群像 第17巻第5号-第8号(昭和37年5月~8月)
第十七巻第五號(昭和三十七年五月一日發行)五月特大號
第五回「群像」新人文學賞發表
當選作
小説部門 日蝕(西原啓)
評論部門 私小説論の成立をめぐって(大炊絶)
<座談會>新人文學賞選評(伊藤整/大岡昇平/中村光夫/平野謙)
■第六回「群像」新人文學賞應募規定
高見順[十二の肖像畫](山本健吉)
年月のあしおと[明治・大正・昭和の文學的思い出](廣津和郎)
藤村のモデル事件[日本文壇史](伊藤整)
わが二つの會[仲間の面々](大田洋子)
創作合評[180回]
——作品——・不毛・うす眼・かなかな・流轉の記(三島由紀夫/福永武彦/花田清輝)
クマ料理のいろいろ(犬飼哲夫)
はんてんぼく(森類)
母は亡ぶ(唄孝一)
文學者と政治家(佐藤觀次郎)
文學運動と黨員 文學者の除名(佐々木基一)
文學を志す人々へ[追い詰められ、追い込まれて小説を書く](吉行淳之介)
若き日の室生犀星(佐藤春夫)
老書生犀星の「あわれ」(森茉莉)
■侃侃諤諤
■讀者論評
[創作]
我等は死者と共に[87枚](椎名麟三)
水(佐多稻子)
終の棲家[五](圓地文子)
世界の新文學 <フランス>死の宣告[172枚](M・ブランショ/三輪秀彦譯)
表紙・カット(清川泰次)
第十七巻第六號(昭和三十七年六月一日發行)六月號
[創作]
大鱏の話(上林曉)
やどり木(由起しげ子)
自動給餌器(きだみのる)
終の棲家[六](圓地文子)
ニノチカ[新人114枚](志田曉男)
<世界の新文學>高い白揚樹[中國69枚](茹志鵑/佐藤一郎譯)
明治ロマンチシズムの潮流[日本文壇史](伊藤整)
春の日の會[仲間の面々](中谷孝雄)
[對談]私小説と本格小説
*文壇のパスポート*「本格小説はけなされる」*批評家と私小説の關係*アクチュアリティとは*批評家の認める小説*「批評家は逃亡奴隷である」*多作と寡作*現代小説の行詰りを打開する道(平野謙/松本清張)
現代文明の恐怖と闘う海洋學(宇田道隆)
新人の小説について(白井浩司)
本場の味(川喜田愛郎)
不良どものうたごえ(福田定良)
幕末志士の一斷面(小西四郎)
作家訪問嫌いの雜誌づくり好き(木村徳三)
『明暗』の主題[新人](宮井一郎)
文學を志す人々へ[倫理と詩との婚姻](埴谷雄高)
武田泰淳[十二の肖像畫](山本健吉)
年月のあしおと[明治・大正・昭和の文學的思い出](廣津和郎)
▽侃侃諤諤
▽讀者論評
▽新人文學賞應募規定
創作合評[181回]——作品——・戀の泉・水・瘋癲老人日記(三島由紀夫/福永武彦/花田清輝)
表紙・カット(清川泰次)
第十七巻第七號(昭和三十七年七月一日發行)七月號
[創作]
川はいまも流れる[207枚](大原富枝)
記憶(梅崎春生)
薪小屋(庄野潤三)
終の棲家[7](圓地文子)
大衆文學再批判(大岡昇平)
中野重治[十二の肖像畫](山本健吉)
批評家に望む<アンケート>
(中村眞一郎/深沢七郎/上林曉/吉行淳之介/大江健三郎/椎名麟三/壺井榮/丹羽文雄/川崎長太郎/島尾敏雄/小島信夫/福永武彦/平林たいこ/埴谷雄高/大原富枝/梅崎春生/阿川弘之/曾野綾子/武田泰淳/佐多稻子/森茉莉/野間宏/伊藤整/安部公房/木下順二/由起しげ子/尾崎一雄/遠藤周作/庄野潤三/花田清輝/井上靖/舟橋聖一/圓地文子/高見順)
ティチナー先生と私(横山松三郎)
暮し向きのこと(田中澄江)
ウナギについて(鈴木棠三)
初心忘るべからず(遠藤周作)
文學のふるさと(奥野拓哉)
田の神(西角井正慶)
いわゆる<純文學論爭>のために[新人賞受賞第一作](大炊絶)
春夏秋冬の會[仲間の面々](瀨沼茂樹)
文學を志す人々へ[ひとつの方法](中村眞一郎)
年月のあしおと[明治・大正・昭和の文學的思い出](廣津和郎)
正宗白鳥と眞山青果[日本文壇史](伊藤整)
作家の「生活」(江藤淳)
▽侃侃諤諤
▽讀者論評
▽新人文學賞應募規定
創作合評[182回]——作品——・ニノチカ・枯葉の寝床・雷鳴・杉林そのほか(埴谷雄高/平林たい子/寺田透)
表紙・カット(清川泰次)
第十七巻第八號(昭和三十七年八月一日發行)八月號
[創作]
丸の内八號館[167枚](芝木好子)
屠殺(高見順)
ある香港人(田村泰次郎)
終の棲家[完結](圓地文子)
年月のあしおと[明治・大正・昭和の文學的思い出](廣津和郎)
陸羯南と綱島梁川の死[日本文壇史](伊藤整)
井上靖[十二の肖像畫](山本健吉)
女流文學者というもの(由起しげ子)
<座談會>日本文化と外國文化・日本の外國理解と外國と日本理解・アメリカの日本學者の三つの型・日本文學紹介の障害・過去が現在に生きていない日本・古典と現代文學の分裂とつながり・文學作品の飜譯上の問題點・日本の文章のあいまいさとわかりにくさ・傑れた飜譯作品を生むためには(伊藤整/江藤淳/加藤周一)
天草紀行(笹淵友一)
「青空」のころ(龍村謙)
木曾谷のナップ・サック(本間寛)
君子の交わり(大畑末吉)
「戰後文學」は幻影だった(佐々木基一)
文學を志す人々へ[ある夏の讀書日記](庄野潤三)
キアラの會[仲間の面々](八木義徳)
[論爭]
汁粉屋の異議[大岡氏の「大衆文學再批判」に對して](海音寺潮五郎)
慢心を去れ[海音寺氏の反論に答える](大岡昇平)
エリート意識による妄想(海音寺潮五郎)
▽侃侃諤諤
▽讀者論評
▽新人文學賞應募規定
創作合評[183回]——作品——・川はいまも流れる・武州鉢形城・風呂焚く男・記憶(埴谷雄高/平林たい子/寺田透)
表紙・カット(清川泰次)