花園の中野禁断の果實(厨川蝶子)
一三人の女優志願(長谷川時雨)
[震災後の全國女史専門學校入學案内]
久米正雄の結婚(田中純)
春色江戸紫(定岡いるゝ)
吾が兒の成長を樂みて
感謝の吐息(鷹野つぎ)
愛のかなしみ(原阿佐緒)
小さな三人姉弟(三宅やす子)
避難生活の中に(土岐善麿)
子供は自然の兒(秋田雨雀)
元旦(科學の話)(石原純)
マリイ・ロオランサン(堀口大學)
土にしたしみて(原阿佐緒)
春宵戀を想ふ(慶募當選)
寂しい心(水道十九)
髪は地に咲く花(小林啄夢子)
愛人への言葉(石渡靜子)
[家庭欄]
兒童のために選擇繪書(泉甲二)
周子運新傾向は復興色と復興柄(鹿島英二)
家庭副業を始める婦人の心得(亀井孝子)
お餅のおいしい食べ方二十種(中川浪子)
家庭にも出來る一語の促成栽培法(坂野房子)
實用と趣味を兼ねた癈物利用の染色法(上坂りう子)
時評(理想ある復興 軍隊生活の原理 華族から平民へ)
(千葉亀雄)
東京聯合婦人會の組織と其の活動(守屋東)
出世五人男(長篇)(宇野浩二)
日記の中より(長詩)(武者小路實篤)
うすぼんやりのお唉(慶募小説)(草川信子)
亡き妻に書き逘る(荻原井泉水)
春(童話劇)(竹久夢二)
百年の戀(小説)(里見弴)
表紙(藤島武二)
口繪 セヌヴイエエヷ(●事参照)マリー・ローランサン婦人
東京復興畫報(三越の銀座マーケットの仲店)
附録錄
誰にも出來る手輕な強健法(エツチ・ニッセン原案 白井規矩郎補遺)
第三卷第三號(大正13年3月)
賀牋(與謝野晶子)
僻見(芥川龍之介)
家庭に於ける文藝書の選擇に就いて(女性改造談話會)
(阿部次郎 芥川龍之介 大村嘉代子 與謝野晶子
德田秋聲 千葉亀雄)
婦人の世紀(平林初輔)
時評 青年日本の黎明 ラとアの二政治宗(千葉亀雄)
近代女性に對する五つの觀察
(一)女の藝術的受性について(川路柳虹)
(二)従來で見る此頃の女のスタイル(宇野浩二)
(三)明治大正の女性美の推移
(四)趣味から見た近代女性の言葉(鏑木凊方)
(五)日本女性が理性的でないことは(秋田雨雀)
日本男性が理性的でないことを證する
伯林帳(益田甫)
山の旅籠(小唄)(竹久夢二)
文壇名家の婦人印象記
北原白秋氏夫人 谷崎潤一郎氏夫人 (津田光造)
菊池寛氏夫人 吉田綋二郎氏夫人 (杉ひろ子)
宇野浩二氏夫人 阿部次郎氏夫人 (高須芳次郎)
志賀直哉氏夫人 高濱虛子氏夫人
坪内逍遙氏夫人 田山花袋氏夫人
小川未明氏夫人 中村吉藏氏夫人
徳富蘆花氏訪問の記(野木光枝)
應募篇 農村の女性より都市の婦人へ(河野久美子)
「虐げられし人々」を讀みて(根津琴枝)
小説の讀者と婦人 (名倉秀野)
異端の晝家ムンク(吉田八重子)
若き植物學者の手帳より(科學の話)(土居格)
桃咲く頃と少女の日
桃の花三題(九條武子)
雛壇の毬(小川靜枝)
雲母片(中條百合子)
虹の仙女(童謡)(リッヂー・エム・ハツドレー)
家庭のページ 想像性の教育(倉橋惣三)
最も合理的な嬰兒服一揃ひ(佐賀ふさ)
春着の配色(齋藤久邇子)
お自慢郷土料理
家庭と不良少年(關寛之)
折り紙で出來る智惠雛さま(白井その子)
臺所の配置をどうしませう(森谷延雄)
鹵薄を拜觀する記(木村莊八)
文藝 鳳凰天に搏つ(長篇小説)柳原博漣)
杢兵衛の立往生(童話)(上司小劍)
出世五人男(長篇小説)(木村毅)
大國主の神(小説)(武者小路實篤)
表紙 たんぽぽ(竹久夢二)
口繪 女王陛下入臺の圖(木村莊八)
第三卷第四號(大正13年4月)
蟲のいい『人類』其他(生田長江)
家族制度と婚姻(宮本英雄)
絶對的男女平等?(市川房枝)
外債の使途と我國民の學悟(河津暹)
婦人が政治に參加する意義(長谷川如是閑)
學校から社會へ出る女性に
家庭内の毒素を警戒せよ(原田實)
思索と自らを鞭打つこと(小川未明)
社會に巢立つ人々へ(上代たの)
本年卒業する諸姉に贈る言葉(石原純)
美しき心を保て(吉田絃二郎)
人間巡禮(深澤邦子)
ルノアールの女(田中喜作)
テマの解けた氣持(大橋房子)
露西亞と子供(黑田禮二)
その頃の詩人の話(河井醉茗)
三角關係も惱む友へ(岡田道代)
學窓と別れるに際して(應募當選)
眞の幸福を索める(矢部しづ)
私が經濟獨立を必要とする理由(後藤靜子)
一つの仕事を見出して(木村絢子)
初めて十字路に立つ心(村瀨光枝)
すすきの蔭(童謡)(野口雨情)
花どきの憂鬱 春碧(室生犀星)
