群像 第19巻第5号-第8号(昭和39年5月~8月)
第十九巻第五號(昭和三十九年五月一日發行)五月特大號
表紙・カット 今井ロヂン
第七回「群像」新人文學賞發表
小説當選作 どくだみ(三好三千子)
評論當選集 龜井勝一郎論(松原新一)
新人文學賞選評(伊藤整/大岡昇平/中村光夫/平野謙)
第八回「群像」新人文學賞應募規定
[創作特集]
聲帯模寫(中野重治)
喫煙決死隊長のこと(佐藤春夫)
たんぽぽ(壺井榮)
宇宙の墓場(埴谷雄高)
祕事法門(杉浦民平)
かたち(佐多稻子)
返照(小島信夫)
櫻の木のある校庭(網野菊)
一路[二十](丹羽文雄)
絹と明察[五](三島由紀夫)
[特集]最初に書いた批評・最初に受けた反論
・假象(荒正人)・中條百合子繪姿(伊藤整)・思想・文學の文脈(小田切秀雄)・批評家としてのスタート(河上徹太郞)・最初の理解者(佐々木基一)・死の豫言者(杉浦明平)・私の評論事歴(瀨沼茂樹)・出發のころ(寺田透)・『一九四六文學的考察』(中村眞一郎)・「モウパッサンの道」(中村光夫)・赤ずきん(花田清輝)・非難の正當性(埴谷雄高)・文字どおりの處女作(平野謙)・批評家の無念(本多秋五)・答えにならぬ答え(山室靜)・初めての作家論(山本健吉)
風樓に滿たず(竹内好)
エジプトの遊牧民を訪ねて(小林正次)
文語文の二つの流れ(築島裕)
西洋での“書”の流行(西川寧)
描寫と説明[映畫雜感](藤枝靜男)
『砂の上の植物群』[書評]
創作合評[204回]
—作品—・よしこの・されどわれらが日々—・愛のごとく・鷹のいる村(河上徹太郞/山室靜/北原武夫)
■文壇人物論 木山捷平 小島信夫 花田清輝
■文藝知識 古典主義・擬古典主義
■侃侃諤諤
■讀者論評
國語教科書と現代作家(盬田良平)
石川啄木の下宿生活[日本文壇史](伊藤整)
續 年月のあしおと[新連載](廣津和郎)
言葉の藝術[新連載](中村光夫)
第十九巻第六號(昭和三十九年六月一日發行)六月號
表紙・カット 今井ロヂン
[創作]
花の下にて(井上靖)
無門庵(木山捷平)
水先人(長谷川四郎)
小仙女のために(中村眞一郎)
無間の鐘(花田清輝)
一路[二十一](丹羽文雄)
絹と明察[六](三島由紀夫)
「ある女の遠景」について[言葉の藝術]((中村光夫)
續 年月のあしおと[二](廣津和郎)
入道志願者はかく考える(本多秋五)
啄木と女たち[日本文壇史](伊藤整)
十九年間の變遷(埴谷雄高)
ヨーロッパ旅行「旅は道づれ」(三輪福松)
語源の創作(楳垣實)
災害は減らせる(大谷東平)
葛川明王院の枡(寶月圭吾)
創作合評[205回]
—作品—・「聲帯摸寫」・「茅ノ島所見」・「黒と白の猫」・「返照」(河上徹太郞/北原武夫/山室靜)
三好達治を悼む(中谷孝雄)
戰車と赤い風船[映畫雜感](三浦朱門)
『第四の蛙』[書評]
[文壇人物論]廣津和郎 瀨沼茂樹 中村眞一郎
[文藝知識]寫實主義
自然主義
■侃侃諤諤
■讀者論評
■新人文化學賞應募規定
<座談會>大正作家・
・反自然主義の大同團結・大正の詩人たち・大正の小説家たち・大正文壇を代表する人々・大正作家の氣風
