雑誌マソ 180000210

媽祖 第3巻第1冊-第4冊 = 第13冊-第16冊(昭和12年6月~13年2月)

サブタイトル
著者名
出版者
媽祖書房
出版年月
1937年(昭和12年)6月
大きさ(縦×横)cm
23×
ページ
3冊
NDC(分類)
387
請求記号
C387/Ma64/3
保管場所
地下書庫中公新社
内容注記
欠:13、保存箱収納
和書
目次

第3巻第2冊
伊良子淸白
題詞(尺牘より)
五月野
コロンブス


南嶋小曲
日夏耿之介 彗星の如き「孔雀船」
島田謹二 伊良子淸白の「聖廟春歌」
西川滿 靑盲の賦
小林朝治 臺灣人形
宮田彌太朗
孔雀
五月野
表紙 神鹿(宮田彌太朗刻)
口繪 南瀛の艶婆(媽祖廟慈聖宮)
 
第3巻第3冊
順風耳(宮田彌太朗)
童子圖(木版手摺)(谷中安規)
波斯四行詩集(矢野峰人)
めざめよ、朝が夜の杯に
まだ明けやらぬしののめに
雞鳴きしとき門外に
ふるきのぞみもよみがへる
イラムの園も花と散り
ダヴィデ默せど、うぐひすは
さかづき滿たせ、春の火に
朝とともにめざめ出て
さはれウマルと共に來て
王者奴隷のけぢめ無き
一搏飯と側尊と
世の權勢を戀ふあれば
見よ、花園の薔薇のいふ
世の人々のあくがるる
黄金を孜々と積みてしも
畫と夜とを戸となせる
王者榮華の跡、今は
帝王の血に咲き出づる
ふたりいこへるこの河岸の
過ぎし日の悔、明日の日の
囘れる「時」が葡萄より
夏の初衣よそほへる
身のちりひぢとならぬ間に
「今日」にそなふるものみなに
ふたつの世界さかしらに
古謠(島田謹二)
石(靑山英)
劉夫人の秘密(西川滿)
版畫(挿繪・小間繪)(宮田彌太朗)
 
第3巻第4冊
聖牛圖(木版三度刷)(立石鐵臣)
がじゆまる(大瀨紗香慧)
ルゥバァイヤァト(ウィリアム・モリス)
波斯四行詩集(矢野峰人)
語るをやめよ、うつし世の
われ若きときひたぶるに
われ自らも智慧の種子
何地よりまた何故と
何者ぞ、わが運命をば
われ大地より昇りゆき
わが開き得ぬ扉あり
「闇路にまよふ人の子を
生の祕義をばまなばんと
かく片言にいらへせし
あるゆふまぐれ市場にて
さかづき滿たせゆく駒の
生の泉を掬ぶべき
如何にひさしくかれこれを
友は知るらめあたらしく
「有」「無」や「上」「下」のけぢめこそ
またさきつ日のゆふまぐれ
げにこの酒ぞ相せめぐ
また靈魂をたやまする
博士賢者よあげつらへ
げに人の世は走馬燈
くちづくる唇、酌む酒も
河提に薔薇の咲ける間に
實に人の世は畫と夜を
應否をも言わず左右
うごける指が書きしるし
人のはらばひ生き死ぬる
天地ひらけしそのあした
わが世ひらけしそのあした
葡萄はすでに根下しぬ
よしその光愛憎の
わが行く通に罠あまた
エデンと共に魔の蛇を
新月もまだ見えそめぬ
言ふも不思議やそのなかに
次なるもののかたるらく
また次の言ふ―「惡童も
誰もいたへせず、ややありて
次なるは言ふ―「主」をば
次なる甕の嘆ずらく
かくかたるとき、待ちかねし
衰ふる身に酒そなへ
さらば地下なるわれもまた
實に久しくも愛でにたる
げに、げに、われはいくそたび
われ酒ゆゑに身をやぶり
ああ春は逝き、靑春の
ああ吾妹子よ、君とわれ
なれ常若の嫦娥よ
綺羅星のごと居ならべる
囘想(島田謹二)
繪本桃太郞噺(宮田彌太郞)
日孝山房私版發願記(西川滿)
版畫小間繪(宮田彌太郞)