老婆の踊り(前田夕暮)
花愉人(柴山武矩)
花の頌(深尾須麿子)
櫻の花びら(荻原井泉)
蝶(西條八十)
病房にたわむ花(岡本かの子)
後ろ姿を美しくする運動(白井規矩郎)
若き經濟學者の手帳から(山口正太郎)
家庭のページ 木炭に就いて知らねばならぬ知識(近藤耕 藏)
レデ-メードとあつらへ(宇田川そめ)
内地にも應用出來る琉球料理十種(新城みや 子)
居間と食事室の間取設備(木檜恕一)
時評 總選擧と婦人問題(千葉亀雄)
女學校から實社會へ
カントの二百年祭
日露問題の險惡化
人とその著作(正宗白鳥)
僻見(芥川龍之介)
[創作欄]鳳凰天に搏つ(長篇小説)(柳原白蓮)
父親の氣持(小説)(鷹野つぎ)
橋の上と下(短篇)(有島生馬)
靑空の下(散文詩)(福田正夫)
茶をつぐ女(飜譯小説)(松村みね子)
戀の歌(短歌)(與謝野晶子)
黑い部屋(小説)(中西伊之助)
出世五人男(長篇小説)(宇野浩二)
表紙 れんげう(埴原久和代)
口繪 あみさげ(ルノアール)
第三卷第八號(大正13年8月)
表紙 なでしこ(木村莊八)
口繪 ナポリの朝(梅原龍三郎)
戀愛と道徳(石原純)
マルクス・ラッサアルの私生活(小泉信三)
男女の心の問題(田山花袋)
[現代文明批論]世界心(野口米次郎)
近代生活(野口米次郎)
谿(古屋芳雄)
文藝上の新傾向(千葉亀雄)
[日本美の高調]
藝術の神祕國(野口米次郎)
驚嘆すべき單純化(生田長江)
大日本の有する藝術美(香取秀眞)
笑ひと日本文明(廣瀨哲士)
エクスオプレツション其他(柳田國男)
江戸文明の一側面と浮世繪(田中善作)
(哲學講座)直毘神(紀平正美)
或る島の數日(若山牧水)
歌集『綠の斜面』より(島崎藤村)
日本アルプスのテント生活(奥宮加壽子)
山川菊榮論 女といふ割增を要せぬ評論家(堺利彦)
今のことその頃のこと(神近市子)
世界婦人欄 ジイナ婦人の近刊書(千葉亀雄)
最近の米國婦人界(市川房枝)
英國其他の新婦人問題(永井萬助)
流行槪觀(大橋房子)
フランスの女流畫家(デルスニス)
米國國民性側面觀(池田龍藏)
學童の半ズボン(岸邊福雄)
樂聖シューベルト(馬場二郎)
(文藝講座)小説の目的(森田草平)
パライソ・テレアル(蒲田春夫)
猫の死骸(萩原朔太郎)
遍路行(萩原井泉水)
[子供と科學]子供の理解と科學的心性の開發(谷騰)
自然界の不思議と子供(山川菊榮)
少年は科學者(倉橋惣三)
子供の科學的教育(三宅やす子)
サイホン應用の玩具(藤五代策)
(婦人生理學講座)身體美(永井潜)
僻見(木村巽濟を見る)(芥川龍之介)
創作 わが生ひたち(長篇小説)佐藤春夫
春遠からじ(長篇小説)ハツチンスン作 木村毅譯
日曜日(小説)(丹野てい子)
林檎畠のスケッチ(小説)(長作きくじ)
愚かな口髭(小説)豊島與志雄
第三卷第十號(大正13年10月)
表紙 ジンユア(安井曾太郎)
口繪 モレーの秋(正宗得三郎)
忠義孝道の新しき觀念
對人的忠義と社會的忠誠(長谷川如是閑)
自立的要請としての忠義と孝道(土田杏村)
現代文明批評 母性禮譛(野口米次郎)
『重大なる結果』
婦人非解放論の淺薄さ(山川菊榮)
財政及行政整理の根本趣旨(高橋亀吉)
美術の秋 美術觀照の態度(中川紀元)
彫刻の觀照に就いて(朝倉文夫)
畫壇ギルド(木村莊八)
日本に於ける洋畫の過去現在未來(山下新太郎)
現代日本畫の傾向(平福百穂)
[哲學講座]範疇及觀念(紀平正美)
浄月庵の秋(本莊可宗)
春香傳(中西伊之助)
燕岳の上(歌)(島木赤彦)
自分を觀る
かれ(久保田万太郎)
無信條に生きる(辻潤)
自分を買ひ被つてはゐない積り(堺利彦)
[文藝講座]人生の眞實と道德(森田草平)
男嫌ひ(盛山久子譯)
秋(詩)(赤松月船)
遺兒を偲ぶ
亡兄の子どもたち(有島生馬)
母として懷ふこと(厨川蝶子)
大杉君の五人の子供(安成二郎)
世界婦人欄 婦人内閣の末路(千葉亀雄)
男裝化其他趨異(大橋房子)
英米の婦人界(市川房枝)
野上彌生子論 その印象二つ三つ(森田草平)
終始ある女流作家(神近市子)
[婦人生理學講座]男體のと女の體(永井潜)
單純生活の根本問題(カンペンタア 宇佐見文藏譯)
おばけと子供
妖怪談と子供(三宅やす子)
子どもの頃とおばけ(岡田八千代)
戀と詩の生(矢野峰人)
創作 春遠からじ(木村毅譯)
鼻(廣津和郞)
女の客(入選)小林信
避暑地(入選)本多たけ
選語に(島崎藤村)
わが生ひ立ち(佐藤春夫)