ドルメン 第3巻第1号-第12号(昭和9年1月~12月)
ドルメン 第三卷第一號 昭和九年一月
シベリヤの舊石器時代(江上波夫)
雜誌叢欄
學界彙報
考古ハイキング・古代獨木舟の發見・岐阜縣下に於ける古式縄文土器の發見・奈良朝時代の統制佛像發見・東京市久ヶ原彌生式遺跡の調査・神奈川縣下に於ける石器時代爐趾の發見・千葉縣下に於ける古墳の發掘・考古學會十一月例會・石舞臺調査終る・北海道にて笛状の土製品を發見・祝部窯跡の發見・東洋古陶磁器展觀會・福井縣下に於いて貝塚を發見す・國史學會・方言研究會例會・京大讀史學會例會・大正大學民俗學同好會・石器時代遺跡より宋錢を發見
座談會 彌生式土器問題の回顧と展望 一(大場磐雄/後藤守一/甲野勇/柴田常惠/森本六爾/八幡一郎)
正月の挨拶其の他(井上頼壽)
古代の犬(甲野勇)
鈴木小學校(三村清三郎)
石棒崇拜(小河内三郎)
繡笹の傳説と手長山(菅野靑顏)
アイヌ文學を讀む(竹友藻風)
仙岩峠から雫石澤への旅(高橋文太郎)
方言採訪の旅 南豫と土佐 一(小林英夫)
大和に於ける天氣豫知の俚諺(乾健治)
婦人と蛇事件(遠藤冬花)
長野縣尖石遺跡發掘手記(宮坂英弌)
大和島之庄石舞臺發掘(島本一)
昭和八年の回顧 一(後藤守一)
滿洲から 二(島田貞彦)
本郷區彌生町貝塚の位置(段丘生)
採集雜話 一(池上生)
朝鮮の民間藥(李鐘鎬)
Onanie語史續攷 下(大藪訓世)
土器石器土俗品の寫眞 一(武田久吉)
彌生式土器 一(森本六爾)
圖版第一 大和國高市郡高市村島の庄石舞臺發掘航空寫眞〔大阪毎日新聞社撮影に依る〕
圖版第二 大和國高市郡高市村島の庄石臺古墳の石室と其の發掘作業
圖版第三 山神像川舟〔佐藤方〕・背負梯子をつけた男〔小舟にて〕
圖版第四 マルタ出土骨角製女性小裸像鳥形魚形垂飾具原象刻像等
表紙 瓦製狗―唐時代―〔東大文學部考古學研究室藏〕
ドルメン 第三卷第二號 昭和九年二月
人種型とは何ぞや(今村豐)
雜誌叢欄
學界彙報
鍾乳洞中から石器時代遺物を發見す・名古屋市内の會棺發塚より人骨發掘さる・奈良縣宮瀧先史遺跡の發掘・熊本縣下に於て石掘・壁畫のある古墳・疑問の横穴・アイヌ部落に國有地賦與・アイヌの古儀・弘法大師千百年記念展覧會・琉球ニドルメン風の墳墓・佐原水田中より讀木船・國史學會
「狩獵人と猿神」の譚(久保寺逸彦)
目をとがめる神様(小井川潤次郎)
アイヌ土俗品解説 一(犬飼哲夫/名取武光)
勘察加見聞 一(中山英司)
飛魚の尾鰭(早川孝太郎)
方言探訪の旅 南豫と土佐 二(小林英夫)
圖版第六説明(八幡一郎)
高砂族の煙草(南洪三)
座談會 彌生式土器問題の回顧と展望 二(大場磐雄/後藤守一/甲野勇/柴田常惠/森本六爾/八幡一郎)
石舞臺を掘る 二(禰津正志)
石舞臺雜詠十句(大場活刀)
昭和八年の回顧 二(後藤守一)
採集雜話 二(池上生)
珍品を出す貝塚(野々宮石亭)
東都を中心とする一日の探古 考古名所圖繪(大場磐雄)
土器・石器・土俗品の寫眞 二(武田久吉)
彌生式土器 二(森本六爾)
朝鮮民間藥(李鐘鎬)〔第三卷第一號の削除頁〕
圖版第五 泥の竈・泥の家
圖版第六 仕掛弓・彈弓
表紙 メキシコ・マヤの繪暦の一部
ドルメン 第三卷第三號 昭和九年三月
佛像に表現された人種的特徴(北村直躬/石崎達三)
雜誌叢欄 學界彙報 但釜山考古學界報
追儺に就いて―附 節分諸行事―(今井啓一)
