群像 第16巻第1号-第5号(昭和36年1月~5月)
群像 新年特大號(昭和三十六年一月一日發行)
[創作特集]
長い谷間(新連載)(椎名麟三)
感情(丹羽文雄)
童謡(吉行淳之介)
縁(圓地文子)
肉親再會(遠藤周作)
燔祭(阿部知二)
わが塔はそこに立つ(三)(野間宏)
日を愛しむ〈六二枚〉(外村繁)
ボッチチェリの扉〈一二一枚〉(森茉莉)
夜のあらくれ(新人)〈九〇枚〉(北村鱒夫)
年月のあしあと〈明治・大正・昭和の文學的思い出〉(廣津和郎)
〈座談會〉流行作家(山本健吉/荒正人/臼井吉見)
新進作家と流行作家
非流行作家について
作品の質と量
ベスト・セラーの今昔
文學のエネルギー
文學の擴大再生産ということ
作家の暇面と素顔
杉ピン追悼(朱牟田夏雄)
日本國家の誕生(井上光貞)
病院スト(中山恒明)
贋物の鑑定(相良守次)
ある投書(大島淸)
カミュの思い出(井上究一郎)
冬を知らない蝉(辻光之助)
伊藤整一側面(現代作家論)(平野謙)
歴史家のみた日本文化(汚い社會と美しい文化)(家永三郎)
買物
第一印象で買ふ(平林たい子)
面倒なもの(吉田健一)
買物ぎらひ(上林曉)
「蒼き狼」は歴史小説か(常識的文學論)(大岡昇平)
[近況]
ステインドグラスの夢(大原富枝)
沒になつた文章(大江健三郎)
キノコ(福永武彦)
創作合評(164回)(花田淸輝/江藤淳/寺田透)
女流
エネルギイ
女たらし
風流夢譚
惡文追放
侃侃諤諤
讀者月評
講談社賞の決定
野間文藝賞の決定
表紙・カット 近藤弘明
群像 三月號(昭和三十六年三月一日發行)
[創作]
正妻(二百枚)(大原富枝)
わが塔はそこに立つ(五)(野間宏)
長い谷間(三)(椎名麟三)
形見分け(七十枚)(福永武彦)
正吉思汗の秘密(常識的文學論)(大岡昇平)
年月のあしおと(明治・大正・昭和の文學的思い出)
井伏鱒二の詩と眞實(現代作家論)(河上徹太郎)
テレビ
テレビとテレヴィ(なかのしげはる)
わがテレビ體驗(大江健三郎)
テレビ雜感(木山捷平)
〈座談會〉
私小説は滅びるか(龜井勝一郎/庄野潤三/上林曉)
「私」とはなにか
なぜ私小説をかくか
反俗について
論理的價値と美的價値
フィクションについて
「私」を生かすということ
私小説とイッヒ・ロマン
私小説はどうなるか
去年の想出(硲伊之助)
アナウンサーのズーズー辯(柴田武)
セーヌの釣り(齋藤磯雄)
山崎富枝のこと(北林谷榮)
雪の匂い(濱谷博)
人類の將來(直良信夫)
女が描けるかどうか、又、どのように描けるかということなど…(中村眞一郎)
日本藝術の第二藝術性(河北倫明)
散文藝術への欲求(佐野金之助)
天皇制批判の傳統(歴史家のみた日本文化)(家永三郎)
[近況]
ニューヨークにて(伊藤整)
美容體操の效果について(杉浦明平)
玉樟のコサオロシ(尾崎一雄)
創作合評(166回)(花田淸輝/江藤淳/寺田透)
凶徒津田三藏
歸省
セヴンティーン
侃侃諤諤
惡文追放
讀者月評
表紙・カット 近藤弘明
群像 四月號(昭和三十六年四月一日發行)
[創作]
望郷の賦(佐藤春夫)
他人の死(安部公房)
八十四歳(大田洋子)
灰の花(安岡伸好)
ヴィーナス遺文(丸岡明)
長い谷間(四)(椎名麟三)
わが塔はそこに立つ(六)(野間宏)
武田泰淳(現代作家論)(寺田透)
國語も小説もやさしくない(常識的文學論)(大岡昇平)
〈座談會〉
戰後派と現文壇(武田泰淳・荒正人・埴谷雄高)
「近代文學」と戰後派の文學
戰爭體驗の受けとめかた
戰後派は何を創つたか
戰後派は衰えたか
「戰後派ムード説」について
戰後派に近い人・遠い人
アヴァンギャルド藝術の創造
土に芽ぐむものを(宮本常一)
机(梅崎春生)
説經的世界の行方(廣末保)
古代人の結婚生活と性道徳(歴史家のみた日本文化)(家永三郎)
忘れられた作家たち(淺見淵)
文壇遠望記(島尾敏雄)
電話
わが家の電話(佐々木基一)
電話の效用(芝木好子)
おやこ電話(小島信夫)
年月のあしおと(明治・大正・昭和の文學的思い出)(廣津和郎)
〈近況〉
學年末(白井浩司)
古典落語(阿川弘之)
創作合評(167回)(平林たい子/山本健吉/北原武夫)
正妻
形見分け
うぐいす笛
侃侃諤諤
惡文追放
讀者月評
表紙・カット 近藤弘明
群像 五月號(昭和三十六年五月一日發行)
[創作]
ある女の遠景(90枚)(舟橋聖一)
オルフォイス(長谷川四郎)
才女の運命(中谷孝雄)
行く(宇野千代)
わが塔はそこに立つ(七)(野間宏)
長い谷間(完)(椎名麟三)
室生犀星(現代作家論)(吉本隆明)
風呂
谷の湯(川崎長太郎)
フロ(きだみのる)
思い出(網野菊)
昭和十年前後(常識的文學論)(大岡昇平)
創作合評(168回)(平林たい子/山本健吉/北原武夫)
八十四歳
マッキー農園
他人の死
埠頭
理工科萬能と人文社會(今中次麿)
プロンプター(宮口精二)
能登の黒島(岡田讓)
試驗答案の一傑作(平野謙)
歴史と歴史小説の間(岡田章雄)
文學と猥褻(西村孝次)
フランスの學生の苦しみ(小田切秀雄)
〈近況〉
藪と蛇とのかんけい(江口渙)
長い困難な旅(吉行淳之介)
藝術に現れた日本的倒錯美(歴史家のみた日本文化)(家永三郎)
年月のあしおと(明治・大正・昭和の文學的思い出)(廣津和郎)
侃侃諤諤
惡文追放
讀者月評
第四回「群像」新人文學賞當選作發表
新人賞選評座談會(中村光夫/大岡昇平/平野謙)
評論當選作 齋藤茂吉論(成相夏男)
小説最優秀作 逆縁(成相夏男)
第五回「群像」新人文學賞應募規定
表紙・カット 近藤弘明