黒潮 第32年第1号、第33年第2-3号(昭和2年1月~3月)
黒潮 新年號 第卅二年 第壱號(大正十六年一月一日發行)
東西兩京の言葉戰ひ(文博 吉澤義則)
十七世紀焚書譚(日夏耿之介)
近松以後の心中もの(鳶魚)
孔子樣の旅費の財源(文博 中村久四郎)
式亭三馬の模倣(國大 山崎麓)
近松門左衛門の絶筆から(木谷蓬吟)
若菜七草摘(江馬務)
行成伊房と定信(文博 尾上紫舟)
疑問の日本説話(文博 松村武雄)
古錢漫談(貫井銀次郎)
雅望書入狹衣物語(帝大 久松潜一)
川柳と中條流(醫博 高田義一郎)
春聯から春燈まで(東北大 靑木正兒)
南支那の田舎の情緒(後藤朝太郎)
スタール氏と玩具(西澤笛畝)
江戸趣味の小唄節(湯朝竹山人)
鳥百趣(金井紫雲)
佐久間象山の歌(文博 佐々木信綱)
動物の誤傳(木下謙次郎)
アリアン民族のペルシャ(荒木茂)
私の思ひ出(圓玉)
關東言葉について(文博 保科孝一)
琉球國劇の發生(伊波普猷)
オヴイデイエフの問ひ(文博 山田孝雄)
我々の大學時代(土井晩翠)
奴婢藉帳(國大 武田祐吉)
お龜島由來記(中山太郎)
大阪城の悲劇的運命(文博 春山作樹)
横井也有と文樵(石田元季)
最近の歐洲藝術(文博 瀧精一)
一節切の話(宮川曼魚)
赤いわしといふ言葉(木村仙秀)
團十郎代々の賢夫人(伊原靑々園)
小泉八雲の日本觀(高安月郊)
日本文學の自覺(一高 守随憲治)
江戸年中行事(文博 笹川臨風)
女六俳仙と捨女(法大 勝峰晉風)
假面の話(永田衝吉)
相撲見物改造(江見水陰)
人差指の話(帝大 金田一京助)
醉普齋韓天壽(三村淸三郎)
正月の民謡(松川二郎)
十返舎一九の旅程(尾崎久彌)
おさん茂兵衞物語(井上和雄)
女形の心懸(平山晋吉)
東京の寄席(鬼太郎)
紀路の歌枕をたづねて(京大 澤瀉久孝)
夢の面白味(平山蘆江)
遷る變る女の姿(齋藤隆三)
長袴で花道から(松本龜松)
夢と獏の研究(和田千吉)
文藝時論(靑野季吉)
我が文壇觀(中村武羅夫)
創作
吉田御殿(小山内薫)
親友(志賀直哉)
靑い大尉(横光利一)
賢夫人の一例(岸田國士)
言葉の術(島崎藤村)
黒潮 二月號(昭和二年二月一日發行)
つき草叙雜談(岩城準太郎)
支那宿の印象(後藤朝太郎)
京傳と馬琴との關係(山崎麓)
大隈侯の梁山伯(△×○)
死後の世界と其生活(井上芳郎)
笛ふけば踊る(放庵未醒)
梅の芝居(渥見淸太郎)
日本社會黨のこと(木村毅)
能楽私見(野々村蘆舟)
漫談明治初年より(△○×)
言葉の發達(今井彦三郎)
上海古洋書素見(石黒虹千尺)
異國玩具禮讃(守屋サム)
徳川期の鏡に就いて(水谷幻花)
人力車の出來た時分(□○△)
誤解された日本の文化(宮森麻太郎)
信長より籐吉郎女どもへの手紙(中村直勝)
三世歌右衞門とそのパトロン(石割松太郎)
亂暴な風俗(○□△)
購書雜話(奥野信太郎)
一節切の話(宮川蔓魚)
寶龜三年奴婢籍帳(武田祐吉)
盆栽綺語(金井紫雲)
昔の越後屋のことなど(澤田花斧)
定齋(△○×)
剪燈新話と御伽婢子(鈴木敏也)
攝津の大椽と吉田屋(渡邊紫染)
川柳四手駕(西原柳雨)
茶道上の「侘び」と「寂び」(高橋箒庵)
支那戯曲小説に描かれたる豐臣秀吉(靑木正兒)
江戸名物(笹川臨風)
醉普齋韓天壽(三村淸三郎)
孔子樣の身長と陶淵明の俸給(中村久四郎)
日本の弓(後藤守一)
紀路の歌枕をたづねて(澤瀉久孝)
鎌倉時代の人々(櫻井要)
卯槌と卯杖(鎭目桃泉)
風月の長者(石田元季)
スイカラ演説(成澤玲川)
香川景樹の人生觀(高安月郊)
プロの秀吉ブルの家康(平山蘆江)
文藝上のアナとボル(堺利彦)
江南懷古(武内義雄)
鳥獸の誤傳(木下謙次郎)
萬葉歌風の一特色(次田潤)
私の思ひ出(圓玉)
支那哲學者墨子(小柳司氣太)
川柳と中條流(高田義一郎)
徳川時代に渡來の外人と師友關係の日本人(呉秀三)
ペンを休めて(金田一京助)
童謡民謡小唄(湯朝竹山人)
日本文學と性慾(中谷博)
サヴエートロシアに於ける極東及中亞の研究(石田幹之助)
平家物語雜感(中村孝也)
文藝時論(靑野季吉)
創作
なりゆき(宮地嘉六)
近代的女性(林房雄)
黒潮 三月號(昭和二年三月一日發行)
原敬・リンカーン・華盛頓(下村海南)
議會(高畠素之)
築地小劇場の人々(林癸未夫)
德川時代に渡來の外人と師友關係の人々(呉秀三)
印度アリアンと黒人の説話による握手(松村武雄)
古裂帖(藤井紫影)
川柳と中條流(高田義一郎)
華道三才の型と和歌の三十一文字(吉澤義則)
贅澤な心配(阿部賢一)
洗う話(高野六郎)
廣東政府と夢想家(清澤洌)
古書の想出(石割松太郎)
三弦に對する西洋人の感想(杵屋左吉)
老翁獨語(中島虎一郎)
日本文學に現われた性慾(中谷博)
藥師堂谷紀事(蒲原有明)
駒坊の死(成澤玲川)
朝鮮役の歸化人(中村久四郎)
北支那の田舎の情緒(後藤朝太郎)
蜀山人と堀田六林(石田元季)
記者生活斷片(小野賢一郎)
政界豫談(荒木武行)
寄生蟲小觀(横山桐郎)
僞物三角形(山浦貫一)
小運送の運賃に就て(島田孝一)
アリストクラシー文學(守屋謙二)
シルレルの潜水者(内田惠太郎)
漫談神戸昔話(岸留史)
昭和身邊雜觀(木村莊八)
萬葉の二迷橋(松川二郎)
俳人許六の死(鈴木重雅)
ダイアと指環(矢野正世)
兩國界隈(平山晋吉)
敵討を見た話(本山荻舟)
私の思い出(悟道軒圓玉)
武道に就いて(守屋隆次)
對局中の癖(生駒光翺翔)
眞貸及僞貸に就いて(守屋隆次)
血税騒動物語(伴三千雄)
家庭裁判の一場面(中村萬吉)
市民の手帳より(北村包彦)
和尚と小僧(中田千畝)
スポーツが何故惡い(寺田瑛)
川柳十軒店(西原柳雨)
日本演劇史完成の大事業(飯塚友一郎)
戯曲
獅子に食われる女(中村吉藏)
廣場のベンチにて(村山知義)