・大正文壇と今日の文壇・大正文壇の變り種・大正の批評家(佐藤春夫/伊藤整/平野謙)
第十九巻第七號(昭和三十九年七月一日發行)七月號
表紙・カット 今井ロヂン
[創作]
化粧(圓地文子)
曠野(庄野潤三)
傷手(北原武夫)
庶民の幸福(きだみのる)
一路[二十二](丹羽文雄)
絹と明察[七](三島由紀夫)
<座談會>現役批評家
・最近の批評活動について・批評家論の必要性・文藝時評について・批評家と勝負ごと・「批評家長男」説・批評家と讀者の關係・批評家の文章・批評家各論(大岡昇平/武田泰淳/梅崎春生)
古い出雲・新しい出雲(水野祐)
女人成佛(渡邊照宏)
ある變造土偶露見の顛末(江坂輝彌)
[佐藤春夫追悼特集]
佐藤春夫氏の思い出(坪田譲治/江口渙/室生朝子/石坂洋次郎/中谷孝雄/龜井勝一郎/高田博厚/吉行淳之介/安岡章太郎/長谷川幸雄/檀一雄/山本健吉/野間仁根/丸岡明/丹阿彌谷津子/森類/奥野信太郎/井上靖/富澤有爲男/水谷清/柴田錬三郎)
佐藤春夫(西脇順三郎)
佐藤春夫の文學(島田謹二)
父の死(佐藤方哉)
中途半端な「ばかげた世界」[映畫雜感](杉浦明平)
『考えるヒント』[書評]
■文藝知識「異邦人」論爭
ダダイズム
■文壇人物論 本多秋五
■侃侃諤諤
■新人文化學賞應募規定
■「讀者カード」當選者發表
「近代文學」派の問題(吉本隆明)
文語の自覺[言葉の藝術](中村光夫)
續 年月のあしおと[三](廣津和郎)
永井荷風の歸朝[日本文壇史](伊藤整)
創作合評[206回]
—作品—・「花の下にて」・「蒼天」・「愛猫知美の死」・「無間の鐘」(阿部知二/手塚富雄/佐藤朔)
第十九巻第八號(昭和三十九年八月一日發行)八月號
表紙・カット 今井ロヂン
[創作]
眺め(中野重治)
退職の願い(尾崎一雄)
船頭小路(川崎長太郎)
死の淵より(高見順)
一路[二十三](丹羽文雄)
絹と明察[八](三島由紀夫)
日本にも恐龍がいた(高井冬二)
張り紙(村井正誠)
スポーツと科學(東俊郎)
創作合評[207回]
—作品—・「化性」・「傷手」・「青い手首」・「枯木の周邊」(阿部知二/手塚富雄/佐藤朔)
文學讀者の傾向 最も尊敬する文學者は?
最も讀みたい文學者は?
偏見の必要[言葉の藝術](中村光夫)
續 年月のあしおと[四](廣津和郎)
森田草平が「煤煙」を書く[日本文壇史](伊藤整)
小説とはなにか[新人](松原新一)
脱出者の物語[映畫雜感](佐々木基一)
『現代日本作家論』[書評]
[文壇人物論]尾崎一雄
中野重治
[文藝知識]象徴主義
象徴
■侃侃諤諤
■讀者論評
■新人文化學賞應募規定
特集・最も印象に殘った批評(中野重治/伊藤整/尾崎一雄/佐多稻子/吉行淳之介/田村泰次郎/北原武夫/長谷川四郎/上林曉/深澤七郎/川崎長太郎/安岡章太郎/藤枝靜雄/大江健三郎/檀一雄/庄野潤三/梅崎春生/木山捷平/阿部知二/遠藤周作/大岡昇平/壺井榮/井上光晴/島尾敏雄/網野菊/三浦朱門/丸岡明/小島信夫/武田泰淳/丹羽文雄/中村眞一郎/平林たい子/阿川弘之/圓地文子)