群像 第13巻第1号-第5号(昭和33年1月~5月)
新年特大号
グラビア 愛される天皇制(文・阿部知二)
創作特集
通り過ぎる者(連載第一回)長谷川四郎
友情(佐藤春夫)
娘(丹羽文雄)
車の夜(野間宏)
雪もち(幸田文)
山村工作隊員(きだみのる)
樹々は緑か(吉行淳之介)
傲慢(寺崎浩)
菜の花道(外村繁)
荒肌(佐多稲子)
あきぐさ(室生屑星)
裁かれる記録者(映畫藝術論 一)(阿部公房)
座談会
ジャーナリズム(現代の課題)
報道主義の原則
不偏不當の意味
ニュース・ソースの問題
ラジオ・テレビ・週刊誌
新聞がニュースを作る
(植谷雄高/渡瀬亮輔/千葉雄次郎)
不死について(武者小路實篤)
日本人の笑(麻生磯次)
國際的交流ということ(安藤一郎)
クー・デターの夜(田中壽美子)
俳優のからだ(宇野重吉)
郷里からのおとずれ(宮本顕治)
L氏とF博士(檜山義夫)
現代藝術はどうなるか(一)(佐々木其一)
お互いの仕事をよく見るといふこと(文藝時評)(寺田透)
書評
魔の河(火野葦平著)(窪川鶴次郎)
現代日本文學論争史(平野・小田切・山本 編集)
論争
論争についての妄想(亀井勝一郎)
論争は要するにけんかである(杉浦明平)
論争の名に價するもの(大井廣介)
論争の豫定(花田凊輝)
現代のカステリヨン(荒正人)
女性の内側をさぐる(告白的女性論 一)(北原武夫)
小説家夏目漱石の出現(日本文壇史)(伊藤整)
二葉亭四迷傳(一三)(中村光夫)
一頁作家論
正宗白鳥
長谷川四郎
創作合評(128回)
作品
杏っ子
中村眞一郎
福永武彦
加藤周一
野間文芸賞の決定
侃侃諤諤
讀者月評
「群像」新人文学賞募集
二月号
グラビア 日本の信仰(文・武田泰淳)
創作
大草原(79枚)(大原富枝)
啓吉(小山清)
通り過ぎる者(連載第二回)(長谷川四郎)
藝術と大衆(現代藝術はどうなるか)(佐々木基一)
チューインガムを噛みましょう(映畫藝術論)(安部公房)
処女は女ではない(告白的女性論)(北原武夫)
「平民新聞」の一年(日本文壇史)(伊藤整)
二葉亭四迷傳(中村光夫)
時評の自己反省(文藝時評)(寺田透)
姦通論(平林たい子)
映画化
原作者のかなしみ(室生屑星)
不思議な環(野間宏)
作品の映画化について(きだみのる)
素材とイメージ(阿部知二)
映画出演(火野葦平)
映画化一度の感想(上林暁)
座談会 労働運動(現代の課題)
官公労の強みと弱み
総評は後退したか
現代社会の低賃金構造
産業の機械化がもたらす諸問題
労働組織の拡張と統一戦線(植谷雄高)
蘇東城の恋(小川環樹)
報復(山崎斌)
採訪日記(瀬川清子)
池袋トンネル(杉木喬)
彩っぽい話(森於蒐)
鏡花の「歌行灯」(島田謹治)
石(蔵原伸二郎)
基本的食生活の確率(加茂儀一)
書評 白頭吟(石川淳著)(原田義人)
平家物語(石母田正著)(高木卓)
病める人間像(島崎敏樹著)(遠藤周作)
新しい作家達(江藤淳)
記録藝術について(今村太平)
私の中國理解(四十日間旅行の感想)(本多秋五)
教科書にあらわれた文學作品(唐澤富太郎)
第四者の出現(現代文士論断片)(高見順)
一頁作家論