戌歳に因んだ狗の傳説(三吉朋十)
新羅五系巨人考(山中鹿六)
和算の進歩を物語る繪馬(上月三郎)
大和丹波市町の遺風(犬井劍二)
神戸附近の狐の話(辰井隆)
隠れたる石神(菅野靑顏)
採集旅行 狂歌の數々(八木靜山)
穴狩(知里眞志保)
渡海入定(佐藤虎雄)
靑丘老婦抄二景(有光廣穠)
ネオンの悪戯(小田北畝)
東亞大陸に於ける洪積世人類の足跡(直良信夫)
石鏃に就いて(赤堀英三)
彌生式土器に關する考察―角形把手よりみたる―(高橋直一)
原史時代の石棺と飛驒國莊川白川両村地方の民家(林魁一)
滿洲から 三(島田貞彦)
めづらしき發掘(伊藤生)
蘇米考古學探檢(陶存厚)
骨董の奇禍(伊藤生)
御紋石(弘津史文)
土器石器土俗品の寫眞 三(武田久吉)
圖版説明
圖版第七 天保年間傳來せしケンビ鏡
圖版第八 古式縄文土器とその發見状態
表紙 英國エメズブリーのストーン・ヘンヂ
ドルメン 第三卷第四號 昭和九年四月
埴輪窯阯の發掘調査(後藤守一)
雜誌叢欄 學界彙報 東京人類學會創立五十年記念大會順序書
「女」の比較言語學的考察(小林英夫)
きしやと民家(小林行雄)
井泉と塚(井上頼壽)
アイヌ土俗品解説 二(名取武光)
幡多郡の方言(永橋卓介)
奄美大島の古墳〔圖版説明〕(三宅宗悦)
僞せ物にも箔がついた話二題(齋東野人)
清の太祖と煙突(村田治郎)
桃色がかった慶州の傳説(山中鹿六)
遠路老妃哉寸話〔えちおぴやちょっとひとこと〕(中御門未成)
美濃山古墳發掘詠(小川五郎)
綾織の巨石はドルメンではなからうか(高田竹治)
關東石器時代遺跡系譜 一(八幡一郎)
彌生式土器 三(森本六爾)
近郊 考古名所圖繪 二(大場磐雄)
稻の刈り方(山内清男)
新彊とアフガニスタン(陶存厚)
陜西省内の秦漢遺蹟大發掘の計畫並に陜西考古會の成立(陶存厚)
土器石器土俗品の寫眞 四(武田久吉)
圖版第九 奄美大島の古墓
圖版第十 旭川アイヌの墓標・アイヌの死體包装
圖版第十一 西方より遺蹟を見る、杉林の中央あたりに位す
圖版第十二 北窯を見る、二岐になってゐるのを注意されたい・北窯中程のところ、埴輪人物及圓筒破片散亂
表紙 南洋キャップ島風景
ドルメン 第三卷第五號 昭和九年五月
地突き唄の文句(南方熊楠)
雜誌叢欄 學界彙報 東京人類學會創立五十年記念大會の記
「女」の比較言語學的考察 續(小林英夫)
仙郷・十津川・北山郷及び新宮の旅と方言(三ヶ尻浩)
仲間はづし(櫻田勝徳)
山の人々(岡田謙)
野狐が來て舐める話(松本友雄)
長崎の鯖腐り石の話(辰井隆)
春宵雜話(八木靜山)
佐々木喜善さんの事ども(金田一京助)
林喜樂翁(岡榮一)
歩達生氏と闞鐸氏の逝去(陶存厚)
非常時人類學
中國人類化石及新生代地質概論(陶存厚)
果して天幕を模した家か(村田治郎)
滿洲より 四(島田貞彦)
滿洲社會と匪賊(岩崎繼生)
蘇陽雜話 四(林魁一)
小さな石棺(淺田芳郎)
南島の旅(三宅宗悦)
第十四圖版説明
圖版第十三 東京人類學會創立五十年記念大會紀念撮影
圖版第十四 後藤徳乘象嵌牡丹唐草文鐙
表紙 イロクォイ人の鷹狩
ドルメン 第三卷第六號 昭和九年六月
地突き唄の文句 二(南方熊楠)
雜誌叢欄 學界彙報 釜山考古會
三宅島聞書(山口貞夫)
長崎の鯖腐り石(南方熊楠)
徳林石小考(村田治郎)
下野の藁龍(高田竹治)
聽き手と話し手(高橋文太郎)
