ドルメン 第4巻第1号-第10号(昭和10年1月~10月)
ドルメン 第四卷第一號 昭和十年一月
方言分布上の斷層(小倉進平)
石器時代の人類と猪(甲野勇)
雜誌叢欄 學界彙報
正月に因んだ裝劍金具(勝矢俊一)
花背の正月(井上頼壽)
年壽(本田安次)
諏訪湖の御神渡(高階成章)
後白河法王御緒太壹雙・統幕戰の錦の御旗(弘津史文)
鯖腐らかし石の新資料(正志一郎)
古式縄文土器研究最近の情勢(山内清男)
臺北帝大土俗人種學研究室及び標本室の概觀(宮本延人)
土器石器土俗品の寫眞(武田久吉)
「北平の薩滿教」に就いて(陶存厚)
石器時代の埋葬法と蛇(笠原烏丸)
琉球の旅印象(島田貞彦)
雞林醫事(今村豐)
松風をおうて(菅谷泰昌)
沼田博士の想ひ出(篠崎四郎)
阿利那禮河(山中鹿六)
羊の精蟲異状(白井紅白)
紀州雨乞踊の唄(愛達紀雄)
昭和九年人類學界展望(三宅宗悦)
昭和九年考古學素描(八幡一郎)
新刊紹介
蓮の花開く音を聽く事(南方熊楠)
圖版第一 陸前沼津貝塚發見の骨格製装飾品
圖版第二 パイワン族クナナウ社の首棚
表紙 猪〔スペイン・アルタミラ洞窟内壁畫〕後期舊石器時代
ドルメン 第四卷第二號 昭和十年二月
福間三九郎名稱考(武田久吉)
昔話採集の問題(關敬吾)
雜誌叢欄 學界彙報
猪に關する南洋の話(岩井三郎)
ヤップ島貨幣の話(染木煦
蠻人バゴボ調査報告(河野國雄)
パイワヌ族の傳説(小林保祥)
蚤に關するアイヌ説話(知里眞志保)
コタン・ニュース(吉田巌)
スウェンヘヂン博士招待
唐工藝の味はひ(長廣敏雄)
瓦のかけ(宮川肇)
東亜考古學會の圖書室にて(陶存厚)
‘Promide’ versus Bromide(武田久吉)
二千年前の墓制の貴重な新發見
カムチャダールに就いて(ストロドードウニコウ/中山英司 譯)
滿洲に於ける舊石器時代の最初の發見(ポノソッフ)
滿洲シャマン見學メモ(秋葉隆)
身體の特徴による朝鮮の命名法(今村鞆)
金勢様の氏子(島崎正美)
神戸の俗信(辰井隆)
人種秘誌 續編 四(眞曾保)
新刊・寄贈書紹介
八重遊山記 二(江崎悌三)
馬場の琉球語(伊波普猷)
圖版第三 九州に於て最近発見の装飾古墳
圖版第四 道祖神祠の像と大三九郎及び小三九郎
表紙 岩に描いた女人像〔西北オーストラリア H.Kuhn;Die Kunst der Primitivenより〕
ドルメン 第四卷第三號 昭和十年三月
日本上代の甲冑(後藤守一)
雜誌叢欄 學界彙報
西濃の「やまのこ」(今西春秋)
かたくま寺の話(栗山一夫)
三井一族の戎講の歌詞に就いて(野村政造)
土を食ふ(左夫流兒)
記紀に現れたる考古學的記載に就いて(水上毅)
大和中曾司之石器時代の遺跡(崎山卯左衛門)
考古學及美術史の國際的中心機關(島村孝三郎)
考古學者垂涎の鐵兜と鐵杖
金銅製打出佛像(弘津史文)
石神群を發見
北滿の首都海拉爾(服部四郎)
新羅燒禮讃(山中鹿六)
朝鮮語學所と『交隣須知』の刊行(大曲美太郎)
最近の釜山考古會
滿洲の回教徒(陶存厚)
南島の旅(三宅宗悦)
八重山遊記 三(江崎悌三)
バゴボ族の樂器と踊(河野國雄)
トルコ教本
映畫になった近文の熊祭(名取武光)
樺太廰博物館の土俗・考古室(伊東信雄)
アイヌ土俗品解説 御(名取武光)
新刊・寄贈書紹介
アイヌ叙事詩聖典「アッテ・パンナ」口譯(久保寺逸彦)
圖版第五 金海貝塚の甕棺・石棺及石垣
圖版第六 メトロポリタン博物館所藏傳足利尊氏の甲冑
表紙 南アメリカインデアンの岩に描いた圖案〔シドウ著「自然民俗の藝術」より〕
ドルメン 第四卷第四號 昭和十年四月
シャマニズムの心理(石橋俊實)
雜誌叢欄 學界彙報
椰子蟹に關する俗信(南方熊楠)
