群像 第14巻第6号-第12号(昭和34年6月~12月)
群像 六月號(昭和三十四年六月一日發行)
グラビア あふれる(花田淸輝)
[創作]
マリヤ(連載第三回)(北原武夫)
夜と畫の鎖(連載第二回)(小島信夫)
白梅の咲く庭(外村繁)
新人賞候補作
夏の死(眞崎浩)
靴(石田耕治)
日本文壇史(福地櫻痴と谷活東の死)(伊藤整)
[一言]
自分の目玉をもたない時代(高橋義孝)
『去年の雪』うつくし(田中西二郎)
軍國天皇調の復元(江口渙)
花寂々(女妖啼笑)(奥野信太郎)
PRあるいはCM的自傳(文學自傳)(武田泰淳)
昭和十年代作家の到達點(十辺肇)
好色論(日本文學の傳統)(舟橋聖一)
民族主義の混迷(城戸幡太郎)
敦煌學のこのごろ(藤枝晃)
ドライの精神(兒玉幸多)
緑の山(東山千榮子)
馬鹿囃子と私(志賀直三)
創作合評(145回)(椎名麟三/佐々木基一/野間宏)
去年の雪
貴族の階段
敦煌
三島由紀夫論(實感的作家論)(平林たい子)
映像のドラマ(映畫文化の諸相)(福田定良)
決定的な轉換期(文藝時評)(埴谷雄高)
一頁作家論
小島信夫
坪井榮
侃侃諤諤
讀者月評
☆第二回「群像」新人文學賞發表
新人文學賞選評 小説評論
(伊藤整/大岡昇平/中村光夫/平野謙)
當選作評論 活力の造型(戰後世代の文學的課題)(佐野金之助)
第三回「群像」新人文學賞應募規定
創立五十周年記念 特別大懸賞當選者發表
表紙・カット 加山四郎
群像 八月號(昭和三十四年八月一日發行)
グラビア・堂々たる違法(中屋健一)
[創作]
靑、黄、黒(九十八枚)(野間宏)
そこらに居る虫(尾崎一雄)
夜と畫の鎖(完結)(小島信夫)
マリヤ(連載第四回)(北原武夫)
共同生活(七十七枚)(大江健三郎)
戰後の文學(吉田健一)
石川達三論[實感的作家論](平林たい子)
道徳映畫と不道徳映畫[映畫文化の諸相](福田定良)
私の近代文學研究事始(柳田泉)
徳富蘆花の回心[日本文壇史](伊藤整)
座談會 マス・コミの中の文學(武田泰淳/花田淸輝/十返肇)
マス・コミと文學者の態度
表現の多角化・複雜化
「小説無用論」について
マス・コミの積極的利用
怠け過ぎる小説家
「書きすて小説論」について
日本語を混亂させるものは何か(岩淵悦太郎)
永井荷風のこと(野村兼太郎)
居直りの年輩(三雲祥之助)
外國人とトウキョウ(磯部佑一郎)
評判の惡い都バス・都電の色(稻村耕雄)
平均・不平均(高木純一)
借中秋記[女妖啼笑](奥野信太郎)
[一言]
云つてもしかたのないことだが(安岡章太郎)
賭の作法(和田芳惠)
美術と文學[文藝時評](龜井勝一郎)
接ぎ木の枝[文學自傳](由起しげ子)
好色論[日本文學の傳統](舟橋聖一)
一頁作家論
奥野信太郎
尾崎一雄
荒正人
創作合評(147回)(河上徹太郎/高見順/平野謙)
灰色の屈折
靑い花
あぢさい
梨の花
侃侃諤諤
讀者月評
群像「新人文學賞」應募規定
表紙・カット 加山四郎
群像十一月號(昭和三十四年十一月一日發行)
グラビア 活字文化榮ゆる國(野間宏)
[創作]
架橋(75枚)(丹羽文雄)
愛のかたち(丸岡明)
蟹(庄野潤三)
永井荷風(川崎長太郎)
灰色の午後(連載第二回)(佐多稻子)
海邊の光景(107枚)(安岡章太郎)
人と風土(文學自傳)(井上靖)
トルストイと徳富健次郎(日本文壇史)(伊藤整)
目にもの見せるニヒリズム(映畫文化の諸相)(福田定良)
幽燕悲愁(女妖啼笑)(奥野信太郎)
座談會 小説のおもしろさ(三島由紀夫/寺田透/武田泰淳)
ベストセラーのおもしろさ
小説の解説について
計算と内容
批評とおもしろさの一致
讀者の共感について
推理小説が讀まれる理由
「うける」ということ
通俗性の中身
あの頃の大阪と子供ごころ(萩原雄祐)
ジャーナリストの卵たち(何初彦)
夜長のためいき(鈴木幸夫)
鐘の音(靑木一郎)
靜かなお別れの挨拶(逸見廣)
戰後文學は何を描いたか 戰後十五年の總決算の一つとして(瀬沼茂樹)
[一言]
學生と就職(原田義人)
すぐ古物になる新品(尾崎宏次)
田口竹男さん(田中澄江)
世界史的知性にもの申す(加藤周一に答えて)(本田秋五)
にせもの・ほんもの(靑柳瑞穗)
思想的状況について(文藝時評)(田中西二郎)
好色論(日本文學の傳統)(舟橋聖一)
一頁作家論
龜井勝一郎
丸岡明
十返肇
創作合評(150回)(中村眞一郎/江藤淳/小島信夫)
火山
たまゆら
カリフォルニヤ
侃侃諤諤
讀者月評
群像「新人文學賞」應募規定
表紙・カット 加山四郎
群像十二月號(昭和三十四年十二月一日發行)
グラビア 積極進取(吉行淳之介)
[創作]
老櫻(70枚)(圓地文子)
影(八木義徳)
六十二キロ(長谷川四郎)
歸る所(木山捷平)
海邊の光景(完結)(安岡章太郎)
灰色の午後(連載第三回)(佐多稻子)
われらの性の世界(大江健三郎)
姦通文化(きだみのる)
憂鬱な靑春(文學自傳)(梅崎春生)
グレン隊禮讃(映畫文化の諸相)(福田定良)
座談會 文學は誰のためのものか(有馬頼義/柴田錬三郎/松本淸張)
何故私小説は賞められるのか
純文學と週刊誌小説
作家は辯護士のつかぬ被告
批評は消耗品か
文學のおもしろさの質
流行作家の實状
小説の讀者と讀者のための小説
西ベルリンのメーデー(小山榮三)
放浪者の辯解(泉靖一)
山(堀文子)
貧乏神のこと(淺利慶太)
酒のみの兵法(住江金之)
新人の榮光と不幸について(河上徹太郎)
[一言]
受賞の言葉(北原武夫)
弱いものいじめの災害救助法(杉浦明平)
山河在(女妖啼笑)(奥野信太郎)
魔法の鏡(三島由紀夫の近作をめぐって)(花田淸輝)
想像力と世界像(文藝時評)(田中西二郎)
獨歩社と國木田獨歩(日本文壇史)(伊藤整)
一頁作家論
石川淳
三浦朱門
中島健藏
創作合評(151回)(中村眞一郎/江藤淳/小島信夫)
オテロ遺聞
愛のかたち
裸婦變相
朝顔
侃侃諤諤
讀者月評
群像「新人文學賞」應募規定
表紙・カット 加山四郎