姥捨山(高島直一郎)
支那だより(陶存厚)
宇都宮笠(高田竹治)
鵞鳥(金關丈夫)
にゅう すとおん えいじ(天草五郎)
春宵雜話 續(八木靜山)
南島の旅 二(三宅宗悦)
「日本考古學概説」を讀む(甲野勇)
北支、内蒙に於ける考古學的調査報告(陶存厚)
慶南多大浦にて貝塚發見(大曲美太郎)
アイノ結晶
白川村大家族部落と石器時代の遺跡(江馬修)
黄土〔レス〕の話(直良信夫)
關東石器時代遺跡系譜 二(八幡一郎)
船附山の起因と岩船(島本一)
土器石器土俗品の寫眞 四(武田久吉)
人種秘誌 十九 アジヤの分終り(山中源二郎)
第十五、第十六圖版説明
圖版第十五 石器時代土偶〔羽後國北秋田郡上川沿村藤株出土〕
圖版第十六 大内時代の外交交通資料―山口市附近發見のクリス
表紙 印度セイロン島の假面〔千壽堂藏〕(杉山壽榮男 畫)
ドルメン 第三卷第七號 昭和九年七月
扶餘行(池内宏)
雜誌叢欄 學界彙報
地突き唄の文句(南方熊楠)
雨乞信仰と蟲送行事(横井照秀)
下野の盆踊唄(高田竹治)
俗信ところどころ(辰井隆)
東上總の種様祭(永井義憲)
奄美十島學術探訪團
紙の譜をたづねて(大澤忍)
ミイラ雜記(島田貞彦)
薩南十島探訪挿話(三宅宗悦)
アイヌ土俗品解説 三(名取武光)
短歌 新羅焼(笠原烏丸)
魔羅考(竹本抱久呂菴)
樹木崇拜の例(辰井隆)
彌生式の住居址(森本六爾)
お茶の水横穴群(西岡秀雄)
瓜の番小屋と石器時代の家屋(山中鹿六)
彌生式土器に伴へる元始竈(松本友雄)
土器石器土俗品の寫眞 六(武田久吉)
第十八圖版説明
圖版第十七 高昌國人男子ミイラ〔關東廰博物館藏〕
圖版第十八 陸奥國三戸郡是川村中居一王寺發見土偶〔自然大〕
表紙 スル群島モロ族の船
ドルメン 第三卷第八號 昭和九年八月
村の記録 附熊谷家傳記(有賀喜左衛門)
雜誌叢欄 學界彙報
アタイアル族の信仰心理 上(古野清人)
吉林市宗教概況(岩崎繼生)
神戸の俗信(辰井隆)
廿五祭〔飛驒〕に於ける割禮(三浦薰雄)
樹木崇拜補遺(辰井隆)
蹉跎岬のユルギ石(永橋卓介)
「長崎の鯖腐り石の話」について(鮫島麟太郎)
シエルの舊石器時代遺跡(小牧實繁)
阿武山古墳を見る(島本一)
鼻煙壺(島田貞彦)
古かんざし綺談(弘津史文)
土器・石器・土俗品の寫眞 七(武田久吉)
歌 都村貝塚を探る(服部紫泉)
小さな「採集嚢」より(中根君郎)
貝塚より火葬人骨の發見
便所の中の垂繩(高島生)
隠岐島の旅(高橋文太郎)
南島の旅 三(三宅宗悦)
人種秘誌 續篇(三木堅志)
第十九圖版説明
圖版第十九 アルハック族の位牌
圖版第二十 古かんざし
表紙 Hina(月神)の祭(ポール・ゴーガン畫)
ドルメン 第三卷第九號 昭和九年九月
鹽井掻に就て(宮武省三)
雜誌叢欄 學界彙報
沙里院民俗舞踊に就て(宗錫夏)
アタイヤル族の信仰心理 下(古野清人)
番樂舞に就て(本田安次)
「長崎の鯖腐り石の話」について(石崎由三郎)
攝州有馬の話(辰井隆)
ハルピン博物館のポノソフ氏(陶存厚)
南島の夏の生活と怪談(茂野幽考)
方言・語り物「豐後浄瑠璃」の詞(三ヶ尻浩)
モデルノ・アルケオロギー(井關隆)
滿洲から 五(島田貞彦)
和泉の天平石佛(小谷方明)
其の後の陜西考古會(陶存厚)
阿武山古墳埋葬さる
貝塚は何故日本海沿岸に少いか(山内清男)
ルドルフ・マルティン(赤堀英三)
飛驒國莊川村紀行(林魁一)