渡り者の事など(宮本常一)
播磨に分布せる月の童謠について(栗山一夫)
近江伊香立村の俗信(中西詳男)
和泉塞神譜(小谷方明)
加賀の疱瘡神(中村安作)
伊賀の粟島さんのこと(鈴木敏雄)
豐公葬儀の古記録發見
朝鮮玄陽肝月寺址
先史・原史時代に於ける文化の考察(水上毅)
貝塚で玉(松本友雄)
寺洞里附近の玦(小野忠明)
パイワヌ族の寶物
高砂族の傳説三篇完成
パイワヌ族の傳説 二(小林保祥)
一九三四年に於けるバルガ探検記(ポノソッフ 手記/太田四三二 譯)
ソヴイエート聯邦に於ける最近考古學上の發見〔ヴオクス經濟評論より〕
八重山遊記 四(江崎悌三)
飛驒國坂下地方旅行記(林魁一)
新刊・寄贈書紹介
滿洲に於ける言語研究(服部四郎)
言葉の氣まぐれ(金田一京助)
圖版第七 新佛の墓地・畑中の古き墓地
圖版第八 オ大師様の樹枝に預けた辨當その他
表紙 馬車〔壁畫〕紀元前一四〇〇-一二〇〇年〔H.Kühn; Die Kunst der Primitivenより〕
ドルメン 第四卷第五號 昭和十年五月
採集事業の一劃期(柳田國男)
雜誌叢欄 學界彙報
考古學年代の決定に就いて(水上毅)
土版岩版の表裏と上下(武藤鐵城)
石鏃型式分類(小川五郎/澄田正一)
古墳石室を裸にする(大場磐雄)
樂浪塼槨墳の博物館移轉
石葺について(島本一)
瓦のかけ(宮川肇)
方位石とドルメン群發見の動機(荻島教雄)
貴重な考古資料丸木舟發見
千百年前の瓦や鈴
某博士の二物
パイワヌ族の傳説 三(小林保祥)
朝鮮の傳説(今村鞆)
日傭の神様(栗山一夫)
椰子蟹に關する俗信(染木煦)
利島見聞記(山口貞夫)
津輕のしいこさま(伊藤良吉)
下野の民謠(高田竹治)
播磨に分布せる月の童謠に就いて 二(栗山一夫)
新刊・寄贈書紹介
滿蒙の諸民族と民俗性(服部四郎)
圖版第九 八幡山古墳(大場磐雄 解説)
圖版第十 津輕のしいこさま(伊藤良吉 解説)
表紙 オーストラリア土人の樹皮に描いた絵畫〔H.Kühn; Die Kunst der Primitivenより〕
ドルメン 第四卷第六號 昭和十年六月
特輯 日本石器時代
日本石器時代研究小史(大場磐雄)
明治考古學史(八木奘三郎)
東亜に於ける化石人類(松村瞭)
日本石器時代人漫考(三宅宗悦)
日本石器時代の遺跡と遺物(編輯部編)
貝塚(田澤金吾)
日本の石器(八幡一郎)
縄文式文化(山内清男)
彌生式文化(森本六爾)
銅鐸(後藤守一)
カムチャッカの石器時代(中山英司)
樺太の石器時代の遺跡遺物(伊東信雄)
北海道の石器時代概要(河野廣道)
滿蒙の石器時代(島田貞彦)
滿洲の舊石器時代(直良信夫)
朝鮮の石器時代(藤田亮策)
南島の石器時代(三宅宗悦)
臺灣の石器時代遺物(宮本延人)
先住民に對しての私の感想(鳥居龍藏)
考古學上より見たる蝦夷(喜田貞吉)
朝鮮の石器時代(今村豐)
日本貝塚の地域的研究に就いて(土岐仲雄)
史蹟として指定された石器時代遺跡(上田三平)
植物製遺物を出す遺跡(甲野勇)
大森介墟の分裂(松岡巌)
彌生式土器發見の頃の思出(有坂鉊藏)
石鏃の思出話(濱田靑陵)
僕の考古史(清野謙次)
石器時代研究概觀(柴田常惠)
「山」字紋ある土岐(池上啓介)
甲斐の先史土偶(二科義男)
九州に於ける縄文土器の一形式(三森定男)
蘇陽雜記(林魁一)
濱田・羽田両博士滿洲へ
樂浪の遺品英京に出陳
武藏野の文化を彫りつけた新土器
穴居民族の遺跡發見
考古學界雜報(編輯部)
高麗時代の釵(弘津史文)
雜誌叢欄 學界彙報
附録 東日本に於ける縄文式土器型式一覧表(編輯部 編)
口繪目次
圖版第十一 千葉縣市川市所在の須和田遺跡
圖版第十二 菊名貝塚貝層及び同發掘現場
圖版第十三 陸前國沼津貝塚出土の燕型銛頭
