群像 第9巻第6号-第9号(昭和29年6月~8月)
群像 六月號
《創作》
若人よ蘇れ
三幕
俳優座上演
(三島由紀夫)
むらぎも(連載第六回)(なかのしげはる)
通遼街(結城信一)
長詩 二十世紀の海の底から(草野心平)
今昔問答(加賀淳子)
漂民宇三郎(連載第三回)(井伏鱒二)
旅愁(安岡章太郎)
二十世紀作家評傳J・R・ベッヒャー(井上正藏)
人生と文學について(竹内好)
手放しで喜べない話(白井浩司)
四つ裂きにされたドイツ文學(ヘルマン・ケステン)
飼猫教授(佐藤晃一)
王女と皇太子(ローマの休日)(壺井榮)
日本文壇史(伊藤整)
書評
脱出路(武田泰淳)
天才の肖像(本多顯彰)
侃侃諤諤
演劇
音樂
創作合評
・黒船抄
・ひとりずつ
・今は昔の語り草
・母とその二人の息子
・危険な演技
(青野季吉/河上徹太郎/中村眞一郎)
群像 小説特集號
〈グラビヤ〉
顔
(石川淳/梅崎春生/掘田善衛/中野重治/伊藤整/石上玄一郎/井上靖/安岡章太郎)
小説
保久呂天皇(坂口安吾)
博覧會(三島由紀夫)
贈物(安岡章太郎)
女の歴史(川崎長太郎)
アプレ・ゲール(中村眞一郎)
沖の島(武田繁太郎)
少女と父親(佐多稻子)
〈遺稿〉
虹色の幻想(岸田國士)
現代の一隅(北原武夫)
人間さまと猫たち(畔柳二美)
埋葬(島村進)
愛犬手帳(豊田三郎)
新井さんと梅里のこと(三浦朱門)
手(北畠八穂)
城砦の人(小島信夫)
囚われて(掘田善衛)
水の音(阿部知二)
創作合評
例月の合評會と趣をかえた、文壇の外なる四氏による現代小説合評。
代表的諸作品を論じて今日の文學に、讀者の立場から忌憚なく直言する。
(佐藤朔/桶谷繁雄/岡本太郎/ヴィリエルモ)
群像 七月號
言論彈壓への抵抗
〈座談會〉
國會に於ては秘密保護法を始め、言論彈壓の法案が次々と可決され、戦前戦時の彼の暗黒時代再現を思わせる時、非道を極めた彈壓の歴史を顧みつつこれに對處し言論の自由を守り、平和を守るための抵抗論。
(中島健藏/伊藤整/宮本顯/平林たい子/國分一太郎)
創作
むらぎも(完結)(なかのしげはる)
冥府(福永武彦)
伸男(網野菊)
詩 萎びた約束(山之口獏)
漂民宇三郎(連載第四回)(井伏鱒二)
狸(伊藤永之介)
野獣の文學(谷口陸男)
ストリップ・アンド・シュート(南博)
作家が詩からはなれるとき(小野十三郎)
ドイツだより(手塚富雄)
A感覺V感覺(Ⅰ)(稲垣足穂)
輯向と世代の問題(小田切秀雄)
侍と百姓(七人の侍)(田宮虎彦)
書評
日本および日本人(野間宏)
草の花(三島由紀夫)
日本文壇史(伊藤整)
侃侃諤諤
演劇
繪畫
音楽
創作合評
・若人よ蘇れ
・旅愁
・海の市
・いたづら
・萩原朔太郎
(阿部知二/臼井吉見/佐々木基一)
群像 八月號
創作
砂時計(新連載)(梅崎春生)
小猿と手(きだみのる)
夜の河(芝木好子)
太陽狂想(新人)(高部鐵雄)
いのちある日に(野口富士男)
陸橋(八木義徳)
漂民宇三郎(連載第五回)(井伏鱒二)
露伴に還れ(田中酉二郎)
川端康成論(杉浦明平)
二十世紀作家評傳
ショーロホフ(原卓也)
『むらぎも』論(武田泰淳)
A感覚とV感覚(Ⅱ)(稲垣足穂)
いうこととすること(本多顯彰)
作家と政治活動(外村繁)
太平洋について(花田清輝)
飛んで火に入る(桶谷繁雄)
「われら女性」の女性たち(佐田稻子)
日本文壇史(伊藤整)
書評
潮騒(若杉慧)
無名氏の手記(荒正人)
侃侃諤諤
演劇
繪畫
音楽
創作合評
・むらぎも
・山川艸木
・冥府
(阿部知二/臼井吉見/佐々木基一)