群像 第13巻第6号-第9号(昭和33年6月~9月)
第十三巻第六號(昭和三十三年六月一日發行)六月特大號
グラビア 權威の象徴(文・梅崎春生)
[創作]
芽むしり仔撃ち[300枚](大江健三郎)
女面[完結](圓地文子)
政治と文學[現代藝術はどうなるか](佐々木基一)
ミュージカル[映畫藝術論](安部公房)
夏目漱石と上田敏[日本文壇史](伊藤整)
二葉亭四迷傳[完結](中村光夫)
女の中の雌・惡女[告白的女性論](北原武夫)
[處女出版]「花ざかりの森」出版のころ(三島由起夫)
處女出版のころ(遠藤周作)
「少女」と「大學」(田村泰次郎)
私の最初の本(由起しげ子)
私の處女出版(十返肇)
蝶の繪の表紙(檀一雄)
座談會 スポーツ[現代の課題]
●學生選手と契約金●アマとプロの境●プロ選手と經済生活●球團の經營●體位の向上とプロ・コーチの問題●スポーツと新聞記者(淺野均一/鈴木龍二/埴谷雄高)
かたき役、歌麿(高橋誠一郎)
知識人の無思相性(中村元)
觀光ということ(林達夫)
伊豆湯ヶ島(淀野隆三)
知性と能力(内田俊一)
書評
亂世の日記[渡邊一夫著](中村眞一郎)
小説と映畫[C・E・マニイ著](野間宏)
政治と文學[加瀬周一著](杉浦明平)
現實性について[文藝時評](安部知二)
現在における批評家の役割(江藤淳)
職業としての評論(藤原弘達)
日本文學の海外輸出(太田三郎)
文學と映畫(飯島正)
[一頁作家論]井伏鱒二
圓地文子
安部公房
侃侃諤諤
讀者月評
創作合評[133回]作品●海と毒藥●薔薇と海賊●笛吹川(寺田透/花田清輝/平野謙
△表紙・カット(加山四郎)
第十三巻第七號(昭和三十三年七月一日發行)七月號
グラビア 畫一主義(文・荒正人)
[創作]
神幸祭[連載第一回](加藤周一)
訪問者(小林勝)
すみ鼠(耕治人)
影の部分(福永武彦)
處女性という男性の夢[告白的女性論](北原武夫)
革命と藝術の問題[現代藝術はどうなるか](佐々木基一)
無邪氣なもの[映畫藝術論](安部公房)
正宗白鳥と河上肇[日本文壇史](伊藤整)
方法の問題[文藝時評](野間宏)
[手紙]文學者と手紙(河上徹太郞)
思い切った手紙(三好十郎)
母の手紙(川崎長太郎)
戀文(青柳瑞穗)
古い手紙(火野葦平)
座談會 婦人問題[現代の課題]
●戰後における婦人解放の意味●同一勞働・同一賃金の實情●女子大學の甘やかし教育●女性はどんな職場に進出しているか●女性は社會に出たけれど●「ひととき」と「人生相談」(中屋健一/谷野せつ/埴谷雄高)
こぼれ幸(正宗敦夫)
選擧違反未遂(高橋健二)
亡友録斷片(宮原誠一)
搾取方法の進歩(杉浦明平)
感想(松村一人)
公海の自由(安藝皎一)
[座談會] 文學者とは
●文學者を志した動機●俗人についての考えかた●編集者の今昔●文學者と見識●原稿料と作家の生活●文學者はいかにあるべきか(伊藤整/佐藤春夫/室生犀星)
[書評]自由と責任についての考察[廣津和郎著](寺田透)
山縣有朋[岡義武著](藤原弘達)
日本のテロリスト(平野謙)
青年の誤字は責むべきか(塩田良平)
勞働歌と流行歌謡(渡邊一夫)
[一頁作家論]室生犀星
花田清輝
上林曉
侃侃諤諤
讀者月評
創作合評[134回]作品●女面●第七車輛●團體交渉●芽むしり仔撃ち(小田切秀雄/江藤淳/十返肇)
△表紙・カット(加山四郎)
第十三巻第八號(昭和三十三年八月一日發行)八月號
グラビア 戰後は終ったか(文・渡邊一夫)
[創作]
妄執の日夜(高見順)
遺品(尾崎一雄)