圖版第十四 陸奥國の龜ヶ岡式土偶
圖版第十五 下總國及び北海道室蘭出土の土偶
圖版第十六 龜ヶ岡出土の土面と土版
圖版第十七 十腰内及び床舞出土の土製品
圖版第十八 勝坂式土器と顔面把手土器
圖版第十九 常陸國出土の注口土器と双口土器
圖版第二十 土製の獸類〔猪・犬・熊〕
ドルメン 第四卷第七號 昭和十年七月
アイノの人類學的調査の思い出(小金井良精)
雜誌叢欄 學界彙報
貝塚から發見せらる哺乳動物に就いて(直良信夫)
西浦里附近の史前遺跡(小野忠明)
神いくさと山のかみ(中谷治宇二郎)
再び石舞臺を掘る(禰津正志)
中野區川嶋發見の原史時代竪穴(奥田直榮)
海外人類學界彙報
古代船舶に對する新設
滿洲國立博物館開館
滿洲國熱河省赤峰發掘團近信
琵琶湖底から金石併用時代の小銅鐸發見
平郡島に行く(磯貝勇)
蟷螂舞攷(永井義憲)
稻作栽培の民俗(高田竹治)
燒石を轉がし落す話(尾山梅郎)
播磨に分布せる月の童謠に就いて 三(栗山一夫)
栗山氏の月の童謠を讀みて(鮭延瑞鳳)
シエバの女王
新刊紹介
西濃のヤマノコに就て(南方熊楠)
圖版第二十一 石舞臺發掘航空寫眞
圖版第二十二 中野區川嶋の原史時代竪穴
表紙 ラッドローン島に於けるトマス・キャベンディシュ〔F.C.Bowen; The Seaより〕
ドルメン 第四卷第八號 昭和十年八月
川の役割(宮本常一)
番樂雜記(本田安次)
ヤマノコ辨解(今西春秋)
雜誌叢欄 學界彙報
再び石舞臺を掘る 二(禰津正志)
飛驒高山紀行(林魁一)
小子部螺羸の遺蹟傳説地の考察(崎山卯左衛門)
鳥居博士の感想に對する感想(今村豐)
銅鐸の用途に就て(松本安三郎)
和歌山縣辨財天山で埴輪發見
仙臺市内向山横穴から土器を發掘
三百年一日も缺かぬ日記
アイヌを誤るもの(島影盟)
アイヌ民族の傳承する昔噺「和人譚」口譯(久保寺逸彦)
コタンそのをりをり(吉田巌)
大和地方に於けるポリネジア族の痕跡(岩井三郎)
新刊紹介
朝鮮語に現れたる上代文化の史的考察(崔榮翰)
蕃登名義考(三品彰英)
圖版第二十三 廣島縣下條のカベリその他
圖版第二十四 大和國島の庄石舞臺の張石と上圓部
表紙 アッシリア王アヅルナシルパール二世の像〔大英博物館所藏〕
ドルメン 第四卷第九號 再刊第一號 昭和十三年十一月
東部西比利亜の考古學(鳥居龍藏)
支那地名談義(石田幹之助)
國軍を背負ふ人々(金田一京助)
アイヌ捕鯨記(名取武光)
制服を着た蕃社靑年(森於菟)
朝鮮陶磁器陶窯譚 一(八木奘三郎)
アイヌと地震(犬飼哲夫)
滿洲だより(島田貞彦)
旅信(武田久吉)
風變りな道祖神(武田久吉)
洛北尾見紀行(井上頼壽)
鳴蟲と民族性(大町文衞)
民俗採集覺書 一(倉田一郎)
學界彙報 雜誌叢欄 執筆者紹介
日本人類學界創期の回想 座談會(鳥居龍藏/中澤澄男/八木奘三郎/下村三四吉/白鳥庫吉/長谷部言人/八幡一郎/甲野勇/須田昭義)
表紙 臺灣パイワン族壁畫の古像
第一圖 東京人類學會創期の人々
第二圖 風變りの道祖神
ドルメン 第四卷第十號 再刊第二號 昭和十三年十二月
支那先史學の將來(赤堀英三)
皇軍占領地域の支那古城巡り(柴田常惠)
アイヌは南方系か北方系か(喜田貞吉)
イムーの話 一(久保寺逸彦)
喜界島行(三宅宗悦)
朝鮮古陶磁器陶窯譚 二(八木靜山)
朝鮮出土のクリス形銅劍 一(黒田幹一)
樹木崇拜と樹種(武田久吉)
モンペ語原考(宮本勢助)
正札の付いた道祖神(武田久吉)
民俗採集の覺書 二(倉田一郎)
學界彙報 雜誌叢欄 執筆者紹介
日本人類學界創期の回想 座談會(鳥居龍藏/中澤澄男/八木奘三郎/下村三四吉/白鳥庫吉/長谷部言人/八幡一郎/甲野勇/須田昭義)
表紙 夜廻り當番の燈臺