軍事史学 第31巻第1・2号 = 第121・122号(平成7年9月)
序 『第二次世界大戦(三)-終戦-』の刊行に当たって(伊藤隆)
巻頭言 「佐藤尚武」のこと(臼井勝美)
提言 一〇〇周年にそなえ日露戦争史の共同研究を(義井博)
第一篇 終戦の諸相
戦争終末構想の再検討-日米の視点から-(秦郁彦)
終戦時の日本海軍の戦訓調査(野村実)
鈴木貫太郎の終戦指導(波多野澄雄)
昭和天皇と戦争責任(A・D・クックス/高橋久志訳)
軍部の戦争経済観、その予測と実際-戦争経済の崩壊を齎したもの-(荒川憲一)
第二篇 戦争の終末
大東亜戦争における防勢転移遅延の要因(中尾裕次)
沖縄戦における県民の県外疎開(原剛)
樺太・千島の防衛戦とソ連の北海道占領計画(中山隆志)
史料紹介
米軍の対日本土侵攻作戦計画
ダウンフォール、オリンピック、コロネット作戦計画の概要(三木秀雄)
第三篇 アジア・太平洋地域と終戦
太平洋戦争末期における日本軍部の延安政権との和平模索-その背景-(明石陽至)
太平洋戦争と朝鮮(李盛煥)
インドネシア独立許容公約と海軍軍政地域-終戦前夜の動きを中心に-(太田弘毅)
フランスが帰ってくる-インドシナの一九四五年-(立川京一)
英印軍の終戦-英帝国解体の一側面-(根無喜一)
南洋群島をめぐる戦後構想-一九四二~一九四七年-(等松春夫)
第四篇 ヨーロッパと終戦
アジア・太平洋戦争の終結とイギリス(イアン・ニッシュ/相沢淳訳)
「藤村工作」の起源に関する若干の考察(大木毅)
ドイツの敗戦と日独海軍(平間洋一)
第五篇 復員と占領
復員省と占領政策(春川由美子)
日本側戦犯自主裁判構想の顛末(柴田紳一)
戦史史話
「禁衛府」創設および廃止の経緯(斎藤五郎)
英連邦占領軍の進駐(千田武志)
占領下日本の自衛力建設(狩野信行)
第六篇 終戦史話
体験から見た大東亜戦争(瀬島竜三)
私の体験した敗戦と戦後(阪谷芳直)
一九四五年春のストックホルム(小野寺百合子)
『軍事史学』総目次(一〇一~一二二号)
あとがき
執筆者一覧