明るい場所(藤枝靜雄)
神幸祭[連載第二回](加藤周一)
肉體に封じられた純潔[告白的女性論](北原武夫)
文藝評論家(高橋義孝)
日本語の行方(吉田健一)
文藝雜誌の方向(瀨沼茂樹)
[書評]近代繪畫[小林秀雄著](河上徹太郞)
尋問[アンリ・アレグレック著](大西巨人)
千利休[唐木順三著](本多秋五)
[モデル]モデル問題(井伏鱒二)
創作力の負け(佐多稻子)
わたしのモデルたち(長谷川四郎)
モデルにされる(梅崎春生)
私とモデル(外村繁)
モデルは私の中にいる(芹澤孝治良)
座談會 宗教[現代の課題]
●日本人の宗教性●宗教は現代人にどんな意味をもっているか●新興宗教は何故繁榮するか●宗教なき社會は存在し得るか●宗教と社會的實践(龜井勝一郎/佐木秋夫/埴谷雄高)
獨語(青野季吉)
困ったこと(日高六郎)
外國語教育について(川口篤)
「ビールは泡なりや否や」事件(坂口謹一郎)
拷問の電化(江口渙)」
善隣の友人たち(渡邊三男)
荷風の知られざる一面(阪本越郎)
古い話(吉田洋一)
詩王を思う(堀口大學)
創作合評[135回]作品●訪問者●樓蘭●氾濫(小田切秀雄/江藤淳/十返肇)
森田草平と伊藤左千夫[日本文壇史](伊藤整)
樣式化について[映畫藝術論](安部公房)
映畫とテレビ[現代藝術はどうなるか](佐々木基一)
批評の問題[文藝時評](野間宏)
[一頁作家論]廣津和郎
埴谷雄高
佐多稻子
侃侃諤諤
讀者月評
☆第一回「群像」新人文學賞發表
新人文學賞選評 小説論評(伊藤整/大岡昇平/中村光夫/平野謙)
[評論當選作]寶石の文學(足立康)
第二回「群像」新人文學賞應募規程
第十三巻第九號(昭和三十三年九月一日發行)九月號
グラビア 東西文化交流(文・きだみのる)
[創作]
男と女の子[209枚](吉行淳之介)
碎かれた夢(中村眞一郎)
神幸祭[連載第三回](加藤周一)
情事の終りについて[告白的女性論](北原武夫)
「破戒」の出現[日本文壇史](伊藤整)
藝術家の變質[現代藝術はどうなるか](佐々木基一)
主題の喪失[映畫藝術論](安部公房)
派閥について(本多顯彰)
新聞のあるコラムについて(日高六郎)
[影響]三人の影響者(本多秋五)
無意志的(福永武彦)
影響だらけと深淵(大江健三郎)
ドストエフスキーの顔(八木義徳)
うけやすい影響(大井廣介)
個性と影響(金子光晴)
座談會 國防[現代の課題]
●國連と二つの陣營●積極的中立●日本の核武装●憲法と再軍備●日米安保條約をどうするか●海外派兵と對中ソ不侵略條約●舊軍と自衞隊(入江啓四郎/服部卓四郎/埴谷雄高)
不老不死と年金(末高信)
「第三の新人」ということ(安岡章太郎)
舞臺からの挨拶(戸板康二)
映畫について(福田定良)
「なかはらなかや」は止めてもらいたい(大岡昇平)
[書評]わんぱく時代[佐藤春夫著](秋田雨雀)
現代社會主義の再檢討[林健太郎著](山室靜)
女性の歴史[高群逸枝著](谷野せつ)
綜合の問題[文藝時評](野間宏)
[座談會]文學者とは(2)
●文壇に出た頃●先輩・左翼・戰爭への怯え●文學者は不道徳か●競爭意識と仲間意識●批評家と非流行作家●現代文學者の社會的地位(伊藤整/高見順/舟橋聖一)
[文學部の文學教育]文學部文學科(佐藤朔)
文學教育について(吉田精一)
[一頁作家論]吉行淳之介
大江健三郎
創作合評[136回]作品●明かるい場所●水の壁●證言●森と湖のまつり(小田切秀雄/江藤淳/十返肇)
侃侃諤諤
讀者月評
「群像」新人文學賞募集
表紙・カット(加山四郎)