佐々木其一
大岡昇平
野間宏
創作合評(129回)
天平の瓦
車の夜
鶴のドン・キホーテ
飼育
(中村眞一郎/福永武彦/加藤周一)
侃侃諤諤
讀者月評
三月号
グラビア・復活(文・本多顕彰)
創作
痴情の推理(73枚)(高見順)
誘惑状(火野葦平)
絶食の季節
黒い結晶(幾野宏)
通り過ぎる者(完結)(長谷川四郎)
二葉亭四迷傳(十五)(中村光夫)
日露戦争の終わり(日本文壇史)(伊藤整)
私は何を知ってるのか(文藝時評)(寺田透)
仮名遣い二重生活(木俣修)
無定見・無抵抗(曾野綾子)
書くときは舊カナ(尾崎一雄)
座談会
教育
(現代の課題)
道徳教育論の背景
新教育の積極面
子供の不良化
人間としての生活と教師としての生活
教育委員会のあり方
(小林武/木下一雄/植谷雄高)
婚姻を支えるもの(中川善之助)
石狂い(尾形裕康)
旅の話(村山知義)
空箱の祭典(宮木高明)
英畫偶感(水木洋子)
放射能奇談(三宅泰雄)
文字についての感想(武者小路実篤)
大衆のエネルギー(花田凊輝著)(杉浦明平)
文学五十年(青野季吉著)(立野信之)
藝術と實生活(平野謙著)(瀬沼茂樹)
現代と藝術家の意識(現代藝術はどうなるか)
(佐々木基一)
小さなコップ(映畫藝術論)(安部公房)
新しい小説への道(白井浩司)
「政治的」ということ(藤原弘達)
拒否的な媚態について(告白的女性論)(北原武夫)
異常感覚と藝術(山下清とその周邉)(戸川行男)
一頁作家論
高見順
中村光夫
創作合評(130回)
作品
かくれ家
大草原
裏口から入る人
現代詩新鋭十人集
(中村眞一郎/福永武彦/加藤周一)
侃侃諤諤
讀者月評
「群像」新人文學賞募集
五月特大号
グラビア 懸隔(文・上林暁)
[創作]
薔薇と海賊(三幕一五三枚)(三島由紀夫)
裸木の誕生日(丸岡明)
女面(連載第二回)(圓地文子)
記録的方法について(現代藝術はどうなるか)
(佐々木基一)
拍手製造機(映畫藝術論)(安部公房)
意欲と禁忌(文藝時評)(安部知二)
母性と雌との関係(告白的女性論)(北原武夫)
発禁・削除
発禁・削除の思ひ出(丹羽文雄)
検閲・発禁・伏字(野間宏)
検閲のコンニャク問答(中島健蔵)
反対派(荒正人)
あの時分(青野季吉)
座談会
選挙
二大政党と議員の質
自民・社会両党のウイーク・ポイント
政党内における派閥の形成
議員とジャーナリズム、圧力団体
公明選挙は可能か
(川崎秀二/藤原弘達/植谷雄高)
旅から(向坂逸郎)
交友録断章(吉行淳之介)
アメリカびいき(田中西二郎)
安楽死の問題(石上玄一郎)
中國の石(蔵原惟人)
書評
前途展く(佐藤春夫著)(山本健吉)
昭和文学盛衰史(高見順著)(尾崎一雄)
映畫雑感(なかのしげはる著)(筈見恒夫)
自己本位のいろいろ(長興善郎)
無限に満たされたい心(本多秋五)
文學概念の分裂(勝本清一郎)
ペン・ネイムと時代相(瀬沼茂樹)
武郎と荷風の在米時代(日本文壇史)(伊藤整)
二葉亭四迷傳(中村光夫)
一頁作家論
伊藤整
平林たい子
創作合評(132回)
舌出し天使
東京の土
黒地の絵
罪福因果(寺田透/花田清輝/平野謙)
侃侃諤諤
讀者月評