南島の旅 四(三宅宗悦)
土器・石器・土俗品の寫眞 八(武田久吉)
人種秘誌 續篇 二(三木堅志 譯)
圖版第二十一 シャーマン教の禮服とポノソフ氏
圖版第二十二 沙里院の獅子
表紙 ニューギニヤ人の食人儀禮
ドルメン 第三卷第十號 昭和九年十月
百襞刀と宿鐵刀(小川涿治)
雜誌叢欄 學界彙報
内蒙古人計測旅行雜記(今村豐)
玉黍蜀の呪力(高田竹治)
神戸の俗信 二(辰井隆)
魔羅異考(學幽莊止水)
和州伯母峰・大臺ヶ原の妖怪説話(岸田定雄)
山伏神樂の諸式 上(本田安次)
墓上施設の二、三に就て(淺田芳郎)
新島女性の鉢卷(前田長八)
鯖腐らかし石(學丘生)
一つ鼻孔の怪物(知里眞志保)
魔羅異議(清水佐介)
俗信ところどころ(光島呉城)
北滿の考古學者ルカーシキン氏を語る(直良信夫)
ドルメンの思ひ出(中谷治宇二郎)
最近のバチラーさん(名取武光)
過去を思ふ心(廣瀬正知)
慶南蔚山郡望海寺遺址(大曲美太郎)
本郷お茶の水地下穴にて發見したる縄文土器片に就いて(宮崎糺)
笊形土器考(高橋直一)
鐵鏃聚成(小川五郎 編)
蘇陽雜話 五(林魁一)
井中の鏡其の他(松本友雄)
南島の旅 五(三宅宗悦)
隠岐島信仰見聞(宮本常一)
土器・石器・土俗品の寫眞 九(武田久吉)
圖版第二十三 ブリヤート族少年兵・バルコ族少年兵・タタラ蒙古族兵士・オロチョン族兵士
圖版第二十四 ソロン少年・ダホール族兵士
表紙 支那時代の明器舞女(説明 後藤守一)
ドルメン 第三卷第十一號 昭和九年十一月
魔羅考に就て(南方熊楠)
雜誌叢欄 學界彙報
東京城のシャーマンに就て(三上次男)
「玉蜀黍の呪力」を讀んで(中山太郎)
アイヌ土俗品の解説 四(名取武光)
和製で一番古い煙管の話(弘津文夫)
龜山に登らぬ一族(菅野靑顏)
八朔私考(高田竹治)
八重山遊記 一(江崎悌三)
龍峡睡語(大澤忍)
奄美大島人の性格と氣候(石井隆)
飛驒の俗信 一(笠原烏丸)
ソヴエト聯邦經濟地理の略評(陶存厚)
石庖丁の意義(山内清男)
打製石斧文化相(小川五郎/澄田正一)
土器・石器・土俗品の寫眞 十(武田久吉)
人種秘誌 續篇 三(三木堅志 譯)
圖版第二十五 東京城のシャーマン〔東亜考古學會藏〕
圖版第二十六 東京人類學會創立五十年記念眞福寺貝塚見學旅行
表紙 水田を護る龍神像〔暹羅〕
ドルメン 第三卷第十二號 昭和九年十二月
稻を作る民族の儀禮生活(宇野圓空)
南洋群島の土人に就て(長谷部言人)
雜誌叢欄 學界彙報
過去の我が人類學會(松村瞭)
人類學會創立當時の思ひ出(丘淺次郎)
東京人類學會創立五十年大會(甲野勇)
東京人類學會主催眞福寺貝塚見學旅行參加之記(堀田兼夫)
眞福寺貝塚の再吟味(山内清男)
熊野下里の古墳(松本芳夫)
考古漫談地福寺の石棒(簡野啓)
ミンダナオ島バゴボ族の發火器について(河野國雄)
黄泉戸喫(知里眞志保)
サンクウリヤン物語(宮武正道)
南島の旅 六(三宅宗悦)
滿洲から 六(島田貞彦)
鄭穎孫先生の琴(長廣敏雄)
最近支那に關する外人の著書(陶存厚)
土器・石器・土俗品の寫眞 十一(武田久吉)
圖版第二十七 東南ボルネオ、アムンタイ地方所見・ラブアンのブキト族の神嘗祭場に於けるサンヒアン
圖版第二十八 スマトラ、カロバタク人の米倉・バダン高地州の古ミナンカバウ風の米倉
表紙 内蒙古シリンゴル風景〔東亜考古學會内蒙古調査隊寫眞〕